トヨタ自動車が「ハイエースコンセプト」(HIACE CONCEPT)を公開した。次の「ハイエース」を予想する上でヒントとなるクルマだ。次期型ハイエースも、仕事と遊びの両面で頼れる相棒のような存在になってくれるのか。実物を見て担当者に話を聞いてきた。
働く人に「楽しさ」を
トヨタは2年前のJMSで「KAYOIBAKO」というコンセプトモデルを公開していた。今回のJMS2025ではKAYOIBAKOの世界観を広げ、よりリアルに近づけた複数のコンセプトモデルを出展。そのうちの1台がハイエースコンセプトだ。このコンセプトモデルが「ハイエース」を名乗ったのは今回が初めてとなる。
JMS2025で話を聞いたトヨタの説明員によると、ハイエースコンセプトは「働く人が、より楽に、より楽しく働けるように、いろいろな可能性を模索した1台」であるとのこと。荷物の積み下ろし、人の乗り降りといった動線の部分を工夫し、使う人が「どうすれば楽に、楽しくなるか」をいろいろと考えつつ、次のハイエースの検討を進めているという。
ハイエースコンセプトは電気自動車(EV)を想定したクルマだが、ハイエースは「130カ国以上でご愛顧をいただいている」クルマであるため、ユーザーや地域によって最適なパワートレインを選択できるように、中身については「マルチパスウェイ」で考えていくとのこと。おそらくエンジン車もハイブリッドもEVも選べるクルマとして登場するものと思われる。
「ハイエースは、いろいろな選ばれ方をしているクルマです。走行距離の多い人も少ない人もいらっしゃいます。それぞれが選べるように、準備していきたいと思います」
次のハイエースもカスタム楽しい系?
ハイエースといえば、使う人が各自のニーズに応じてさまざまな使い方をしているクルマであり、カスタムの多様性、その懐の深さは計り知れない。次のハイエースも、そうしたフレキシブルなクルマになるのだろうか。
「(懐の深さがハイエースの魅力だという話については)その通りだと思います。よろしければ、実車を見てください。ひとつの提案としては、床に複数のアンカーのポイントを置きました。ここにポールをはめ込むなど、自由に組み合わせて、お客様にジャストフィットする形で使っていただければと思っています」
床の穴にはめ込むポールや、それを活用して棚を組み立てられるようなキットをトヨタが販売する?
「それも考えますが、サードパーティー製も含め、使う方に育てていただきたいという思いもあります。今のハイエースがそうであるように、使う方に世界を広げていただきたいんです」
ホームセンターなどで買ったものをどんどん取り付けて、自分だけの、世界に1台だけのハイエースに育てていく。これは楽しそうだ。
ハイエースは商用車だが、乗用車として使っている人も多い。次のハイエースではどうなるのか。
「いろいろなバリエーションを考えています。特に新興国などでは、14人乗りのハイエースというのもあったりしますから、さまざまなタイプを考えていきます」
ハイエースには全長の長いタイプや屋根が高いタイプもある。それぞれの用途に合ったハイエースを選んで乗っている人が、世界にはたくさんいる。次も同じようなタイプのハイエースに乗りたいという人も多そうだ。
「その通りです。それぞれのタイプにお客様がいるので、そういったお声にはこたえていきたいと思っています」

































