国産ミドルサイズSUVでプラグインハイブリッド自動車(PHEV)を選ぶなら、トヨタ自動車「RAV4」と三菱自動車工業「アウトランダーPHEV」が有力な選択肢になる。どちらを買うかは悩ましいはずなので、両モデルのグレード展開と価格を確認しておこう。
トヨタ「RAV4 PHEV GR SPORT」と三菱「アウトランダーPHEV」の写真を一気に見る
RAV4 PHEVのグレード構成と価格
2026年3月に登場した最新のRAV4 PHEVには、走りの個性や快適装備の方向性が異なる2つのグレードがある。
価格差は30万円だ。スポーツ仕様の「GR SPORT」には、車体の無駄な微振動を吸収する「パフォーマンスダンパー」や専用サスペンションといった走りの質を高める機構が標準搭載されている。
一方、通常仕様である「Z」には暑い日に嬉しい「前席シートベンチレーション」や、乗降時に運転席のシートが自動でスライドするおもてなし機能が標準装備されるが、「GR SPORT」ではこれらが非搭載となる。さらに、大径タイヤの摩擦抵抗や車重の増加に伴い、電気のみで走行できる「EV走行距離」もZの方が6km長くなっている。
30万円の追加資金を支払う際は、日常の快適装備を一部諦めてでも、シャープな運動性能を優先するかどうかが判断基準となる。
アウトランダーPHEVのグレード構成と価格
三菱のフラッグシップを担うアウトランダーPHEVは、2列シート/5人乗りと3列シート/7人乗りが選べる。緻密で幅広い価格展開が特徴だ。
基本性能を磨いた「M」は、18インチタイヤを採用したエントリー仕様である。実質的な主役となる「G」は20インチアルミホイールやエレクトリックテールゲートなどを標準化し、利便性を高めている。
さらに上位の「P」以上になると、上級素材のコンビネーションシート、高級なセミアニリンレザーシート、エアコンの3ゾーン独立制御機能など、欧州の高級プレミアムSUVに迫る贅沢な装備が網羅される。
結局どちらを買うべきか?
ユーザーの優先順位や移動形態に応じて、推奨されるモデルは明確に分かれる。効率と日常のコストパフォーマンスを最優先するなら、RAV4 PHEVだ。電気だけで約150km走れるRAV4は、自宅で日常的に充電できるユーザーにとって、ガソリンをほぼ使わない極めて経済的な運用を可能にする。
一方、上質な室内空間と多人数での移動を求めるなら、アウトランダーPHEVが向いている。週末に家族で出かける機会が多く、3列シートが必要なファミリー層にはアウトランダーPHEVが最善の選択肢である。
おすすめは、上位のラグジュアリー装備とプレミアムな内装が手に入る「P」グレードだ。RAV4の最上級仕様と同等以上の価格帯にはなるが、高い質感と高級車さながらの快適な移動空間を提供できる付加価値が、この1台には確かに備わっている。









