ホンダ「CR-V」とトヨタ自動車「ハリアー」は、それぞれに魅力のあるミドルサイズSUVだ。今回は車内に焦点を当て、インテリア、シート、荷室など、乗車時の過ごしやすさや使いやすさにつながる部分を比較する。

ハリアー対CR-Vの写真を一気に見る

運転席まわり:実用性VS安心感

CR-Vの車内は、「M・M思想」(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)というホンダ独自の設計哲学に基づいている。人間のためのスペースを最大化し、機械のためのスペースを最小化するという考え方だ。インフォテインメントはGoogle搭載で使いやすい。

  • ホンダ「CR-V」の車内

    ホンダ「CR-V」の車内

対するハリアーの車内空間で最も特徴的なのは、センターコンソール(運転席と助手席の間)の形状だ。「馬の鞍」をイメージしたデザインで、堂々としたフォルムが包み込まれるような安心感を生み出している。

  • トヨタ「ハリアー」の車内

    トヨタ「ハリアー」の車内

シートの違いは?

CR-Vのシートはキルティングを施した本革シート。表皮のパンチング加工を組み合わせることで、しっとりとした座り心地と優れた通気性を両立している。後席は圧倒的な居住性と機能性が特徴。先代モデル比で足元空間を約16mm拡大し、クラス最大級の広さを実現している。運転席には8ウェイ、助手席には4ウェイのパワー調整機能を搭載。最上級グレードは前席にシートベンチレーション機能が備わる。

  • ホンダ「CR-V」のシート

    ホンダ「CR-V」のシート

さらに、後席には190mmのスライド機構と8段階のリクライニング機構が備わっており、乗員の体格や荷物の量に合わせて柔軟に空間をアレンジできる。シート素材にはキルティングを施した本革を採用し、パンチング加工(小さな穴を開ける加工)を施すことで、蒸れを抑えつつ上質な座り心地を提供している。

ハリアーのシートは、スポーティーさと高級感を両立させた設計が特徴だ。フロントシートは肩口まで包み込むような大型のフォルムを採用し、優れたホールド性と体圧分散を実現している。

  • トヨタ「ハリアー」のシート

    トヨタ「ハリアー」のシート

Z "Leather Package"では本革シートを採用。運転席には8ウェイ、助手席には4ウェイのパワー調整機能が備わり、シートベンチレーション機能が使える。

荷室を比べる

CR-Vの荷室容量は5人乗車時で590L。クラストップレベルの数値を確保している 。9.5インチのゴルフバッグであれば4個、大型の29インチスーツケースであれば3個を同時に積み込める広さだ。

  • ホンダ「CR-V」の荷室

    ホンダ「CR-V」の荷室

ホンダ独自のパッケージング技術により、荷室の床面は低く、かつフラットに設計されている。これにより、重量物や自転車のような大きな荷物の積み降ろしが容易になっている。

ハリアーの荷室容量は409Lで、CR-Vと比較すると数値上は小さく見えるが、流麗なフォルムを優先し、リヤゲートを大きく傾斜させているためである。実用性は十分に確保されており、9.5インチのゴルフバッグであれば3個まで積載可能だ。

  • トヨタ「ハリアー」の荷室

    トヨタ「ハリアー」の荷室

ハリアーの最大の武器は、AC100V・1500Wのアクセサリーコンセントだ 。これにより、キャンプでの電化製品の使用や、災害時の非常用電源としての活用が可能となり、単なる「荷物置き場」を超えた価値を提供している。

どんなユーザーに向いている?

車内の比較を踏まえて、CR-Vとハリアーがどんなユーザーに向いているかを考えてみた。

CR-Vは以下のようなユーザーに最適だ。

  • 家族や友人とキャンプやゴルフなどのアクティビティを楽しむ。

  • 後席に乗せる家族の快適性を最優先する。

  • 使いやすさと広さを重視する。

ハリアーは以下のようなユーザーにオススメできる。

  • 都会的な高級感や、流麗なデザインを最も重要視する。

  • デジタルガジェットや先進的なインターフェースに触れたい。

  • 災害時やアウトドアでの外部給電機能を必須と考える。

ユーザー自身のライフスタイルが、物理的な空間の広さを求めているのか、あるいは精神的な空間の質を求めているのかを問い直すことが、後悔のないクルマ選びの鍵となるだろう。

【フォトギャラリー】ハリアーのインテリア

【フォトギャラリー】CR-Vのインテリア