トヨタ自動車が「クルマを一途に愛するオーナーのため」に進める名車のレストアプロジェクトに進展があった。「A80スープラ」の復刻パーツに「インストルメントパネル」が加わったのだ。どんな出来栄えなのか、実車で確認してきた。

  • トヨタ「A80スープラ」

    トヨタ「A80スープラ」のインパネが復活!(本稿の写真は「オートモビルカウンシル2026」で原アキラが撮影)

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シボまで再現! A80スープラ復刻インパネの完成度

トヨタ自動車のGRブースには、GRヘリテージパーツによるレストアプロジェクトが進行中の2台が展示されていた。

1台は「A80スープラ」だ。映画『ワイルドスピード』に主役級として登場し、世界中で有名になったクルマである。

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    世界的に人気の「A80スープラ」

トヨタの豊田章男会長が副社長時代、ドイツのニュルブルクリンクサーキットにて、当時のマスタードライバーだった故・成瀬弘氏からスポーツドライブのイロハを学ぶために選んだのも、このクルマがだった。当時、ニュルを走ることができるトヨタ車は、すでに中古となっていたA80しかなく、他社が最新のスポーツカーで走る姿を豊田会長が悔しく思って眺めていた、というのも語り草になっている。この悔しさが、のちのトヨタのクルマづくりに大きく影響しているのである。

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    ニュルを走ったA80スープラはブルーのボディだった。展示車のボディカラーはシルバーだ

A80の復刻パーツプロジェクトでは特にインテリア、それもドライバーの目と手に最も触れるパーツであるインストルメントパネルが再生されたのがニュースだ。

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これまでもドライバー正面のメータークラスタやセンタークラスタ、ライトクラスタ、レフトクラスタなど(いずれも日本仕様RHD用)、4つに分かれるパーツはラインアップされていたものの、左右Aピラー端からダッシュボード左右に広がる一体成形の全体パーツは製作されていなかった。

その製作では、当時の紙の設計図と、社内に残っていた右ハンドル用パーツ、新品に近い左ハンドル用パーツ(左右反転して)などを使用して3Dデータ化。最も困難だったのは、正確なデータがなかった“シボ”の再現で、想像で補う部分も含めてオリジナルに近いものが製作できたという。

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    “シボ”まで再現! おそろしく芸が細かい

ここが傷だらけだったり割れたりしていたら、いくら外観が綺麗でも、どれだけエンジンの調子が良くても、オーナーは凹んでしまうはず。今後は機能パーツだけでなく、ビジュアルパーツも製作していく予定だという。

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    ヘッドライトユニットは復刻済み

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サビたAE86がオリジナル仕様として再生

A80スープラの横には「パンダトレノ」(AE86)が置かれていた。AE86用のヘリテージパーツも、数多く展開しているそうだ。

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    「パンダトレノ」こと白/黒ツートーンの「スプリンタートレノ」(AE86)

こちらはレストア前にサーキット走行で使用されていたチューニング車両で、ボディ全体に錆が発生していたという。GRガレージ水戸けやき台のスタッフが、4カ月をかけてオリジナル仕様として再生した。「4A-GEU」エンジンはヘリテージパーツのシリンダーヘッドとブロックを使用してレストアしたという。

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