日産自動車が2027年度前半の日本導入を決めた超大型SUV「パトロール」は、見どころが多すぎる楽しみなクルマだ。「ジャパンモビリティショー2025」で日産の説明員に注目ポイントを聞いてきた。
ランクルよりも一回り大きなSUV
まず、度肝を抜かれるのはサイズ感だ。パトロール日本仕様のスペックは今のところ不明だが、日産ドバイのHPで確認したところによると、中東仕様は全長5,350mm、ミラーを含めた全幅2,350mm、全高1,945mmとの説明があった。トヨタ自動車「ランドクルーザー300」(ZXグレード)は全長4,985mm、全幅1,980mm、全高1,925mmだから、パトロールは一回り大きいイメージだ。
内装が豪華で独特
乗り込んでみると、パトロールの内装はとにかく豪華。革のシートの色と模様に目を奪われる。
中東で特に人気の高いパトロールのシート表面は幾何学模様のデザインとなっている。偶像崇拝を忌む宗教的な背景から、彼の地では幾何学模様の表現が古来から発展してきた。このあたりは、伝統的な和柄で幾何学模様を好んで使ってきた日本との共通点でもある。
先進技術でドライバーをサポート
車内のディスプレイには、障害物やナビゲーションのヒントをリアルタイムで投影する「Invisible-to-Visible技術」を採用。「ウルトラ ワイドビュー」によりカメラの視野は170度にまで拡大している。「インビジブル フードビュー」により、車両の真下まで映像で確認可能だ。
大きなクルマなので、日本で運転する場合はいろいろと気になるシーンが多そうだが、カメラ映像の手厚いサポートが受けられるなら心配は減る。
車内を快適に保つ技術にもこだわりがある。新たに搭載した「バイオメトリック クーリング」は、内蔵の赤外線センサーで乗員の体温を検知し、車内の温度とエアコンの風量を自動で調整する機能だ。
クルマで唯一? クリプシュのオーディオ搭載
クルマのオーディオとしては珍しい(唯一かも?)「クリプシュ」(Klipsch)のシステムを積んでいるのもパトロールの特徴。日産の説明員によれば、クリプシュは米国で有名なホームオーディオのブランドで、「ホームスピーカー部門で10年連続No.1を獲得」(説明員)するなど実績十分。パトロールへのオーディオシステム搭載にあたっては、音の出し方からスピーカーの向きまでかなり細かくチューニングを行ってくれたそうだ。
サラウンドシステムによるダイナミックなサウンドも楽しめる。車内のディスプレイで動画のデモを見せてもらったのだが、画面に映る宇宙船のような乗り物が左から右へと飛び去って行くシーンに合わせて、聞こえてくる音(の発生源)も左から右に移動していくような聞こえ方を確認することができた。
日産のV6エンジンを純粋に楽しめる
パトロールが搭載するのは3.5Lの新開発V型6気筒ツインターボエンジン。最高出力は425馬力、最大トルクは700Nmを誇る。先代モデルが積んでいたV8エンジンと比較すると出力は7%、トルクは25%向上。燃費も大幅に改善しているそうだ。
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前輪のフェンダーの後ろあたりに空気を取り込む網状の部分がある。砂漠などの悪路を走っていると、フロントグリルからエンジン冷却用の空気を十分に取り込めない可能性があるため、ここにも空気の穴(エアインテーク)を設置しているそうだ
V6は日産が得意とするエンジンだ。GT-Rが積んでいたのもV6だし、今でも「スカイライン」にV6搭載モデルがある。
パトロールはハイブリッドなどの電動化技術が入っていない純粋なエンジン車だ。日産のエンジンといえば、最近は「e-POWER」の発電用エンジンに関する話題が多いが、パトロールに乗れば、日産お得意のV6エンジンが発電用ではなく駆動用に回転する本来の姿を楽しめるはずだ。





































