あれ、このクルマ、骨組みが木でできてる……? 「横浜ヒストリックカーデイ」(YHCD)で変わったクルマを見つけたので、オーナーさんに話を聞いてみた。
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なぜ木枠?
こちらはモーリス「マイナー」という英国車の派生モデル。車両の後ろの部分にトラックの荷室のようなスペースを設けた「モーリス マイナー 1000 トラベラー」というクルマで、1961年式だという。荷室のような部分にはシートがあって、全部で5人が乗れる。
クルマの近くにオーナーさんがいらっしゃったので、話しかけてみた。
――木枠のようなものが外側に出ているクルマは初めて見ました!
オーナーさん:これはボディの骨組みなんです。前の部分は普通のクルマで、後ろの荷室の部分はトラックのようになっていて、シートを出すと5人乗りになります。トラベラーという名前の通り、旅行やドライブに出かけられるようにしたクルマです。
――それにしても、なぜ木枠なんでしょう?
オーナーさん:木で組んじゃったほうがいいでしょう、という話になったようです。構造的に、H鋼とかで組むよりも、大工さんが木で組んで、鉄のパネルをはめましょう、ということで、荷室を作ってしまったらしいんです。日本でいえば、高度経済成長期のころに作られたクルマですね。
――いつごろ入手されたんですか?
オーナーさん:8年前です。
――なぜ、このクルマを?
オーナーさん:それはですね、そこにプードルがいるんですけど……。
――クルマとプードル、どちらを先に迎えられたのかなと考えながら質問しました(笑)
オーナーさん:それは、プードルが先なんです(笑)
――ワンちゃんと一緒に出掛けたいなというのが先にあって、クルマ選びを?
オーナーさん:もともと古いクルマが好きで、本来であれば、冴羽亮が乗っていたようなミニ(MINI)だとか、モーリスだったら普通の乗用車タイプがよかったんですけど、なにせ、30kgを超えるプードルなものですから。
――トイプードルだったらどんなクルマにでも乗ってくれるんでしょうけど、スタンダードプードルとなると、スペースは重要ですもんね。国産の旧車にも、ステーションワゴンとかバンのような選択肢があったと思うんですが、なぜモーリスにしたんですか?
オーナーさん:もともと、オースチンミニとかモーリスミニに乗っているクルマ好きグループの仲間がいまして、イギリス車で考えていました。イギリスは左側通行の右ハンドルなので、楽なんですよね。
――8年乗ってみて、いかがですか?
オーナーさん:そうですね、自己満足かもしれませんけど、目立ちますし、磨いてやれば磨いてやるほど、綺麗になってくれます。それと、今のクルマって「いじれない」ので、ディーラーに持って行ってメカニックに見てもらわないといけないと思うんですけど、この時代のクルマだと、自分でできる部分があります。例えば、今日は寒いからプラグをこうしようとか、逆に暑い日には、あまり温度が上がらないようなプラグにしようとか。
――自分でやる余白があるというか、楽しみがあるんですね。所有する満足感がありそうなクルマです。
オーナーさん:こういうイベントに出ている方はみんなそうなんじゃないかと思うんですが、クルマは移動するためのモノじゃなくて、家族ですね。
――ワンちゃん的には、このクルマに乗って遠出することについては問題なさそうですか? まあ、本人に話を聞くのは難しいと思うんですけど。
オーナーさん:問題なさそうです。浜名湖に2泊3日で出かけたりもしています。ただ、実はもう1台、買い物などに出掛けるために日本車を持っているんですけど、「そっちの方が楽だな」と思っているかもしれないですね(笑)
――昔のクルマですけどエアコンは付いているみたいですね。
オーナーさん:これは日本向けの設備といいますか、もともと、イギリスの古いクルマなので、クーラーは付いていなかったんですけど、日本でミニの正規輸入が始まるときにクーラーが付いたので、それを流用して取り付けました。本来は、オプションでもクーラーが付けられないクルマです。
――それはワンちゃんのためにもよかったですね。ボディカラーはオリジナルですか?
オーナーさん:1961年のクルマなので何度か塗り直してはいると思いますが、オリジナルの色です。
――いかにも英国車といいますか、何かニュアンスのある色合いでオシャレですね。
――乗り心地はどうなんですか?
オーナーさん:少し硬めですね。後ろのサスペンションはリーフスプリングですから。前はトーションバーなんですけど。
――え! なんだか先進的な感じがしますね。
オーナーさん:そうですね。トーションバーは最近のものというイメージがあるのかもしれませんね。














