トヨタ自動車が米国生産のピックアップトラック「タンドラ」を日本で発売した。日本で買えるピックアップトラックは種類が少なく、三菱自動車工業「トライトン」などごく限られた車種から選ばなければならないのが現状。タンドラは選びたくなるトラックなのだろうか。

  • トヨタ「タンドラ」

    トヨタが4月2日に日本で発売した「タンドラ」

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タンドラはトヨタが北米をメインマーケットとして販売するフルサイズのピックアップトラックだ。

一般的に、ピックアップトラックというのはボンネット内にエンジンを搭載し、その後ろに人が乗るキャブがあり、さらに後ろに荷台を備える形状を持つ。日本で業務に使われているトラックは運転席の下にエンジンを配置する「キャブオーバー」で、構造が異なる。

三菱トライトンやトヨタ「ハイラックス」は「1トンピックアップトラック」と言われるもので、フルサイズピックアップトラックと比べるとずいぶん小さい。日本市場ではフルサイズピックアップトラックはあまり普及せず、キャブオーバートラックが主流だ。

その理由は、日本ではトラックをパーソナルユースで使うという習慣があまりないからだ。

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アメリカではピックアップトラックを乗用車のように使う人たちがたくさんいる。そのため、ピックアップトラックにもいくつかのサイズがあり、タイプがあるのだ。

このあと説明するが、フルサイズピックアップトラックの場合だと、1列シートのシングルキャブ、後ろに補助席のようなシートをつけた2+2(あるいは2+3)的なもの、2列シートのダブルキャブ、ダブルキャブの後席をより広くしたものなどがあり、さらにベッドサイズ(荷台サイズ)が選べる場合もある。DIYが盛んなアメリカでは、4×8フィートサイズ(約1.2m×2.4m)のパネルを平置きできる大きなベッドを選ぶ人もまれではない。

タンドラ日本導入モデルの特徴

タンドラは、それまでの「T100」に代わるモデルとして2000年に登場した。T100はフルサイズと言ってはいたものの、ビッグ3(GM、フォード、クライスラー)のライバルと比べると少し小さめのサイズだった。一説によれば、競合をさけるためにわざと小さくしたともいう。

初代タンドラはホイールベース(ロングとショートの2種)、全長、全幅ともにT100よりは大きくなったが、それでもビッグ3のライバルには届かないサイズであった。

初代タンドラはレギュラーキャブだけでなく、2+2(2+3)的なキャブ配列のアクセスキャブ、4ドアでしっかりした後席スペースをもつダブルキャブの3種のキャブバリエーションを有していた。エンジンは3.4リットルのV型6気筒(後期型は4リットルV6)と4.7リットルのV8。T100時代に搭載していた直列4気筒は廃止されている。

2007年に登場した2代目タンドラはボディサイズを拡大し、ビッグ3のライバルと並ぶサイズを獲得。ホイールベースはロング、ミドル、ショートの3種がある。キャブバリエーションは2ドアレギュラーキャブと4ドアダブルキャブ、ダブルキャブの後席をさらに広くしたクルーマックスの3タイプ。エンジンは4リットルV6、4.7リットルV8(後期型は4.6リットルV8)、5.7リットルV8。

現行型は2022年に登場。3代目タンドラも2代目同様、3種のホイールベースを用意している。キャブはダブルキャブとクルーマックスの2種類。搭載エンジンは整理され、3.4リットルV6ツインターボと同ハイブリッドの2種となった。2代目タンドラまではリーフ式リヤサスペンションだったが、3代目はコイル式リンクサスペンションを採用している。

  • トヨタ「タンドラ」

タンドラのアメリカにおけるグレード展開はピュアエンジンがボトムから「SR」「SR5」「リミテッド」「プラチナム」「1794エディション。ハイブリッドがボトムから「リミテッドi-フォース・マックス」「プラチナムi-フォース・マックス」「1794エディションi-フォース・マックス」「TRDプロ」「キャプストーン」。リミテッドまではダブルキャブ、プラチナム以上はクルーマックスとなる。

  • トヨタ「タンドラ」

トヨタが日本で販売するのはピュアエンジンの「1794エディション」のみ。1794という数字は、タンドラの生産工場(テキサス州サンアントニオ)の敷地がもともと牧場で、その牧場が1794年にスペイン人入植者イグナチオによって開墾されたことに由来している。つまり、由緒ある牧場へのリスペクトだ。

ボディサイズは全長×全幅×全高が5,930×2,030×1,980(mm)のダブルキャブ。ホイールベースは3,700mmで、これは現地モデルのなかではもっとも短い仕様だ。搭載するV6ツインターボエンジンは最高出力394馬力/最大トルク649Nmの性能を誇る。駆動方式はパートタイム4WDで2速副変速機付き、ATは10速である。

日本での価格は1,200万円で当初はトヨタモビリティ東京のみでの取り扱い。今夏以降に全国で発売する。アメリカでの価格は6万4,380ドルで、執筆時の為替レート(1ドル=158.81)で換算すると1,022万円となる。全国展開時の月間販売基準台数は80台とする。

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