日産自動車が新型「エルグランド」を発売した。フルモデルチェンジは実に16年ぶりだ。先行受注は6,000台に到達しているとのこと。販売の状況を日産に聞いてきた。
新型エルグランドの写真を一気に見る
受注好調の要因は?
日産が4代目となる新型エルグランドで目指すのは、「プレミアムミニバンのパイオニア」としての地位の再確立だ。
グレードは「X e-4ORCE」(689.7万円)と「G e-4ORCE」(757.9万円)のシンプルな2本立て。2026年5月末に先行受注を開始しており、これまでに6,000台超のオーダーを獲得しているという。残価設定が5年で51%と高いのも受注が好調な要因だ。
現状の内訳はハイグレードのGが90%、Xが10%。高い方が先に売れるという受注開始直後らしい割合となっている。ボディカラーは「プリズムホワイト」と「ミッドナイトブラック」が最も多く、「ダークメタルグレー」や「至極」がそれに続いているそうだ。
新型エルグランドってどんなクルマ?
新型エルグランドの開発コンセプトは「リミットレス・グランドツアラー」。第3世代となる日産独自のハイブリッドシステム「e-POWER」と進化した電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」にインテリジェントダイナミックサスペンションを組み合わせることで、乗員全員が感じられる乗り心地の良さと、エルグランドのDNAである「運転の愉しさ」をさらにレベルアップさせ、いつまでも乗っていたくなるグランドツーリング体験を提供するという。
デザインはどの方向から見てもシャープで踏ん張り感がある。リニアなスピード感と威風堂々とした佇まいはフラッグシップモデルにふさわしい。デザインコンセプトは「The Private MAGLEV」(リニアモーターカー)だ。
「タイムレスジャパニーズフューチャリズム」を具現化したフロントグリルは日本の伝統工芸である「組子」がモチーフ。リアコンビランプにも組子パターンを採用している。軽量化したホイールも、樹脂フィニッシャーにより日本の伝統工芸的な意匠とした。
ボディカラーは「プリズムホワイト」「至極-シゴク-」「ダークメタルグレー」「ミッドナイトブラック」のモノトーン4色に加え、富士山の黎明を表現した「FUJI DAWN-フジドーン-」と「至極-シゴク-」の新色2色を組み合わせたプレミアム2トーンが選べる。
3列シートのインテリアは特別なプライベートラウンジのような空間を目指した。助手席と2列目で同時にオットマンが使えるゼログラビティシートには、薄明の空が雪を染める美しさを表現した「銀雪-ギンセツ-」や、日本の気高さを象徴する紫と青をあしらった「紫檀-シタン-」など独特のカラーを採用した。
プロトタイプで確認した走り
パワートレインは発電特化型エンジン「ZR15DDTe型」(最高出力103kW、最大トルク225Nm)にモーター、発電機、インバーター、減速機、増速機の5つの主要部品をひとつにまとめた「5-in-1」ユニットを組み合わせた第3世代のe-POWER。150kW/330Nmのフロントモーターと100kW/195Nmのリアモーターのトルク配分を制御するe-4ORCEにより、力強く滑らかに続く加速感や気持ちのいいコーナリング性能とともに、16.8km/Lという優れた燃費性能を両立している。
走行シーンに応じて4輪の減衰力を可変するインテリジェントダイナミックサスペンションがピッチングのない極上の乗り心地を実現。停車時に“カックン”とならないスムースストップも画期的だ。新世代アクティブノイズコントロールや高遮音ボディにより、静粛性は圧倒的。これらの要素についてはプロトタイプに試乗して確認済みだ。
輸出も視野?
NMC(日産モータスポーツ&カスタマイズ)が扱う車両としては、プレミアムスポーティーを体現し、ブランド発祥地である湘南をモチーフにしたAUTECHシリーズのフラッグシップ「エルグランド AUTECH」(824.78万円)、クールかつスタイリッシュに内外装を仕立てた「AUTECH LINE」(717.97万円)、「AUTECH LINE “G-spec”」(778.47万円)、ダークグレーのフロントグリルやブラック基調のプレミアムナッパレザーシート、BOSEの22スピーカーシステム、読書灯を標準装備した「VIP」(869.88万円)、助手席と助手席側スライドドアを同時に使用するのに便利なロングステップを採用した「ステップタイプ」(714.67万円~803.44万円)をラインアップする。
新型エルグランドは九州日産工場で製造する。ASEAN地域への輸出も検討中とのことだ。
























