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( Car ) 逆風下でも選ぶ価値あり? 国産EV総まとめ

日産のEV戦略は? 新型リーフ登場で攻勢、全固体電池がゲームチェンジャーに

MAR. 26, 2026 08:00
Text : 原アキラ
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日産自動車は日本のEV(電気自動車)市場を開拓したパイオニアだ。2010年に発売したEV「リーフ」は先ごろ、フルモデルチェンジで3世代目へと進化を遂げた。日産EVの現在地は?

  • 日産「リーフ」

    日産EVの現状と今後を考える(本稿の写真は撮影:原アキラ)

新型「リーフ」の写真ギャラリーはこちら

国産車の「電動車両」(ハイブリッド車を含む)ラインアップは拡充が進んでいる一方で、日本市場におけるEV(電気自動車)の普及率は、グローバルに比べるとまだまだといった状況。そうした中、日本市場におけるEVの認知向上と各社の電動化戦略・現行ラインアップの理解促進を主目的として開催されたのが、国内メーカーの電動車両を一堂に集めた合同取材会だ。場所は日産のテストコース「日産グランドライブ」。ここで国産EVの最新情報を集めてきた。

  • 「メーカー合同EV取材会」に集まった国産電動車

    「メーカー合同EV取材会」に集まった国産電動車たち。日産が声をかけて実現したそうだが、メーカーの垣根を超えた取材会はとても珍しい

日産の現状とEV戦略は

日産の現状はといえばご存知の通りで、昨年は6,700億円、今期は6,500億円(見通し)という巨額の赤字を計上していて、構造改革が急務となっている。このため、世界全体で2万人の人員削減を行うとともに、生産工場も削減する方針。国内では、今回の試乗会場の隣にある追浜工場も閉鎖する予定だ。また、主力の米国市場での販売不振や中国EVメーカーの台頭によるシェア低下など、厳しい状況が続いている。

そうした経営状況にあって、日産はEVへの投資を緩めることなく、むしろ今後の回復への足掛かりとして、単なる台数追求ではなく、1台あたりの収益を重視する方向でクルマづくりの考え方を変更しているようだ。

まずは2026年までに30車種の新型車を投入し、そのうち16車種をEVあるいはe-POWER(ハイブリッド車)とする予定。グローバルでの電動車販売比率を今年度の40%から2030年までに60%まで高めるという。次世代EVについては生産プロセスを改良し、製造コストを30%削減させるという目標もある。

同社の戦略で最も期待が大きいのは全個体電池の開発・実用化だ。横浜工場内のパイロット生産ラインが本格稼働すれば、2028年には市場投入できる見込みだという。エネルギー密度が2倍、充電時間が3分の1という新しい電池が登場すれば、EVの航続距離向上や充電の不便さ解消だけでなく、コストダウンにもつながる可能性がある。EVが「ガソリン車並みの価格」で買える世界が、いよいよ到来するかもしれない。

新型リーフの出来栄えは?

今回の合同取材会に登場した日産製EVの主役は、なんといっても発売になったばかりの新型「リーフ」だ。

  • 日産「リーフ」

    新型「リーフ」

  • 日産「リーフ」
  • 日産「リーフ」

ボディは全長4,360mm、全幅1,810mm、全高1,550mm、ホイールベース2,690mmで、日本国内で扱いやすいサイズ感を実現している。デザインは「タイムレス・ジャパニーズ・フューチャリズム」を体現したなめらかな空力ボディ(Cd値0.25)を採用。リアライトの「二・Ⅲ」(ニッサン)デザインがユニークだ。

  • 日産「リーフ」

インテリアはGoogleビルトインの12.3~14.3インチデュアルワイドディスプレイが特徴で、ハンズオフ走行が可能な「プロパイロット2.0」を搭載している。

  • 日産「リーフ」
  • 日産「リーフ」
  • 日産「リーフ」

バッテリー容量、最高出力、最大トルク、航続距離(WLTCモード)は、「B7」(大容量モデル)が78.0kWh、160kW(218PS)、355Nm、670~702km、「B5」(標準モデル)が55.0kWh、130kW(177PS)、345Nm、470~520km、駆動方式はいずれもFWDだ。

  • 日産「リーフ」

試乗会ではB7のGグレードに乗った。

リーフよりも上級のEV「アリア」と共通の「CMF-EV」プラットフォームを採用しただけあって、走り出すと車内の静粛性が他モデルと比べて一段と高いのに驚かされる。パッセンジャーと普通に喋っていても、聞こえ方の明瞭度がとても高いのだ。加減速やコーナリングのパフォーマンスも文句なしだ。

  • 日産「リーフ」
  • 日産「リーフ」

一方で気になったのは、80km/hを超えると急にAピラー付近から聞こえてくる風切り音。せっかく静かだった車内に「シャー」という音が侵入してくる。プロトタイプの試乗会でも指摘されていた点で、開発者は市販モデルで改良したいと語っていたが、まだ完璧には抑えられていないようだ。

新型リーフ B7 Gグレードの価格は599.94万円。補助金を活用すれば400万円台後半で手に入る。

  • 日産「リーフ」
  • 日産「リーフ」
  • 日産「リーフ」

アリアがマイナーチェンジ! サクラはどうなる?

会場にはマイナーチェンジした「アリア B6 e-4ORCE」も置かれていた。

  • 日産「アリア」

    「アリア」のマイナーチェンジモデル(試乗はかなわなかった)

  • 日産「アリア」
  • 日産「アリア」
  • 日産「アリア」

フロントデザインがリーフと共通のすっきりとしたイメージになった点が大きな改良ポイント。Google搭載で日常の使い勝手が向上していて、4WDの走りは、サスペンションの改良でより上質かつ安心感のあるものになったという。本体価格は728.09万円だが、展示車は118万円弱のメーカーオプションと19万円弱のディーラーオプション装着車となっていて、トータルではなかなかの高級車価格になっていた。

もう1台の日産製EV「サクラ」は軽EVのパイオニア的な存在。シェアNo.1を維持しているが、登場から4年を迎えたことでビッグマイナーチェンジの噂も聞こえてくる。今度の改良では、ちょっと未来的な現在の顔つきからリーフやアリアに近いデザインになるのでは、といわれている。

  • 日産「サクラ」

    日産「サクラ」


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