マツダは5月21日に新型「CX-5」を発売した。さっそく実物を見てきたが、デザインは旧型と大きく変わっていない。9年ぶりのフルモデルチェンジであるにもかかわらず、見た目を激変させなかった理由とは? チーフデザイナーに聞いてきた。
新型「CX-5」の写真を一気に見る
あえてガラッと変えなかったとデザイナー氏
新型CX-5のデザインコンセプトは「Wearable Gear」(ウェアラブル ギア)だ。都会派SUVのデザインを踏襲しつつ、シルエットを相似形的に拡大させることで、スポーティーなスタイルと広い室内空間を両立した。
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左から初代、2代目、3代目(新型CX-5)。マツダの説明によれば初代は「街でも着られるアウトドアウェア」(街乗りできる四駆)、2代目は「ウォッシャブルなキレイ目スーツ」(パーティーにも行けるクロスオーバー)、新型は「会社帰りに山登りに行けるタウンウェア」(オフィスからキャンプへ直行できるSUV)であるとのこと
デザインをガラリと変えないことは「狙いのひとつ」だったと語るのは、CX-5チーフデザイナーの椿貴紀さんだ。
「旧型のスタイリングはものすごく高い評価をいただいているので、そのまんまのスタイリングで中が広かったら、みんな幸せなのでは? と考えました」
新型CX-5のボディサイズは全長4,690mm、全幅1,860mm、全高1,695mm、ホイールベースは2,815mm。旧型は4,575mm/1,845mm/1,690mm/2,700mmなので、特に長さ方向とホイールベースが大幅に拡大している。
実際に乗り込んでみると、新型の車内の広さはマツダが説明する通り。特に後席に座った時の広々とした感じ、頭上にたっぷりと空間がある感じは、失礼な言い方かもしれないが、「マツダらしくない」とすら感じてしまうほどだった。外見はそこまで変わっていないのに、乗ってみるとかなり広くなっている。これが新型の売りだ。旧型のデザインを気に入って乗っているユーザーも、これなら乗り換えやすいのではないだろうか。
とはいえ、「顔とお尻については、個人的には、けっこう変えたつもりです」と椿さん。特にリアは、「今まではキャラクターラインがぐるりと一周入っていたのですが、それをなくして、全幅が広がったことも活用しつつ面として拡げて、ワイドに見えるように」したそうだ。
やっぱりマツダは後ろ姿が秀逸
旧型と比べると、新型のリアはボディ色の部分が薄くなり、バンパー周辺の黒い部分の厚みが増している。ボディ色部分の厚みは小型SUV「CX-30」と同等くらいに薄いそうで、その薄さでありながら幅は広いため、よりワイド感が感じられるようになっているそうだ。
前後のどちらから見ても「富士山型」に裾野が広がるスタンスが、スポーティーな雰囲気を醸し出している。ワイドかつスポーティーで、「魂動デザイン」を初めて採用した旧型とはそこまで大きく変わっていない外観が、新型CX-5の大きなアピールポイントだ。
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こちらの新型「CX-5」は「Lグレード」でボディカラーは「ロジウムホワイトプレミアムメタリック」。「SIGNATURE STYLE」(36万9,662円)というオプションを装着しているため、ボディの下回りがボディ同色となっている
新型CX-5のデザインを決めるコンペでは、見た目をがらりと変えるアイデアも出たそうだが、マツダの魂動デザインを世間に定着させた立役者のCX-5についていえば、やっぱりこのスタイルを貫くのが正解だという気がする。



































