セイコーウオッチの「キングセイコー」に2025年の7月、1972年生まれの個性派モデル「VANAC(バナック)」を約50年ぶりに復活させたモデルが加わった。当時のいわば攻めたデザインのVANACからは若干落ち着いた印象だが、発売以来、人気を博しているという。
新作は“Tokyo Horizon”をデザインテーマに掲げ、当時の大胆な造形と色彩感覚を現代的に再構成。多面形ケースと鮮烈なカラー、ベゼルを排したシャープな外装、水平ストライプを刻むダイヤル、キャリバー 8L45の高精度ムーブメントなど、見どころは多彩だ。
SDKV001は41mmのステンレススチールケースを採用。金属の塊を削り出したような力強いフォルムに、ベゼルレス構成を合わせることで精悍な印象だ。高度な研磨による鏡面とヘアラインの対比が、光の角度で表情を変化させる。
新開発のステンレススチールブレスレットは、鏡面とヘアライン仕上げを交互に組み合わせた駒を短いピッチで配置。駒のわずかな弧が腕になじみ、快適な装着感が得られる。ケースとの一体感も高い。
ダイヤルには“Tokyo Horizon”を思わせる水平ストライプの型打ち模様を施し、リング状のインデックスリングを配置。パープルダイヤルとゴールドのカラーリングは、「東京の夕暮れ時」を表現している。立体的な分目盛とルミブライト入りの時目盛によって視認性も良好だ。12時位置と秒針のカウンターウェイトには「V」を象った意匠を取り入れ、シリーズのアイデンティティを明確にした。
心臓部には自動巻の機械式ムーブメント「キャリバー 8L45」を搭載。約72時間のパワーリザーブを備え、精度は日差+10秒~-5秒。シースルーバックの裏ぶたからは、波目模様を施した回転錘と受けが見え、ガラス部分には「盾」をモチーフにしたキングセイコーのブランドマークが刻まれる。
パープルのダイヤルがもたらす印象は鮮やかながらも静謐(せいひつ)、都会的な装いにも自然に溶け込むだろう。ビジネスシーンでは知的な落ち着きを、オフタイムでは控えめな華やかさを演出する。
- 製品名:キングセイコー VANAC(SDKV001)
- 価格:39万6,000円
- ケース/ブレスレット:ステンレススチール
- ケースサイズ:径39.4mm
- 風防:ボックス型サファイアガラス(内面無反射コーティング)
- 防水性能:日常生活用強化防水(10気圧)
- ムーブメント:手巻つき自動巻「キャリバー 8L45」
- パワーリザーブ:約72時間


































