先日の「オートモビルカウンシル2026」では、トヨタ博物館が所蔵する「2000GT」を見ることができた。車両の上方には2000GTの透視図(?)が垂れ下がっていて、伝説の名車の内部までしっかりと理解するいい機会となった。
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伝説と逸話に事欠かないクルマ「2000GT」
トヨタ自動車のブースに鎮座していたのが、写真の「トヨタ2000GT」だ。
こちらはトヨタ博物館が所有する個体。普段は補助前照灯が大きな前期型を展示しているが、今回は前照灯がコンパクトになった後期型を会場に持ち込んだ。この部分に注目すれば、目の前にある2000GTが前期型か後期型かは一目で見分けられる。
全長4,175mm、全幅1,600mm、ホイールベース2,330mmは前期・後期で変わりがないが、後期型の車高は10mm上がって1,170mmになっている。
ボディ上方には、今回の展示の目玉として全体の計画図というか、透視図のようなものが展示されていた。完全な詳細ではなくデフォルメしている部分があるものの、エンジンやシートなどをどのように配しているのかがよくわかる。1分の1スケールのシルエットだ。
その2000GTはプロジェクトリーダーの河野二郎、デザインの野崎喩、エンジンの高木英匡、シャシーの山崎進一の各氏という少数精鋭のメンバーが開発。「クラウン」用の6気筒をベースにDOHC化したエンジンや工芸品のような美しいウッドパネルは、ヤマハ発動機との共同開発で製作したというのも有名な話だ。
さらに有名なのは、英国のスパイ映画『007は二度死ぬ』のボンドカーとして採用されたこと。当時のジェームズ・ボンド役であるショーン・コネリーが高身長だったため、ルーフを撤去したオープンカースタイルで登場したことは実際に映画で確認してみてほしい。ちなみに、このときトヨタはタルガトップスタイルを提案したものの、撮影時に俳優の顔が見えにくいことを理由にオープン化されたそうだ。
2000GTの高性能を証明するため、1966年10月にはイエローとグリーンに塗られたスピードトライアル車が6時間、12時間、48時間、72時間の走行平均速度や1,000マイル、5,000マイル、10,000マイルの平均速度という種目に挑戦し、3つの世界記録と1,500CC~2,000CCの国際記録をなんと13個も樹立した。
国内自動車レースの最高峰である1966年の「第3回日本グランプリ」に出走していたのは、知る人ぞ知る事実。日産自動車に吸収される前のプリンスは「R380」、プライベートチームのタキレーシングは「ポルシェ906(カレラ6)」というレース専用プロトタイプで出場していたのに対し、2000GTは市販車をアルミボディに換装したレース車両2台で挑戦した。
100Lの大型タンクを搭載して無給油で走り切る作戦が成功し、2000GTはなんとR380勢に続く3位という好成績を収めたのだった。


















