- フィアットの商用車ブランドが「スクード」の日本導入を決定。発売は2027年早々を予定している
- 1:スクードのサイズ感は日本の大型ミニバン並み
- 2:ライバルはハイエースやキャラバンなどの「はたらくクルマ」
- 3:スクードの強みはイタリア産であること。はたらくクルマなのにおしゃれでカッコいいところが特徴
「ジャパントラックショー 2026」の会場を歩いていると、イタリアのフィアットが見慣れないクルマを展示していた。日本初公開とのことだが、このクルマの正体は? 日本で発売する予定は? 詳しく聞いてきた。
イタリア産の「はたらくクルマ」が日本上陸へ
クルマの正体は、フィアット プロフェッショナルが出展したミッドサイズLCV「スクード」(Scudo、展示車両は英国仕様)だ。
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「スクード」(英国仕様)の車両サイズは全長4,980mm、全幅1,925mm、全高1,905mm、ホイールベース3,275mm。最大積載量は1,252kg。搭載エンジンは2.0Lの4気筒ディーゼルターボエンジンで最高出力145PS、最大トルク340Nm
フィアット プロフェッショナルはフィアットの商用車部門として、欧州を中心に幅広いLCV(Light Commercial Vehicle/小型商用車)を展開するブランドだ。実用性、耐久性、効率性を追求した設計に加え、イタリア車ならではの洗練されたデザインもラインアップの大きな特徴となっている。
スクードはコンパクトなボディサイズで都市部でも取り回しのしやすい機動性と、日々の業務で求められる積載性を両立したモデルだと紹介されていた。
導入時期や販売価格は? 担当者に聞いてみた
それにしても、わざわざ英国仕様車を持ち込んで展示しているところを見ると、もしかして日本での発売が近いのだろうか? さっそくフィアット プロフェッショナルのブースで担当者に聞いてみると、2027年早々の日本導入を見込んでいるとの回答が得られた。
日本導入を決めた理由については、好調な日本での業績が関係しているという。
「2022年にフィアット プロフェッショナルブランドとして『デュカト』を日本に導入した時は、キャンピングカー需要が右肩上がりの時期でした。それからもずっと堅調に伸びていますが、おかげさまで我々の販売台数も、ここ4年間は好調なまま推移しており、ブランドとしてもある程度、販売の自信がついてきました。そのタイミングで、やはり1ブランド1モデルでは少し寂しいので、バリエーションを増やそうと考えたことが、スクードを導入する理由です」(担当者)
スクードが狙うのは、デュカトよりもう少し小さいバンの市場だ。プライベートユースよりはビジネスユースにより多くのチャンスを見込んでいるらしい。
「デュカトはキャンピングカー需要などのプライベートユースが割と多いんですが、スクードはビジネスユースでバンバン使っていただけると考えています。例えば展示車は2列シートのレイアウトですが、資材を運搬する際などには、2列目を取り外していただければより大くの荷物を積むことができます。逆に、3列目を作って9人乗りにすれば、ホテルなどの送迎にも使っていただけます。私たちも来年の導入に向けて、どのレイアウトがベストなのか、日本仕様の検討を始めたところです」
競合の日本車は強いぞ! スクードの勝算は?
競合車について聞いてみると、やはりトヨタ自動車「ハイエース」や日産自動車「キャラバン」あたりを見込んでいた。いずれも、日本のビジネス界では欠かせないクルマだが、スクードに勝算はあるのか。
「イタリア車は走りもデザインもすごく丁寧に作っています。実際に座ってみると、ドライバーが乗っていて気持ちいいと感じるポイントやおしゃれだと感じてもらえるポイントがあって、ただ物が運べればいいということではなく、内装もちゃんとこだわって作っていることがわかります。こうしたドライバーの気分を高めてくれる要素は、競合車よりも上だと思っています」(担当者)
そんなこだわりは、フロントフェイスにも色濃く反映されている。
「フロントフェイスを見ていただくと、バンにしては表情があって、おしゃれな感じがありますが、ここも見どころだとデザイナーは話しています。もちろん商用車ではありますが、見た人がひと目でフィアットらしくてイタリアらしいおしゃれなカッコよさを感じられるよう、意識して作っています。デザイナーも、『他社とは違った独特のポイントをもたせながら、できるだけバンらしくない感じに仕上げた』と話していました」(担当者)
仕事に使うクルマとなれば、気になるのは価格だ。担当者は「為替も読んでいかなければいけないので、今の段階でいくらと断言するのはすごく難しい」としつつ、「できれば500万円~600万円くらいで販売できないかと考えています」と教えてくれた。















