マツダが人気SUV「CX-5」の新型をついに日本で公開した。売れ筋SUVはフルモデルチェンジでどう変わるのか。「ジャパンモビリティショー2025」(JMS2025、会期は11月9日まで)の会場で会場で実物をチェックし、担当者に話を聞いてきた。
マツダの看板商品が久々のモデルチェンジ
CX-5の初代が登場したのは2012年。見る人の魂を揺さぶる、心をときめかせる動きを具現化した「魂動」というデザインテーマと、走行・環境性能を両立した「スカイアクティブ技術」を採用した初の市販車で、これまでのマツダ車にはなかったモダンなSUVとして大々的にデビューした。当時はマツダが欧州車に近づいたような印象を受けたものだ。
2017年には現行モデルである2代目へとフルモデルチェンジ。初代モデルとほぼ変わらないサイズながら、前後のライトがキレのある細長いデザインに変わり、見た目は大きく変化した。
JMS2025のプレスブリーフィングに登壇したマツダの毛籠社長はCX-5について、「世界100以上の国と地域で販売され、累計販売台数は450万台以上。我が社で最も売れている看板商品」と紹介。デザイン、サイズ感、取り回しのよさ、走行性能がバランスよくまとめられたSUVで、人気が出るのもうなずける。CX-5はマツダを代表する1台といっていいだろう。
そんなCX-5が約7年ぶりにフルモデルチェンジを果たし、2025年末に欧州で発売となる。その欧州仕様をJMS2025の会場でじっくりとチェックすることができた。
新型CX-5の開発コンセプトは「新世代エモーショナル・デイリーコンフォート」。これまでの魂動デザインや人馬一体の走りは残しつつ、日常でも使いやすい広さや乗り心地、静粛性を進化させているという。
担当者は注目ポイントを次のように説明する。
「ヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)を一新しました。12.9(または15.6)インチのセンタータッチパネルディスプレイによって、視認性を大幅に向上させています。クルマの周囲の状況を確認できる360度ビューモニターは非常に見やすく、安全性も高まると思います」
装備が充実し、快適性がより高まったようだ。
「静電センサー付きステアリングスイッチは、押したときの感触を良くすることに注力しました。具体的には、適度な重みとしっかりと押し込む感覚が伝わるようにしています。運転支援システムや通信機能などを強化することで、移動するためだけのクルマではなく、運転すること自体に価値が生まれるように、乗って楽しく利便性も感じられるクルマを目指しました」
どんなに走行性能が優れていても、それ以外の部分、つまりナビやエアコン、音楽の再生といった操作性の部分が直感的でわかりやすくないと、クルマは選ばれない傾向にある。CX-5はそういったユーザーの声をしっかりと聞き入れ、改善してきた。
日本での販売はどうなる?
CX-5の欧州仕様は2.5Lのガソリンエンジン「e-SKYACTIV G 2.5」(マイルドハイブリッド付き)を搭載。ボディサイズは全長4,690mm、全幅1,860mm、全高1,695mm、ホイールベース2,815mmで、現行モデルよりもそれぞれ115mm、15mm、30mm、115mm大きくなっている。ラゲッジスペースは583Lで現行比61Lの増量だ。写真ではわかりにくいが、一回りサイズアップしていると考えていい。
日本仕様はどうなるのか、担当者は次のように話す。
「展示車(欧州仕様)はまだ開発中の車両のため、日本での販売はどうなるかわからないというのが正直なところです。ただ、ボディサイズは日本仕様も欧州仕様もほぼ変わらないと思います。欧州仕様にはグーグルが標準設定ですが、日本仕様では未定です」
「エンジンについても、現状は2.5Lガソリンエンジン1種類ですが、性能値は展開する国(市場)によって異なります。ただ、マツダのマイルドハイブリッドシステム『Mハイブリッド』は欧州のほか、日本でも設定を予定しています」
当然価格などもまだわかっていないが、日本を含めた欧州以外の市場では2026年中の発売を目指して鋭意開発中とのこと。徐々に明らかになる情報を追っていきたい。





























