三菱自動車工業は「デリカ D:5」の改良型を2026年1月に発売する。1カ月半ほど前から予約注文の受け付けを始めており、2025年12月17日時点で受注台数は5,200台を突破したとのこと。そのうち約8割が最上級グレード「P」だという。今から注文すると、納車は2026年2月ごろとなる見込みだ。
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全面改良ではない理由は?
新型デリカ D:5の取材会には三菱自動車 代表執行役社長 兼 最高経営責任者の加藤隆雄さんが登壇。デリカ D:5改良型の注目点は「オフロード感、力強さを強化したデザイン」と「S-AWC(三菱自動車独自の車両運動統合制御システム)の追加」だと話した。
今回はデリカ D:5の大幅改良であって、フルモデルチェンジではない。現行型デリカ D:5(通算5世代目のモデル)は、2007年1月に登場してからほぼ19年が経過したロングセラーモデルだ。
クルマは一般的に、5年くらいでフルモデルチェンジをして世代を重ねていくものなので、現行型デリカ D:5は「古くなった」と見られても仕方がない状態なのだが、販売台数は落ちるどころか、最近になって5世代目モデル史上最高の売れ行きを示しているという。長く売れ続ける稀有なモデルだ。
何人ものデリカファンに直接話を聞いたという加藤社長は、あえて「そろそろモデルチェンジした方がいいのでは」とユーザーに水を向けてみたことがあるそうだが、「ほぼ100%に近い」デリカファンから、「いや、デリカは今のままでいいんです」との答えが返ってきたと話していた。
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「デリカ D:5」は「G」「G-Power Package」「P」の3グレード展開で451万円~494.45万円。各グレードで7人乗りか8人乗りかを選択可能。エンジンは2.2Lのクリーンディーゼルターボエンジン。駆動方式は4WD
PHEVを望む声が多い? 社長の考えは
改良型デリカ D:5のパワートレインはディーゼルエンジンのみ。加藤社長は「ディーゼルエンジンのクルマは世の中からどんどんなくなっている」としながらも、 「ディーゼル独特の音であったり、振動であったり、それから日本では軽油が安いという事情もあって、ぜひディーゼルが欲しいと望まれるお客様は多い」との認識を示した。ただ、顧客からの声として「プラグインハイブリッド(PHEV)が欲しいという声」は「たくさん頂いている」とし、「我々も、出せるなら出したい」との考えを示した。
「三菱自動車らしい、ちょっと尖ったクルマが我々のビジネスのベースにある」とする加藤社長は、デリカ D:5が「そういった三菱らしさを今後も具現化し、アピールしていく」存在であると語った。確かに、オフロードに強くてSUVの要素が満載のデリカ D:5は、日本にミニバン多しといえども唯一無二の存在感を放っている。





































