「オートモービルカウンシル2026」の主催者展示では、ピニンファリーナが手がけた代表的なクルマたちを見ることができた。今回はその中から、フェラーリを何台かピックアップしてみたい。4回に分けてご紹介する。まずは「250GT SWB」だ。
「オートモビルカウンシル2026」に集結した名車、旧車を一気に見る
ピニンファリーナはイタリアを代表する名門デザイン会社で、乗用車のボディ設計や製造を行う独立系のカロッツェリアとしては世界最高峰のレベルを保持している。中でもフェラーリを長く手がけてきたのはご存知の通りだ。
SWBはショートホイールベースの意
フェラーリ「250GT SWB」は、1959年から1962年まで製造されたベルリネッタ(屋根付きの2ドアスポーツクーペ)。正式名称は「250 GT ベルリネッタ パッソコルト」だ。
車名の「250」は12気筒エンジンの1気筒あたりの排気量、つまり「250cc」を表している。このクルマが搭載しているのは、3.0Lの12気筒エンジンだ。「GT」は「グランドツーリング」モデル、「SWB」は「ショートホイールベース」の意。それをイタリア語に直すと「パッソ・コルト」となる。
前モデル「250GT tdf」のホイールベースが2,600mmだったのに対して、本モデルは200mmも短い2,400mmを実現。これによりコーナリング性能を大幅にアップさせ、軽快なハンドリングをもたらすことに成功している。
さらに、スタイルも精悍なものとなった。丸型2灯のヘッドライトの間に冷却能力が高そうな大きなグリルがあり、その中にも丸型2灯のフォグランプを備えている。
長いボンネット内に収まる3.0LエンジンはV型12気筒で、240~280PSを発生。高回転時の官能的なサウンドは、世界中のコレクター垂涎のものとなっている。
ブレーキは、フェラーリ市販車初のディスクブレーキを標準装備して戦闘力をアップ。出走した「ル・マン24時間レース」(レース参戦用として開発したアルミボディのコルサモデル。当然、エンジンもスープアップ)では1960年、1961年と連勝し、さらに「ツール・ド・フランス」レースでは、1960年~62年にかけて3連勝するという輝かしい戦績を誇る。
「ロッソ・コルサ」(鮮やかな赤)カラーの展示車には、インターナショナル・アイデンティファイド・バッジ(国際識別標識)の「J」が取り付けられていたので、日本国内で“生息中”のモデルであることがわかる。生産台数が少ないため(160台前後といわれている)価格も高価で、オークションでは10億~20億円で取引されるという。












