マイナビニュースマイナビ マイナビニュースマイナビ
Index square
( Car )

ボルボの小さなBEV「EX30」は冬山遊びの相棒に最適? 雪の妙高で試乗!

MAR. 03, 2026 08:00
Text : 原アキラ
Share

ボルボで最も小さな電気自動車(BEV)「EX30」は、ウインターアクティビティの相棒として頼れるクルマ? 「EX30 クロスカントリー」で新潟県・妙高高原の雪道を走って実力を試してきた。

  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」

    ボルボ「EX30 クロスカントリー」は日本の雪山に遊びに行っても問題なし?

ボルボ「EX30」のフォトギャラリーはこちら

ちょっと前のスーパーカー並み? 基本性能を確認

試乗したのは「ボルボEX30 クロスカントリー ウルトラツインモーター パフォーマンス」というボルボの最新コンパクトBEV。ツインモーターが発揮する最高出力315kW(422PS)のハイパワーや最低地上高195mmの4WDシステム、アウトドアテイストを盛り込んだデザインなどが特徴だ。

  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」

EX30のマイナーチェンジに合わせて2025年8月に日本でデビューしたEX30 クロスカントリー。「シングルモーター」「シングルモーター エクステンテッドレンジ」「ツインモーター」の各グレードに続いて追加されたボルボファン待望の“クロカン”モデルで、ボディは全長4,235mm、全幅1,850mm、全高1,565mm、ホイールベース2,650mm。最低地上高は195mmだ。車両重量は1,880kgとなっている。

  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」
  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」

搭載する電動パワートレインは、前:最高出力115kW(156PS)/最大トルク200Nm、後:200kW(272PS)/343Nm、システム総合で422PS/543Nmを発揮する大パワーのモーターを使用。最高速度は180km/hに抑えられているが、0-100km/hの加速性能は3.7秒と圧倒的で、少し前のスーパーカーレベルに近いタイムを叩き出すのだ。

搭載するリチウムイオンバッテリーは総電力量69kWh。一充電の走行距離は500km(WLTCモード)を公称している。

北欧デザインを極めた内外装にアウトドアテイストを追加

ボルボのデザインといえば、少し前までは四角くて頑丈そうなイメージだったが、昨今の新型モデルはその気配を微塵も見せることなく、スマートで美しい北欧デザインを極めている。

ベースモデルのEX30も北欧らしく洗練された見た目なのだが、クロスカントリーはそこにアウトドアテイストを上手にまぶした。

フロントマスクを覆うマットブラックのパネルには、スウェーデン北部の北極圏にあるケプネカイセ山脈の等高線をグラフィック代わりに描き、フェンダーアーチやサイドシルにも同じブラックの樹脂パーツを装着。Cピラー上部やリアバンパー下に「CROSS COUNTRY」のロゴが入るほか、リアのEX30エンブレム横には小さな「TWIN PERFORMANCE」のバッジが加えられていて、ハイパフォーマンスモデルであることを奥ゆかしくもきちんとアピールしている。

  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」

    ご丁寧にも緯度67°54’0”N、経度18°31’0”Eの数値まで記入されている

  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」

    Cピラー上部やリアバンパー下に「CROSS COUNTRY」のロゴが入る

  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」

    リアのEX30エンブレム横には小さな「TWIN PERFORMANCE」のバッジが

足元は空力デザインの19インチマットグラファイトアルミホイールで引き締められていて、そこに235/50R19の大径タイヤ(試乗車はスタッドレスのヨコハマ「アイスガードiG70」)を装着していた。

  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」

    19インチマットグラファイトアルミホイールに大径タイヤを装着

インテリアでは、シートをウール素材とリサイクル&バイオ素材「ノルディコ」のコンビネーションとし、カラーはスカンジナビア地方の松林をイメージした「パイン」を採用。チャコールのインテリアカラーや頭上に広がるパノラマガラスサンルーフで、落ち着きと共に明るい北欧感が満喫できる仕上げになっている。

  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」
  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」
  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」

