日産自動車は小型車「オーラ」の高性能バージョン「オーラ NISMO」をベースとする“完全武装”のコンセプトカーを公開した。市販化も視野に開発したとのことで、発売となればトヨタ自動車「GRヤリス」との真っ向勝負が期待できそうだ。
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大型ブリスターフェンダー装着でド迫力ボディに
日産自動車と日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)は「東京オートサロン2026」(1月11日まで、幕張メッセ)で「オーラ NISMO RSコンセプト」を公開した。
「オーラ NISMO RSコンセプト」は「オーラ NISMO」のボディに「エクストレイル NISMO」のパワーユニットを搭載したハイパフォーマンスモデルだ。量産車で培った技術を基盤としながら、モータースポーツ開発で得られた知見をいかして技術検証を行うことを目的としたコンセプトカーで、「e-POWER」と「e-4ORCE」の性能をマックスポテンシャルで具現化することがキーコンセプトとなる。
将来的にはコンプリートカーとしての市販化を視野に入れるとともに、電動化時代における新たなモータースポーツの可能性を探る役割を担わせるという。
オーラ NISMO RSコンセプトのボディサイズは全長4,260mm、全幅1,880mm、全高1,485mm、ホイールベースは2,580mm。車重は1,490kgだ。ベースのオーラNISMOに対して140mm長く、145mm幅広く、20mm低く、100kg重い。
日産が「アジャイル エレクトリック シティ レーサー」として開発したオーラ NISMOのデザインエレメントを継承しながら、トレッドの拡大に合わせて水平基調かつ大型のブリスターフェンダーを装着。ローダウン化によって迫力が増したプロポーションが特徴だ。NISMOを象徴する赤のアクセントカラーが入ったフロントスポイラーやサイドスカート、リアディフューザーなどが目を引く。
ホイールハウス内には空気を抜く形状のフロントフェンダーを装着。整流効果をもたらすサイドエアスプリッター、専用リアスポイラーなども相まって、ダウンフォースの向上とドラッグの低減が両立できたそうだ。
ボディカラーは「NISMOステルスグレー」を基調としながら、周囲の光環境からの影響を抑え、よりソリッド感を強調する専用色の「ダークマットNISMOステルスグレー」を採用。日産が「サーキットの路面より青く、青空よりもグレー」と表現する色味は、レーシングテクノロジーに根ざしたクルマ造りの姿勢を象徴し、サーキットシーンに最もなじんで際立つ存在感を放つという。
エクストレイルのハイパワーなPT搭載
搭載するのは、「オーラ NISMO」よりもハイパワーな「エクストレイル NISMO」のパワートレインだ。最高出力106kW(144PS)/最大トルク250Nmを発生する1.5L VCターボの「KR15DDT」型発電用エンジンに、150kW(204PS)/330Nmの「BM46」型フロントモーター、100kW(136PS)/195Nmの「MM46」型リアモーターを組み合わせたシステムで、ベースのオーラ NISMOに比べて68PSの出力向上を果たしている。
パワーアップに対応してボディを補強し、サスペンションを強化。ハイグリップタイヤや4WD制御の「NISMO tuned e-4ORCE」を採用し、高いトラクション性能と旋回性能を実現している。ハブはベース車の4穴を5穴に強化。355mmのディスクに装着したフロント4ポッド大型キャリパー、リア対向2ポッドキャリパー採用のブレーキによる高いストッピングパワーを確保するなど、アグレッシブなチューニングを行ったという。
NISMOでは「ファンが求める車両像は、実は開発メンバーと変わらない」と考えているとのこと。オーラ NISMO RSコンセプトはNISMO電動化パワートレインモデルのパフォーマンスアイコンとすべく、期待値を超えていくようなクルマに作り上げたいとしている。
パワートレインは異なるものの、オーラ NISMO RSコンセプトのサイズ感や目指す方向性はトヨタ自動車「GRヤリス」の対抗馬としてふさわしい。市販化が楽しみだ。































