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日産の新型「ルークス」はキューブ似のルックスが個性的! 乗るならターボ推奨な理由

DEC. 08, 2025 11:00
Text : 御堀直嗣
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日産自動車の新型「ルークス」は「キューブ」を想起させるルックスが印象的な軽自動車だ。今回は自然吸気エンジンとターボエンジンを乗り比べてきたので、それぞれの走りについてレポートしたい。

  • 日産の新型「ルークス」

    日産の新型「ルークス」に試乗!

乗り込むと窓の大きさにびっくり!

新型ルークスを見て、昔の「キューブ」みたいだと思った。

キューブとは日産がかつて、「マーチ」を基に開発したコンパクトワゴン車だ。1990年代後半に初代が登場したが、次の2世代目の姿が新型ルークスに似ている。室内が広く、使い勝手に優れたクルマで、その特徴が四角い外観から一目瞭然だった。他に類のない個性的な造形が印象に残っている。

  • 日産の初代「キューブ」

    初代「キューブ」

  • 日産の2代目「キューブ」

    2代目「キューブ」

  • 日産の2代目「キューブ」

    2代目「キューブ」

新型ルークスも、他とは違う個性と使い勝手のよさを一目で伝え、利用し尽くしたいという意欲を掻き立てる造形だ。

  • 日産の新型「ルークス」

ルークスは軽自動車枠の「スーパーハイトワゴン」と呼ばれるカテゴリーに属する。この分野には販売台数No.1のホンダ「N-BOX」を筆頭に、スズキ「スペーシア」、ダイハツ工業「タント」など強豪が目白押しだ。広い空間が売りのスーパーハイトワゴンは、日々の暮らしを快適に支える家族の強い味方といった感じの商品性を特徴とする。

そんなカテゴリーにありながら新型ルークスは、まず、日々に追われながら買い物や送り迎えに忙殺されて運転するドライバーへの思いを最優先とする。運転することを嫌に思わせず、快い気持ちにさせることを目指したという。

個性的な外観は、毎日を共にするユーザーに元気を与えそうだ。室内には明るい色を採り入れ、ダッシュボードや座席にも彩りを加え、乗る人に喜びをもたらす工夫を込めている。

  • 日産の新型「ルークス」

運転席に座ってまず驚かされるのは、大きなフロントウィンドウだ。車内はガラス張りの部屋に入ったように明るい。実際、窓ガラスの上から下、そして左右まで、十分に見渡すことができた。周囲がよく見えるのは運転の安心感につながる。

  • 日産の新型「ルークス」
  • 日産の新型「ルークス」

ダッシュボードは水平基調。メーターとカーナビゲーションの画面が一体となったディスプレイ(12.3インチ)が横に大きく広がっている。

座席は前後ともたっぷりとした寸法があり、前後のスライド幅も十分。座り心地も良好だ。

  • 日産の新型「ルークス」

クルマの後席は一般的に、座面が平らな形状になりやすい。背もたれを前に倒し、その上に荷物を載せる使い方も考えられるからだ。その点、新型ルークスでは、できるだけ座り心地を確保し、後席に座っても体が安定するよう工夫したという。座ってみると、座面と床との差が確保されていて、腿が座席に支えられ、快適かつ安心感がある。足先を前席の下に入れることもできる。足元のゆとりは十分だ。

  • 日産の新型「ルークス」

ちなみに、後席を目いっぱい前にスライドさせて座っても、前席との間に多少のゆとりが残るため、着座姿勢が制約されることはない。荷室容量を稼ぎたい場合でも、人と荷物の両方を一杯にすることができるだろう。

マイルドハイブリッド廃止! 自然吸気を選ぶ理由は…

ガソリンエンジンは自然吸気とターボの2種類だ。変速機はCVT(ベルト式無段変速機)である。

今回は、ガソリンターボエンジン車で最上級グレードの「ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション」と、自然吸気エンジン搭載の「X」グレードに試乗した。どちらも前輪駆動だ。ほかに、4輪駆動の選択肢もある。

ターボエンジン車は、軽くアクセルペダルを踏み込むだけで滑らかに発進し、素早く加速して交通の流れに乗せていく。高速道路への合流など、より強い加速が必要な場合も安心だ。軽自動車として文句ない走りだった。

  • 日産の新型「ルークス」

    ガソリンターボエンジン搭載の「ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション」グレード。ボディカラーは「ソルベブルー」

一方、自然吸気エンジン車は、前型はモーター補助を組み入れたマイルドハイブリッド車だったのだが、単なるエンジン車に戻された。理由を尋ねると、「簡素化と、エンジン性能を突き詰めることで燃費は落としていない」との回答だった。

  • 日産の新型「ルークス」

    自然吸気エンジン搭載の「X」グレード。ボディカラーは「フローズンバニラパール」

いざ走らせると、日常的な一般道での発進・停止ではそれほど難はないが、一度交通の流れに乗ったあと再加速したいとか、都市高速道路への合流でやや強い加速を求めた際など、追加加速への反応に遅れがあり、エンジンの力も不足して、思うような速さが得られなかった。余分にアクセルペダルを踏み増せば、エンジン音が高鳴り静粛性が破られる。

前型のマイルドハイブリッド車では、そのような場面でモーターが手助けしてくれたので、ターボエンジンのような胸のすく加速は味わえなくても、不足を覚えたり、不安な気持ちにさせられたりすることはなかった。当然、静粛性も維持される。

いくらターボエンジン車より価格が安くとも、あるいは、新型ルークスの外観や室内の様子に魅力を感じたとしても、今回の自然吸気エンジン車を選ぶ理由は薄いのではないか。前型を継続したほうが心配なく、また快適に運転できるかもしれない。

装備面では運転支援機能が進化。後退するときのペダル踏み間違いによる衝突予防が強化され、同じく後退する際に後ろを通り抜ける他のクルマとの衝突を回避するための警報装置が付き、路地での見通しを助けるフロントワイドビューの自動起動が可能になり、前輪位置を知らせるインビジブルフードビューが設定されるなど、機能満載だ。毎日乗るクルマとしての安心感・安全性が高まっている。

ところが、的確で間違いのない運転を促す根本的な要素である「運転姿勢の確保」のための仕組みについては、不満が残った。ハンドルのテレスコピック機能(前後の位置調整)が採用されなかったのだ。マイルドハイブリッドの廃止と合わせ、このあたりは残念なところだ。

【フォトギャラリー①】ルークスのハイウェイスターG

【フォトギャラリー②】ルークスのX


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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