比較的コンパクトなボディながらも、リアシートを倒せば冬道走行のための装備(スタック時の脱出用ボードやスコップ類など)だけでなく、スキー板やスノーボード、また雪山装備など、この時期ならではのかさばる荷物にしっかりと対応できそうなフラットな空間が出現した。

  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」

そういえば、フランク(フロントボンネット下のスペース)の蓋を開けると、その裏側にトナカイや針葉樹林、EX30のイラストが描かれていて、オーナーの所有欲を満たす遊び心があってなかなかやるな、というポイントも発見した。

  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」

凸凹雪道を走ってみると…

クロスカントリーを名乗るEX30は、冬道の走行を問題なくこなせるのか。このクルマで雪山に遊びに行っても不安はないか。そんなことを考えつつ、上越妙高駅から斑尾方面に向けて走り出した。

物理スイッチを極力減らしたクロスカントリーの室内はシンプルそのもの。ステアリング横にある軽いタッチのシフトレバーを押し下げて「D」に入れて、アクセルペダルを軽く踏むとスイーッとスムーズに動き始めるのはBEVの特徴だ。

  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」

まずは「ロッテアライリゾート」内にある特設雪上コースに向かう。除雪されておらず、長さ100m、深さ20cmほどの雪の斜面は、ところどころにある轍や凹凸で結構荒れた状態。筆者が所有するメルセデス「W124」(FR)だと、チェーンをつけないと上がれないかも、という感じだ。

そこに「標準」モードのまま侵入すると、トルクベクタリングによって四輪それぞれが雪の路面に合わせてグリップ力を発揮しながら、重いボディをグイグイと前に進めていく感じが伝わってきて、まことに頼もしい。

  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」
  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」

トップの広場で180度のターンを試してみると、車体が左右に揺すられながらもクルリと回頭。下り坂でも四輪のグリップを保ち続け、確実にステアリングを操作できることが確認できた。

  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」

また、普通車ならボディ下面を擦ってしまいそうな雪深いポイントを難なく通過。195mmの最低地上高がいきる場面だ。

  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」
  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」

ここで自信をつけ、この後に待ち受ける狭いワインディングの続く山岳路に向かったのだが、残念ながらそこに雪はなかった。たまたま整備中だった除雪車のドライバーさんに話を聞くと、「昨日の夜なら試乗するのに最高だったけどね。こっちは10cm程度の雪が積もると待機命令が出て、そのまま降り続けると除雪作業を開始するので、今日はもう雪がないんだよ」とのこと。

  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」

かなり標高の高いところまで行ってみたのだが、道路はきちんと整備されていて、地元の方々にとってはとてもありがたい作業が連日行われていることがわかった。

  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」
  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」
  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」

この後もあちこち走り回ってみたのだが、インフォテインメントシステムにGoogleアプリを標準で搭載するボルボ車のありがたみが感じられた。「オッケー! Google、○○へ行きたい」と発話するだけで見慣れたマップに行き先のルートが表示されるので、操作は簡単だし安心感が高いのだ(最近はナビの精度も上がってきた)。ステアリングのボタンで調節できる回生モードでワンペダル状態にして、画面上に表示されるドライブモードボタンで好きな走行モードを選ぶのにもすぐに慣れた。

  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」
  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」

    ステアリングのボタンで回生モードを調節できる

  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」

スタート時のバッテリー残量は72%、走行可能距離は358kmの表示となっていた。2時間半ほど走ったころには55%、274kmに。低い気温の中でエアコンは普通に使用していたし、前が空いたところでは「パフォーマンス」に入れて一瞬のフル加速を試みたりしたけれども、バッテリーの急激な落ち込みはなく、500kmの長い航続距離が本物であることが確信できた。

価格は649万円。長く暗く寒い北欧の冬でもしっかり活躍しているEX30 クロスカントリーなのだから、日本の冬の使用にも全く問題ないのでは、という結論にしてしまうのは簡単すぎるだろうか。

  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」
  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」
  • ボルボ「EX30 クロスカントリー」

Share

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

  • Pick Up
    Index.iapp
    PR
    飾りはいらない。大人が選ぶべき「機能美」という答えーータフネスとハイエンドを両立する一台「arrows Alpha」