テスラやBYDなど最先端の電気自動車(EV)が、実は車両保険に入りにくくなりつつあることは意外と知られていません。一方で、アメリカや中国などでは「EV特化型自動車保険」が生まれ、徐々に広がりつつあります。この記事では、これからテスラやBYDを所有したい方に向けて、最先端のEV特化型保険について解説します。
外国産EVと保険のワナ
テスラオーナーの意外な悩み、それは車両保険の加入や更新が難しくなりつつあることです。
革新的な技術が詰め込まれたテスラは、特殊な構造のため修理費が跳ね上がりやすいという一面があります。このため、新規の引き受けや車両保険の付帯を制限されるケースが増えています。
テスラやBYDを所有するなら必見! EV特化型自動車保険
一方、直近では、テスラやBYDなどのEV特化型自動車保険が次第に広がりつつあります。これは、車両の運行データ(テレマティクス)や高度な運転支援機能の稼働状況を直接解析し、保険料に反映させる次世代の保険です。
自動車メーカー自らが保険事業に参入し、これまでの常識を覆す仕組みとして世界的な注目を集めています。
データ連動型の保険
運行データ連動により、保険料が最適化される点が大きな特徴です。従来の「年齢」や「等級」に依存するのではなく、車両のデータ(走行距離、ブレーキの踏み方、自動運転の使用率など)をリアルタイムで取得・解析します。
これにより、安全運転スコアが高いドライバーほど、保険料が安くなる仕組みを構築しています。
高度な運転支援システム
自動運転作動中の事故補償も付帯しています。高度な運転支援システムを使用している際の事故について、特約や専用プランによる手厚い補償や割引が提供されます。
特にBYDは、中国国内ユーザーを対象に、自社製の自動運転システムに対して1年間の事故全額補償を宣言。「技術への自信」を証明する手段として、保険を活用しています。
ベンチャーや異業種による革新
米国の「Lemonade」のような保険テックベンチャーは、テスラ車向けに「FSD作動中の走行マイルの保険料を約50%割引(または無料前提)」にするプランを打ち出しています。
また、日本でも、SBI損保などのダイレクト系損保や専門スタートアップ(ArcAidなど)が、車両の修理ネットワークと直結した独自の補償プランを展開し、EV特有の割高な修理費用のカバーを実現しています。
日本でEV特化型自動車保険に加入できる?
ここからは、日本でEV特化型自動車保険をどのように利用できるのかを解説します。
テスラ・BYD純正保険の日本での現状
テスラ純正保険やBYD純正保険など、運転スコアに応じて保険料が毎月変動する「純正保険」は、日本にはまだ正式導入されていません。 今後、日本にも上陸する可能性は大いにあるため、最新の情報をチェックしましょう。
現在の日本においては、日本の大手・ダイレクト系損保がテスラやBYDと提携し、「専用パッケージ」という形で特化型保険を提供しています。
InsureMyTesla(インシュアマイテスラ)
テスラオーナー用に特別設計された自動車保険プランです。東京海上日動やSBI損保が引受保険会社となり、テスラ車に特化した対人・対物賠償責任や人身損害に加え、認定工場でのスムーズな修理対応、高額なバッテリー補償をセットにして提供しています。
対面サポートで相談したい方には東京海上日動、ネットで完結したい方にはSBI損保が向いています。
BYD特化プラン
BYDに関しても、日本国内でBYD専用の自動車保険が展開されています。SBI損保が提供する「BYD e自動車保険」、損保ジャパンや東京海上日動などが引受保険会社となる「BYDブランド保険」があります。
通常の車両保険に加え、EV特有の電欠(充電切れ)時のレッカー移動や事故時のバッテリー点検費用をカバーする専用プランが用意されています。



