日本で選べるプラグインハイブリッド車(PHEV)の選択肢に有力候補が加わった。中国のBYDが満を持して日本に投入した「シーライオン6」(SEALION 6)だ。どんなクルマなのか、前輪駆動モデルに試乗して、たくさん写真を撮ってきた。
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装備充実、乗ったら上質、なのに値段は…
「シーライオン6」はBYDの日本導入モデル第5弾。同社が「スーパーハイブリッド」と呼ぶ車種、つまりはプラグインハイブリッド車(PHEV)で、1.5L高効率エンジン、高出力に対応するDM-i専用ブレードバッテリー(容量18.3kWh)、駆動用モーター(最高出力145kW、最大トルク300Nm)を組み合わせる。日本での販売開始は2025年12月1日だ。
選べるタイプは「FWD」(2WD、前輪駆動)と「AWD」(4WD)の2種類。価格はFWDが398.2万円、AWDが448.8万円と衝撃的に安い。例えばトヨタ自動車「ハリアー」のPHEVは626.01万円、三菱自動車工業「アウトランダーPHEV」は529.43万円からとなる。
安かろう悪かろう、という言葉は、BYDには通用しない。実際に乗ってみると、シーライオン6は必要な装備がバッチリ付いていて、あると嬉しい装備も充実している。乗ると車内の雰囲気も走った感じも上質。高速道路などで使える、車線を維持して設定速度で走る「アダプティブクルーズコントロール」(ACC)の挙動も的確で、カーブで減速が必要とシステムが判断すると自動で減速してくれる機能まで付いていた。
ただ、これはPHEVの宿命ではあるのだが、自宅で充電できなければ、このクルマの恩恵を十分に受けることは難しい。自宅に充電設備を設置することは可能だけど、電気自動車(BEV)デビューはちょっとハードルが高い……と考えている人には、シーライオン6が有力な選択肢になるはずだ。
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写真の「シーライオン6」は2WD。ボディカラーは「ストーングレー」。ボディサイズはFWD/AWD共通で全長4,775mm、全幅1,890mm、全高1,670mm。乗ってみたら、けっこう大きいクルマだった。電動車で嬉しい機能「回生ブレーキ」については、強めに設定してもそこまで強烈な効きではなかった。ガソリン車から乗り換えても違和感はなさそうだが、強烈な回生ブレーキでほぼワンペダルな運転を楽しみたい向きには物足りないかも
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ハイブリッド燃費消費率は22.4km/L。EV走行換算距離(充電しておいた電力で走れる距離)は2WDで100kmなので、普段の運転はほぼ電気だけでまかなえるはずだ。フル充電、ガソリン満タンなら走行距離は1,000kmを超える。レギュラーガソリンで大丈夫なところも嬉しい
シーライオン6は売れている?
日本におけるシーライオン6の受注台数は、2025年11月末の時点で約300台となっていた。内訳はFWD80%、AWD20%。FWDの登録開始は2026年1月末ごろ、AWDは2026年3月末ごろの予定。
ちなみに、BYDの2025年における日本での累計受注台数は4,022台、累計登録台数は3,742台(前年比68%増)。登録台数の内訳は「ドルフィン」1,077台、「ATTO3」622台、「シール」531台、「シーライオン7」1,501台、「シーライオン6」11台だった。全世界で見た場合、乗用車の販売台数はBEV225万6,714台(前年比27.86%増)、PHEV228万8,709台(同7.91%減)となっている。
2026年は日本に軽BEVの「ラッコ」、PHEVの「ATTO2」、PHEVの「シール6」(ステーションワゴン)を導入予定。BYDのPHEVラインアップがさらに充実する。





























































