初代モデルの発売から37年が経った今でも、世界中で愛される人気モデルのマツダ「ロードスター」。ヤングタイマー車中心のカーイベント「ロマンティックカーズ」の会場では、美しいブルーの2代目ロードスター(NB)を発見した。若きオーナーのひかるさんにNBロードスターの魅力を聞いた。

  • マツダ「ロードスター」

    世界で最も多く生産された2人乗り小型オープンスポーツカーにして、ライトウエイトスポーツというジャンルのそのものの救世主ともなったマツダ「ロードスター」。写真は「NB」と呼ばれる2代目モデルだ

ヤングタイマー車が集結! 「ロマンティックカーズ」で出会った名車の写真を一気に見る

「ロードスター」ってどんなクルマ?

「ライトウエイトスポーツ」が誕生したのは1960年代。小型軽量のボディに一般的な乗用車に用いられるエンジンを搭載することで、エンジン性能を最大限に引き出し、軽快な操作性や走りを楽しめるクルマとして、ヨーロッパを中心に人気を博した。

ところが1970年代に入り、世界最大の自動車大国・アメリカでクルマの安全基準と排ガス規制が強化される。安全確保のため、衝撃吸収性や剛性を高めたパーツを装着したライトウエイトスポーツは、車両重量が増加し、身上であった軽さを失ってしまう。排ガス規制をクリアするためには、エンジンをパワーダウンさせるなどの対応も避けられなかった。

こうして両翼がもがれた形となったライトウエイトスポーツは、隆盛を極めた1960年代から一転して下火となった。

その後、長らく新型車も登場せず、市場自体が消えつつあった1989年。突如としてライトウエイトスポーツ界に現れたのが、マツダの初代「ロードスター」(NA)だ。

  • マツダ「ロードスター」

    こちらが初代「ロードスター」(NA)

当時のマツダは国内販売で5チャンネル体制を敷いており、ロードスターはそのうちのひとつである“ユーノス”から販売されたため、この初代モデルについては「ユーノス ロードスター」が正式名称となる。

初代ロードスターは車両重量940kgの軽量ボディに最大出力120ps/6,500rpm、最大トルク14.0kg-m/5,500rpmの1.6L水冷直列4気筒DOHCエンジンを搭載。決してハイスペックなマシンではなかったが、ライトウエイトスポーツ本来の軽快な操作性や走りを楽しめるクルマとして、世界的なヒットを記録した。この成功は、世界の各メーカーが再びライトウエイトスポーツ開発に乗り出す契機となった。

ロマンティックカーズに参加していたひかるさんの愛車は、1998年のフルモデルチェンジで登場した2代目ロードスター(NB)だ。

  • マツダ「ロードスター」

    2代目ロードスターの車両サイズは全長3,955mm×全幅1,680mm×全高1235mm、ホイールベースは2,265mm。車両重量は標準モデル(エアコン搭載車)で1,010kg

ユーノスブランドが終了していたことから、NBからは車名が「マツダ・ロードスター」となった。初代モデルの大きな特徴にもなっていた、リトラクタブルヘッドライトが廃止されているところが見た目の大きな変更点だ。

ロードスターは2000年に累計生産53万1,890台を達成し、「世界で最も多く生産された2人乗り小型オープンスポーツカー」としてギネスブックに認定された。その後も生産台数を積み上げ、現在までに販売台数は126万台を突破。現在も世界中で愛されている。

学生時代にNBロードスターを購入! 決め手は?

そんなロードスターを駆るひかるさん。購入の決め手は何だったのだろうか。

  • マツダ「ロードスター」

    ロマンティックカーズには友人と来場していたロードスターオーナーのひかるさん

――こちらの車両はいつ、いくらくらいで購入されましたか?

購入は2022年で、90万円くらいだったと思います。

――なぜロードスターを購入されたんでしょうか?

購入当時はまだ学生でしたが、FRのクルマに乗ってみたかったんです。学生でも買えるFRということで、ロードスターに行き着きついた感じですね。それに、このクルマは屋根が開きますが、オープンカーに乗ってみたいという憧れもありました。

――実際に乗ってみて、操作性などはいかがですか?

やっぱり楽しいですね。直感的というか、意のままに反応してくれている感じがあります。例えば、交差点を曲がる際やカーブ、山道のワインディングを走った時のスイスイとした軽い感じや、ハンドルを切ったらクイックに反応してくれるところなどに、マツダのいう「人馬一体」が感じられます。

  • マツダ「ロードスター」

    2代目モデルからはリトラクタブルヘッドライトが廃止となり、フロントマスクの印象が大きく変わった

――乗っていくうちに印象が変わった点はありますか?

ロードスターはコンパクトなクルマなので、どうしても室内が狭いです。最初はネガティブに思っていましたが、乗っているうちに、この狭さが逆に自分だけの空間だと感じるようになりました。助手席の人とも距離が結構近かったりしますが、そういう空間もこのクルマならではなのかなと思います。

――普段はどのようなカーライフを楽しんでいますか?

いろんな景色を見るのが好きで、それを見に出かけるのが自分のカーライフの軸になっています。先日も三重県の伊勢志摩や静岡県の大井川の方に行きました。このクルマは取り回しがしやすいので、道が狭い場所でもスイスイ行けるところが自分に合っていると感じます。

――ロードスターを購入されて行動範囲が一気に広がった感じですか?

広がりましたね。大きいクルマの方が、サービスエリアなどで車中泊ができたりして便利だったりするのでしょうが、ロードスターは取り回しがしやすいですし、燃費も悪くないので割と出かけやすいクルマだと思います。これからも、いろんな景色を見に出かけたいですね。

【フォトギャラリー】 マツダ「ロードスター」(NB)