日産自動車が同社のアイコン的なスポーツカー「フェアレディZ」のマイナーチェンジを実施する。今回の改良型では、「日米のファン」から要望の多かった「初代S30型」に通ずるヘリテージ性の追加にこだわったとのこと。フェアレディZはどう変わる?
Zのエンブレムが帰ってきた!
日産は「東京オートサロン2026」(1月11日まで、幕張メッセ)に合わせてフェアレディZ マイナーチェンジモデルのCGを公開した。発売は2026年夏の予定だ。マイチェンでは性能をさらに進化させ、フェアレディZの「ヘリテージ」を盛り込む。
外観上の主な変更点はフロントバンパーだ。フロントノーズを30mm伸ばし、初代「S30型」の特徴だった「Gノーズ」の雰囲気を持たせながら、空力性能も向上させたという。
具体的には四角いフロントグリルセンターにバーを追加することで空力性能と冷却性能をアップ。さらにバンパー左右ロアサイドの形状を変更し、より空気が流れやすい形とすることでドラッグを軽減させている。
フロントバッジは現行の「NISSAN」ロゴから歴代Zが採用していたエンブレムに変更。円の中に「Z」の文字が入るクラシカルなスタイルだ。ホイールは「S30型」から引き継いだヘリテージ性をよりディープに見せる形状に変更する。
初代を彷彿! グリーンのボディカラー追加
マイナーチェンジに合わせて、新たなボディカラー「ウンリュウグリーン」(UNRYU GREEN)を追加。多くのファンから要望のあった、初代S30型のイメージカラーでもある「グランプリグリーン」からヒントを得た色だ。
インテリアにもS30からインスパイアを受けた「タン」カラーを追加。上質感あふれる大人な雰囲気を演出するにはピッタリの色だ。
走行面ではサスペンションをアップデート。モノチューブショックアブソーバーの径が太くなることで、減衰力の応答性が向上するとともに、振動の収縮時間がより短くなっている。これにより旋回中に路面不整の影響を受けても姿勢が乱れにくく、ワインディングロードなどでの安心感がより高まるはずだ。
日産によると、最新のフェアレディZに「S30」のヘリテージを盛り込むことについては、日米双方のファンからリクエストが多いのだとか。特に米国には「Zカークラブ」が存在していて、そこでは初代モデルの人気がいまだに根強いそうだ。
MTモデル導入の背景にファンの声
今回の東京オートサロンでは、フェアレディZ NISMOバージョンの実車展示を行っている。こちらは新登場の6MTモデルだ。
現状、サーキットでの速さではATモデルに軍配が上がるが、ユーザーから要望が多い「操る喜び」や「クルマとの一体感」といった観点で優れているのはMTモデルだ。ファンの声にこたえるため、日産では後追いという形ではあるものの開発を続け、なんとかフェアレディZのMT発売にこぎつけたという。
MTは基準モデルよりもショートストローク化し、クラッチを強化。エンジンはMT専用にトルクのプロファイルを変更し、より伸びやかに、より踏んで加速感が続くようなチューニングを施し、MTに特化したドライブモードを設定した。
ブレーキローターは「R35型GT-R」の初期モデルが搭載していたのと同じ2ピースローターを採用。バネ下重量を9kg軽減し、操縦安定性をアップさせた。さらにはサスペンションのチューニングを行い、高速コーナーへの侵入時の安定性と安心感を向上させている。
フロントバッジのロゴも、基準車同様にNISSANロゴからZロゴに変更した。












