暑い太陽に照らされて、服装も薄着になる夏。手元を彩る腕時計も輝く季節である半面、ファッションと噛み合わずに周りから“ダサい”と思われてしまうことも。そんな夏に腕時計がおしゃれに見える人には、どんな共通点があるのか。

今回は、ブランド時計・ジュエリーのBtoB取引を手がける「JUNIOR」のOURO事業部 部長の辻野雄弥さんに、失敗しない夏の腕時計選びのコツや夏にオススメの腕時計を聞いた。

  • ダサいと思われないために、夏の腕時計選びで何に気を付ける?

    ダサいと思われないために、夏の腕時計選びで何に気を付ける?

おしゃれな人は自身のスタイルへの理解が高い

早速「夏の腕時計スタイル」を着こなしている人の共通点を辻野さんに聞いてみた。辻野さんによれば、ファッションと腕時計の合わせ方がうまいと感じる人は、その人のキャラクターやスタイルに合ったモデルをしっかりチョイスできている人が多いという。

「例えば髪型も前髪がある方が好き、前髪を上げている方が好きなど、皆さんが築き上げてきたスタイルを持っていると思います。そんな自身のスタイルとちぐはぐにならないように腕時計を合わせる際には、ワイルドな感じの人ならちょっとゴツゴツしたワイルドなもの、モード系の人なら時計も綺麗めでスマートなものを選ぶように注意しなければいけません。やっぱりおしゃれだなと感じる人は、自身のスタイルをしっかり理解した上で、それに合わせた腕時計の選択ができている方が多いですね」

  • OURO事業部 部長の辻野雄弥さん

    OURO事業部 部長の辻野雄弥さん

夏の腕時計選びで意識したい3つのポイント

そんなおしゃれな人は、夏の時計選びにどんなところに重きを置いているのか。

「夏の腕時計は水に強いダイバーズなど、ケースサイズ径が大きく厚みのあるタイプになりがちです。すると、時計の主張が強すぎたり、袖口に引っかかったりして、ダサく見えてしまうこともあります。

しかし、仮にケースサイズ径40mmであっても、ケースやラグの厚みによって袖口とのバランスや収まり方は全く違います。おしゃれな方は、そこの主張の仕方が上手なイメージで、すごく意識されているなと感じますね」

ビジネスシーンにおいても、クールビズの浸透で服装のカジュアル化が進む現代。ビジネスTシャツやポロシャツといった半袖トップスだけで日中を過ごすことになる夏は、腕元が全体のバランスを左右する。ケースサイズ、厚さ、ラグの大きさをみながら、その日の服装にあったチョイスをすることがポイントだ。

  • ロレックスを代表するダイバーズウォッチの「サブマリーナー」。かっちりしたスーツの場合は若干主張が強すぎるかもしれないが、クールビズスタイルであればオススメの1本だ

    ロレックスを代表するダイバーズウォッチの「サブマリーナー」。かっちりしたスーツの場合は若干主張が強すぎるかもしれないが、クールビズスタイルであればオススメの1本だ

続けて辻野さんは、文字盤の色とベルトも注目したいポイントだと話す。

「通常はブラックが多い文字盤色ですが、夏は時計メーカーもあえて夏らしい色を作ってきたりします。エレガントでクラシックなスタイルのモデルでも、文字盤が有彩色になるだけで一気に夏っぽく感じられます。特に爽やかなブルー系をチョイスすると腕時計で夏らしさも主張でき、かつ夏の服装にも合わせやすいですね。

逆に茶色系の文字盤はどうしても秋冬っぽさを感じるので、夏は控えたほうがいいかもしれません」

  • オメガ「シーマスター」

    オメガ「シーマスター」

「また、ベルトもレザーストラップだと夏はどうしても汗で不快感を感じやすいです。金属ストラップもいいですが、おしゃれな人だとラバーストラップに変更して上手く夏らしさを演出しているケースも見られますね」

  • もともとベルトがラバー素材の腕時計を選ぶほかにも、夏の間だけラバー素材の換装ベルトに交換するのも手だ

    もともとベルトがラバー素材の腕時計を選ぶほかにも、夏の間だけラバー素材の換装ベルトに交換するのも手だ

時計のプロに真似したいと思わせたおしゃれな合わせ方は?

これまでに何万人という時計オーナーを見てきた辻野さんだが、なかには、思わず真似したいと感じた時計の合わせ方が存在するという。

「その方は、上はネルシャツ、下はデニムというラギットなスタイルに、昔のエクスプローラーを合わせていました。エクスプローラーはロレックスの定番モデルで、ケースサイズのラインアップも広くなっているなかであえてケースサイズ径の小さな古いモデルを選んでいたのが、まずかっこよかったです」

  • ロレックス「エクスプローラー」

    ロレックス「エクスプローラー」

「加えて2000年代以前のロレックスは今とは違って、針や文字盤の目盛りや数字などに経年変色する夜光塗料が採用されていました。現行モデルにはない色合いに変化していて、トータルコーディネイトにも大変合っていました。ブームにとらわれない時計の合わせ方が自分のスタイルを持っているように感じられて、素敵ですねとお声がけしたのを覚えています」

時計のプロがオススメする2026年夏にオススメのモデル

パネライから始まったとされる「デカ厚ブーム」も落ち着きを見せ、近年はケースサイズ径35mm~38mmぐらいのミドルサイズのモデルをメーカーも多くリリース。少し小ぶりなサイズの腕時計を、ユニセックスで装着するトレンド傾向が見られる。

ここまで聞いてきた夏の時計選びのポイントやトレンド傾向を踏まえた上で辻野さんは今夏の腕時計としてどんなモデルをオススメするのか。最後に尋ねたところ、以下の3本を挙げてくれた。

BLANCPAIN Fifty Fathoms Automatique(5007 1130 B64A)

  • BLANCPAIN Fifty Fathoms Automatique(5007 1130 B64A)

まずはブランパンのフィフティ ファゾムスです。これはブランパンのなかでもかなり人気のモデルです。ベゼルにはサファイアガラスが採用されていて高級感がある一方で、ラバーストラップでフォーマルにもカジュアルにも合わせやすいと思います。

  • 価格:233万2,000円
  • ケースサイズ/厚み:38.20mm/12.00mm
  • ケース素材:スティール
  • ブレスレット素材:ラバー
  • 風防:サファイアガラス
  • 防水性能:30気圧
  • ムーブメント:キャリバー1150/自動巻
  • パワーリザーブ:100時間

グランドセイコー エボリューション9 コレクション(SLGA021)

  • グランドセイコー エボリューション9 コレクション(SLGA021)

    グランドセイコー エボリューション9 コレクション(SLGA021)

グランドセイコー「エボリューション9コレクション」には、諏訪湖の水面を文字盤のモチーフにしているモデルがあり、夏場のスーツにも合わせやすいと思います。定価は127万6,000円とフィフティ ファゾムスと比べれば100万円ほど安い上、質実剛健なデザインはGSそのもの。様々な年代の方に合う落ち着きのあるモデルです。

  • 価格:1,276,000円
  • ケースサイズ/厚み:40mm/11.8㎜
  • ケース素材:ステンレススチール
  • ブレスレット素材:ステンレススチール
  • 風防:デュアルカーブサファイアガラス(内面無反射コーティング)
  • 防水性能:日常生活用強化防水(10気圧防水)
  • ムーブメント:スプリングドライブムーブメント キャリバー9RA2/自動巻
  • パワーリザーブ:約120時間(約5日間)

IWC インヂュニア・オートマティック 35(IW324902)

  • IWC インヂュニア・オートマティック 35(IW324902)

    IWC インヂュニア・オートマティック 35(IW324902)

最後は、IWCの「インヂュニア・オートマティック 35」。「プールダイヤル」と呼ばれる爽やかな水を思わせる新色が加わりました。ケースサイズ径35mmと小さいので、カップルや家族で共用する使い方もオススメですね。プールカラーはビジネス用途にはちょっと砕けすぎてしまう印象ですが、カジュアルシーンでこれをつけていたら本当にセンスがあるなと思います。

  • 価格: 176万5,500円
  • ケースサイズ/厚み:35.1mm/9.4mm
  • ケース素材:ステンレススティール
  • ブレスレット素材:ステンレススティール
  • 風防:両面反射防止加工を施したドーム型サファイアガラス
  • 防水性能:10気圧
  • ムーブメント:キャリバー47110/自動巻
  • パワーリザーブ:42時間