ランボルギーニが好きで好きで、超高級スポーツカーに何台も乗ってきたというマニアに朗報! ピカピカにレストアしたランボルギーニ製の古い「トラクター」が、日本で手に入るというのだ。
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「カウンタック」や「ウラカン」など、超高性能スポーツカーでおなじみのランボルギーニは昔、農作業で使う「トラクター」を作っていた。今もランボブランドのトラクターは製造中らしい。
エンジンを含めてフルレストアした過去のランボルギーニ製トラクターを日本で輸入、販売しているのが、ウイングオートという会社だ。同社創業者で現・会長の上窪順一郎さんに「東京オートサロン2026」会場で話を聞いた。
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写真はウイングオートが「東京オートサロン2026」で展示した「3352Rモデル」。イタリアのG.a. Motorsがフルレストアした車両だ。ベース車両は1959年から1962年にかけて生産されたモデルで、生産台数は780台とかなり希少
なぜトラクターを販売?
――ランボルギーニが相当、お好きなようですね?
上窪会長:ずいぶん前からです。カウンタックのアニバーサリーや400Sなど、いろいろなクルマに乗ってきました。トラクターも個人的にコレクションで持っています。イタリアでレストアしている会社を見つけちゃって。
――ランボのトラクターを専門でレストア! すごい会社ですね。
上窪会長:向こうには情熱もあるし、私も好きだから最初は遊びに行っていたんですけど、だんだん欲しくなってきて、趣味で1台買いました。そうこうしているうちに、「アジアの代理店をやりますか?」という話になったんです。(ランボの古いトラクターは)これから世界の文化遺産になると思うし、ベース車両の値段も年々、上がっていくと思います。今は輸入・販売するための車両を3台、向こうでレストアしてもらっています。
――はたらくクルマですから、古い個体が残っているだけで貴重な感じがします。
上窪会長:台数も限られていますからね。もう、半分くらいは朽ち果てているんじゃないでしょうか。
――日本では、どんなお客さんに買ってもらいたいですか?
上窪会長:ランボルギーニが好きで、会社の歴史にも興味があるような方に長く持っていてもらいたいですね。まあ、いくらランボルギーニが好きでも、ここまでくると「究極」でしょ(笑)。一杯飲みながら眺めても楽しい、そんな感じだと思います。
――もはや文化財、美術品の域ですね。乗るために買うわけでもないでしょうし。レストアは、かなり細かくやってあるんですか?
上窪会長:なるべく元の形にして、中も全て変えています。
――もしコレクションとして持つだけだったら、中身は放っておいて、ガワ(外側)だけをキレイにすればよさそうなものですが、やはり、それではダメですか?
上窪会長:ガワだけやっているという会社も実際にありますが、(エンジンを含め全てを徹底的にレストアする)ホンモノを見つけちゃったんで。ここなら(代理店を)やりたい、ということになったんです。お金儲けが目当ての、いい加減な会社だったら、やりません。ほかの会社と同じ値段でレストアするとしても、この会社は10倍やっています。
――ちゃんと作っているから、代理で輸入販売しても、後悔がないというか。
上窪会長:これだけの会社ですから、パーツ供給、部品は全て出るんですよ。パーツが出ない会社とは仕事をしません。
この車両、年間3台しか作ってもらえないので、打ち合わせの時間なども考えると、正直に言って商売にはならないんですけど、ランボルギーニが好きで、一緒にクルマで遊べるような方にお渡ししたいと思っています。レストアの工程も全て写真を撮って、本にしてお渡ししたいと考えているんです。大事にしてもらいたいですからね。
価値は上がる一方?
――資産価値もありそうです。
上窪会長:ベース車両自体がなくなっていくでしょうからね。今はまだ、持っている農家もいるようですが、投機目的も含め、そういう個体まで買われてしまったら、もうなくなるでしょう。実は、ベース車両も4台は確保済みなんです。
――新しく作られるクルマではないので、個体数が増えることはあり得ませんから、価値は今後、上がっていく一方な気がします。レストアしたものを買おうと思ったら、いくらくらいですか?
上窪会長:個体の状態にもよりますが、700~800万円から。ベース車両の値段が上がると、変わってくると思います。何年か前はベース車両が2,000~3,000ユーロだったんですけど、今は1万ユーロを超えていますからね。ボロボロの車両でも。
――円安とか関係なく、もともとの価値自体が上っているわけですね。貴重なクルマ……というかトラクターを見せていただいて、ありがとうございました!





















