ファミリー層やアウトドア派から高い支持を集める国産ミドルサイズSUV。その中でもプラグインハイブリッド(PHEV)モデルは、高い環境性能とパワフルな走りを兼ね備えた先進の選択肢だ。この市場を牽引するのがトヨタ自動車「RAV4 PHEV」と三菱自動車工業「アウトランダーPHEV」である。2台をさまざまな角度から比較してみよう。まずは「サイズ」から。

  • 「RAV4 PHEV」と「アウトランダーPHEV」

    「RAV4 PHEV」と「アウトランダーPHEV」を徹底比較!

トヨタ「RAV4 PHEV GR SPORT」と三菱「アウトランダーPHEV」の写真を一気に見る

RAV4とアウトランダーPHEVの体格差は?

ボディサイズは駐車環境やすれ違いのしやすさに直結する大事な要素だ。

RAV4のPHEVには、上級グレードの「Z」と走行性能を追求した「GR SPORT」の2タイプがラインアップされている。ベースは同じだが、エクステリア(外装)の専用パーツによってサイズにわずかな違いがある。

  • RAV4とアウトランダーPHEVのサイズ比較表

    RAV4 PHEVとアウトランダーPHEVのボディサイズを比較

RAV4の2グレードにおけるサイズ差は、デザインの方向性を表している。GR SPORTは専用のフロントバンパーやフェンダー(タイヤ周りのアーチ部分)を装着している。よってZに比べ全長が45mm長く、全幅が25mmワイドに設計されている。

  • トヨタ「RAV4 PHEV GR SPORT」

    トヨタ「RAV4 PHEV GR SPORT」

一方で全高は、走りの質を追求した専用サスペンションの恩恵などにより10mm低く抑えられており、ワイド&ローなシルエットを強調している。

これに対しアウトランダーPHEVは、全長が4,720mmと長く、車格としての堂々たる存在感が際立つ。「力強さ」と「高級感」を両立させたデザインが最大の特徴で、無骨なSUVらしさと現代的な都会的スタイルを併せ持つ。

  • 三菱「アウトランダー PHEV」

    三菱「アウトランダー PHEV」

ここで注目したいのが「最小回転半径」である。これは、ハンドルをいっぱいに切って旋回した際に外側のタイヤが描く円の半径を指し、数値が小さいほど小回りが利く。

車体が大きく、ホイールベース(前後の車輪の間の長さ)も長いアウトランダーPHEVの最小回転半径は5.5mと、RAV4の5.7mに比べて小さく抑えられている。

車内サイズの違いがもたらす居心地

次に、車内の居住空間と快適性を左右する室内寸法を比較する。

  • RAV4 PHEVとアウトランダーPHEVの室内寸法を比較

    RAV4 PHEVとアウトランダーPHEVの室内寸法を比較

両車における最大の設計思想の違いは、乗車定員の選択肢にある。RAV4 PHEVが2列シートの5人乗り専用設計であるのに対し、アウトランダーPHEVはグレードによって3列シート仕様(7人乗り)を選択できる。

RAV4 PHEVは大人5人が乗車しても快適に過ごせる広さを確保している。室内幅は1,525mm、室内高は1,220mm。後部座席を倒した状態での荷室長は1,880mmあり、車中泊や大きな荷物の積載にも対応する。

  • トヨタ「RAV4 PHEV GR SPORT」

    トヨタ「RAV4 PHEV GR SPORT」

アウトランダーPHEVの7人乗り仕様は室内長が2,450mmと長く、サードシート(3列目)を床下にすっきりと格納できる。よって、普段は5人乗りとして使いながら、非常時に7人乗るという柔軟な対応ができる。

  • 三菱「アウトランダー PHEV」

    三菱「アウトランダー PHEV」

また、5人乗り同士の比較でも、ホイールベースが長いアウトランダーPHEVのほうが室内長が40mm長く、2列目シートの膝周りスペースにゆとりが生まれている。

【フォトギャラリー】RAV4 PHEV GR SPORT

【フォトギャラリー】アウトランダーPHEV