アメリカ生まれのトヨタ車「ハイランダー」が日本にやってきた。乗れば他人とかぶることはほぼなさそうで興味はあるが、まずは、どんなクルマなのか知りたい……。そんな人がいるかもしれないので、ご紹介しよう。
そもそも「逆輸入車」とは?
対米貿易摩擦の緩和と関税対策として、トヨタ自動車が米国生産モデルを“逆輸入”することが話題になっている。この動きには、単なるラインアップの拡充ではなく、日米間の新たな貿易協定に基づいた戦略的な『輸入実績づくり』としての側面がある。今回はトヨタが日本に導入した米国生産車「ハイランダー」について紹介するのだが……その前に、“逆輸入”という言葉について触れておきたい。
逆輸入という言葉は行政用語などには存在せず、あくまで一般用語。輸入の形態は、海外で生産された製品を国内に入れる「輸入」と、一度輸出したものを再度輸入する「再輸入」の2種類だ。クルマ業界ではこれらが混同され、日本ブランドの海外仕様を輸入した場合(つまり、トヨタのアメリカ法人が作ったクルマを輸入した場合)にも逆輸入という言葉を使ってきた。
例えば日産自動車の「フェアレディZ」は栃木工場でしか製造されていないので、フェアレディZの左ハンドルモデルを日本で買いたい場合は「再輸入」して買うことになる。しかし、これも「逆輸入」と呼ばれる。
つまり、日本で一般的に言われる逆輸入車には、「輸入車」と「再輸入車」がある。トヨタがアメリカで生産して日本で売るクルマは、いずれも「輸入車」である。
ハイランダーは昔のクルーガー?
さて、ハイランダーの紹介に移ろう。トヨタは4月2日、米国生産のハイランダーを日本で発売した。導入したのは「Limited ZR Hybrid」というグレードだ。月間販売台数は全国展開時で40台としている。
ハイランダーの全長×全幅×全高は4,950mm×1,930mm×1,730mm。3列シートで定員は7名だ。「ランドクルーザー300」よりも少し車幅が狭いLクラスSUVとなる。
パワーユニットは2.5リットル(193馬力)の直列4気筒エンジンと前後モーターを組み合わせたハイブリッド方式を採用する。製造事業者はToyota Motor Manufacturing, Indiana, Inc.(TMMI)。ハンドル位置は右で、ナビなどがニュージーランド仕様であることから察するに、ニュージーランド仕様を日本向けにしたものだと理解していいだろう。
ハイランダーは2000年に初代モデルが登場している。「ハイランダー」は北米仕様のネーミングで、日本では「クルーガー」、中国では「クラウンクルーガー」の名で販売された。
最初のフルモデルチェンジは2007年で2代目に移行、2009年より北米生産が始まる。2013年には3代目に移行し、このモデルで日本仕様が消滅した。現行モデルは2019年に登場した4代目だ。なお、日本におけるクルーガーの後継は「RAV4」や「ハリアー」が担うことになる。
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「ハイランダー」は7シートのハイブリッドSUV。パノラマルーフ、ヘッドアップディスプレイ、JBLプレミアムサウンドシステム搭載で、インテリアはプレミアムレザーにアクセントを施した内装トリムとキルティングで上質な空間に仕立てた、とのこと(こちらの画像は米国仕様でハイブリッドのハイランダー2025年モデル)
アメリカにおける現行4代目ハイランダーのラインアップは、2.5リットルのICE(内燃機関搭載)モデルが「XLE」「XSE」「リミテッド」「プラチナム」の4グレード。2.5リットル直4ハイブリッドが「XLE」「リミテッド」「プラチナム」の3グレード展開だ。今回の日本仕様のベースとなるニュージーランド仕様はハイブリッドのみで、グレード展開は「GLX」「リミテッド」「リミテッドZR」の3種類。
日本での価格は860万円。2026年4月11日の為替レートで計算したところ、アメリカ仕様の最上級が5万5,275ドルで880万円、ニュージーランド仕様が8万9,990ニュージーランドドルで840万円だったので、特別高くなっているわけでもなく、日本仕様への適合や輸送費を考えるとかえってお得感さえ感じる。



