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販売1万台超! ランボルギーニのヴィンケルマン社長に聞く好調の理由

MAR. 19, 2026 16:00
Text : 原アキラ
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イタリアのランボルギーニが2025年の決算を発表した。新車の販売は歴代最高の1万747台を記録。売上高は32億ユーロと過去最高だ。ランボルギーニが好調な理由は? イタリアのステファン・ヴィンケルマン社長にオンラインで話を聞いた。

  • ランボルギーニ「テメラリオ」

    ランボルギーニの販売台数は世界で1万台超! 好調の理由は?

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増収減益の要因は関税?

2025年は複雑かつ絶えず変化し続けるマクロ経済環境が特徴的だった。それなのにランボルギーニは新車の販売記録を樹立し、売上高は30億ユーロという目標値を2年連続で上回り、前年比3.3%増しの32億ユーロで着地させた。確固たる成果だ。

一方で、営業利益の7億6,800万ユーロは前年比微減で過去2番目の数字に。増収減益の理由は? ステファン・ヴィンケルマン社長はこう説明する。

「理由は明確です。1点目はアメリカの関税の影響を初めて受けたことで、少なくとも6カ月間は当社の業績にマイナスの影響を与えました。2点目は為替レートで、特に大きな影響を受けた通貨は米ドルと日本円でした。そして3点目は、当社が(今後発売予定の)第4のモデルについて、完全電気自動車(EV)とするとしていた方針をプラグインハイブリッド車(PHEV)に変更したことです。つまり、将来に向けて、異なるアプローチを採用することになりました。2030年にフルEVを投入しないという決定が、今回の数字にも影響しています。ただし、電動化の研究や開発は引き続き進めていきます」

ここからは、日本、韓国、オーストラリアのジャーナリストが参加したヴィンケルマン社長とのQ&Aの模様をお伝えしたい。

  • ランボルギーニのステファン・ヴィンケルマン社長

    ランボルギーニのステファン・ヴィンケルマン社長

フル電動化は先送り?

――2030年に予定していたフルEVの発売を見送った理由は何ですか?

ヴィンケルマン社長:市場調査を行った結果、当社のセグメントにおける完全電動車の受容性は、むしろ低下していることが分かりました。ランボルギーニは単にクルマを作る会社ではなく、夢を作る会社です。そのため最新技術には投資しますが、最終的には顧客が求めるものでなければ意味がありません。現時点では、完全EVに対する顧客の受容性はまだ十分ではないと判断し、第4のモデルをPHEVとする決定を下しました。

――ハイブリッドモデル(PHEV)は市場に受け入れられていますか?

ヴィンケルマン社長:私たちは「コル・タウリ」(Cor Tauri)という電動化戦略を発表した際、次の約束をしました。新しいデザイン、新しい技術、プラグインハイブリッド化、より高いパフォーマンス、CO2排出削減、ランボルギーニらしい感情的体験です。すべての約束を守っているので、良い結果になったのだと思います。

日本市場は現在、アメリカ、ドイツに次ぐ第3の市場となっており、非常に重要です。さらに、アメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋地域にバランスよく市場が分散していることも強みです。ただし今後は、世界経済の影響要因が増えてきます。中東情勢、中国の高級車市場の減速、地政学リスク、これらは今後のビジネスに影響する可能性があります。

――電動化時代にエンジンサウンドの魅力をどう維持しますか?

ヴィンケルマン社長:これは、私たちが完全EVを見送った理由のひとつです。V8やV12エンジンを維持することで、エンジンサウンド、振動、ドライビングフィールといった感情的な体験を守ることができます。

  • ランボルギーニのV型8気筒エンジン

    ランボルギーニのV型8気筒エンジン

  • ランボルギーニのV型12気筒エンジン

    ランボルギーニのV型12気筒エンジン

ヴィンケルマン社長:V12はランボルギーニのDNAです。2035年まではV12エンジンを維持できると考えています。「テメラリオ」のV8エンジンも、1万回転まで回せるすばらしいものです。エンジンの技術については、CO2削減、Euro7規制対応、排出粒子の削減などの改良を進めています。CO2削減だけがサステナビリティではありません。私たちはすべての環境要素に対応する技術を開発しています。

――今年の自動車市場を表すキーワードは何だと思いますか?

ヴィンケルマン社長:ランボルギーニにとって重要なキーワードは希少性(Scarcity)、独自性(Exclusivity)、デザイン、パフォーマンス、ブランドです。

そして、ランボルギーニのブランドを表す3つの言葉はBrave(大胆)、Unexpected(予想外)、Authentic(本物)です。

ランボルギーニは近年、販売記録を更新し続けていますが、ブランド成長の最大の要因は製品そのものです。新しい技術、新しいデザイン、完全に新しいモデル、これらへの投資が最も重要です。

しかし同時に、重要なのは生産を増やしすぎないことで、希少性を保つことがブランド価値につながります。さらに重要なのは、顧客がクルマを購入した後の体験です。ランボルギーニは単なるクルマではなく、コミュニティでもあります。例えば、モータースポーツ、サーキットイベント、ブランドイベント、サンタアガタ本社訪問などです。

そして最も重要なのは、顧客の期待を超えるクルマを作ることです。

2026年は当社のラインアップが初めて完全にハイブリッド化される年で、レヴエルト、ウルスSE、そしてテメラリオがそろいます。また今年は、新しいモデルを発表していく年でもあり、主な発表の機会は5月の自社イベント、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード、8月のペブルビーチ、年末のアートバーゼル・マイアミです。これらのイベントで新しいプロダクトコンセプトを発表し、2027年に市場投入する予定です。

  • ランボルギーニ「レブエルト」

    ランボルギーニ「テメラリオ」

  • ランボルギーニ「ウルスSE」

    ランボルギーニ「ウルスSE」

  • ランボルギーニ「ウルスSE」

    ランボルギーニ「ウルスSE」

  • ランボルギーニ「レブエルト」

    ランボルギーニ「レブエルト」

  • ランボルギーニ「レブエルト」

    ランボルギーニ「レブエルト」


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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