定年後も働きたいというシニア世代に向けて、令和でも気持ちよく働くためのビジネスマナーや職場の新常識を紹介する『人には聞けない60歳からのビジネスマナー』(宝島社)。その中から一部を抜粋して紹介します。
今回は「体力に合ったワークライフバランス」に関してです。
体力に合ったワークライフバランスが大切
「お金のためにあくせく働く」のはやめる
定年後の仕事を探すときには、「自分の今の体力に合ったワークライフバランス」を意識しましょう。
「今の60代は、昔の同じ年代の人たちよりも若い」といったところで、やはり、30代や40代のころのような体力や気力を維持するのは難しいものです。
とくに体力面は、自分が思っている以上に落ちている場合もあるので無理は禁物です。
また、出世競争や住宅ローン、子どもの教育費などから解放された定年後は、「お金のためにあくせく働く」のではなく、「趣味や日々の生活を充実させるために働く」ことを意識したほうが、幸せな暮らしが送れます。
65歳を超えたら、長時間労働や肉体労働など、過度に負担のかかる仕事はなるべく避けましょう。また、体力に自信がない人は、長距離通勤も避けたほうがよいでしょう。
趣味や日々の生活を中心に考え、仕事は「余力」でする
「週5日で働くのは体力的に難しいかも」という場合は、週3日程度の仕事を探すという選択肢もあります。
近年、とくに定年後のシニア世代を雇用する職場では、一つの仕事を複数人で分担する「ワークシェアリング」を導入する会社が増えています。少子高齢化と人手不足が深刻化する中、今後、ワークシェアリングを導入する会社は、さらに増えていくでしょう。
こうした「自分の都合に合わせられる職場」で働くことは、肉体的負担や精神的負荷の軽減に役立ち、「この仕事なら続けられる」という安心感にもつながります。
自分の体力に合ったワークライフバランスを意識することは、シニアが楽しく、長く働くうえでもっとも意識すべき課題といえるでしょう。
現在のシニア世代は、定年まで仕事中心で生きてきたという人も多いはずです。しかし、定年後は「趣味や日々の生活」 を中心に考え、仕事は「余力」でする、くらいの気持ちでいたほうが、心身の負担なく、楽しく働き続けることができます。
『人には聞けない60歳からのビジネスマナー』(株式会社高齢社 監修/宝島社 刊)
「60歳になれば定年を迎え、悠々自適な老後を」という考え方が変わりつつある現代、65歳までの定年の引き上げや、65歳までの継続雇用制度が確立され、60歳以降も働き続ける人が増えています。働き続けることによって、生活にメリハリがつき、人や社会とのつながりができることで孤立を防ぐことにもなります。年金と合わせた収入を考え、フルタイムで働く選択肢以外にも、自分に合った無理のない働き方を模索することで、老後の時間を有意義に過ごすことができるのです。そして、シニア世代が働くうえで大切なのがビジネスマナー。もしあなたが新しい職場で働くことになっても、新入社員のときのような研修はありません。定年前の組織では、年長者として、役職の付いた上司だった人も、役職定年後あるいは雇用延長後は、これまでのような肩書がなくなります。立場や雇用形態が変わっても、若い人や新しい年下の上司への態度が変わらなければ、職場でのコミュニケーションがうまくいきません。昔は当たり前だった言動が今はハラスメントになってしまうこともしばしば。職場で仕事をスムーズに、自分も周りも心地よく働くために、信頼関係を築くことは大切です。本書では、職場でのマナーをアップデートし、長く楽しく現役でいるためのノウハウをまとめました。身だしなみ、言葉遣い、健康管理、コミュニケーション、メール・チャットまで、いま一度自分の中でおさらい・習得できる一冊です。


