食べ方や歩き方、運動、睡眠などの生活習慣を見直すだけで、肌や体つきなどの見た目年齢に10歳もの差がつくことがあるそうです。本記事では、抗加齢の専門家である白澤卓二氏監修の書籍『科学的に正しい一生老けない方法100』(宝島社新書)から、老化を食い止め、若返りを助ける習慣の一部を抜粋して紹介します。
魔法のような若返りの遺伝子 活性化のキーワードは「空腹」
2000年、アメリカのマサチューセッツ工科大学で「サーチュイン遺伝子」が発見されました。
別名「長寿遺伝子」「若返り遺伝子」とも呼ばれるこの遺伝子は、活性化すると体内の老化を進める活性酸素を除去し、見た目や体の若々しさを保つ効果があるとされています。
さらに、病気の予防にも役立つことがわかってきました。
しかしこの遺伝子がしっかりと働くためには、ある条件が必要とされています。
それは「空腹の状態」であることです。そもそも人類の長い歴史を振り返れば、常に十分な食料があったわけではありません。むしろ飢えとの戦いのなかで生き延びてきた時間の方が圧倒的に長かったのです。その結果、人間の体には、空腹でも健康を保てる仕組みが備わったと考えられています。
金沢医科大学の研究によると、摂取カロリーを通常の75%に制限した食事を3週間続けることで、人間のサーチュイン遺伝子が活性化されるという結果が出ています。
一方で、食後に分泌されるインスリンには、この遺伝子の働きを抑制してしまう作用があるため、間食をすると効果が弱まってしまう可能性があります。空腹時こそ、体の「若返りスイッチ」がオンになるのです。
若さを保ちたいなら、食事は腹八分目を心がけ、間食を控えるのがベスト。とはいえ、栄養バランスを無視してはいけません。
その人の体格や活動量によって個人差は出てきますが、主食であるごはんは、1食につき茶碗1杯150g前後を目安に。特に白米は血糖値を急激に上げやすいため、週に数回は玄米に置き換えると、肥満防止に効果的です。おかゆにすることで、少量でも満腹感が得られやすくなります。
主菜には魚や肉を1食80~100g程度取り入れましょう。たとえばサンマ1尾や、卵1.5個分くらいの大きさの鶏ささみが目安です。卵や豆腐も良質なたんぱく質を含んでおり、主菜としておすすめです。
副菜には納豆を取り入れると、消化を助ける成分が豊富で、腸内環境も整います。体の内側から若さを引き出しましょう。
『科学的に正しい一生老けない方法100』(白澤卓二 監修/宝島社 刊)
食べ方、歩き方、考え方、運動、休息、睡眠などの生活習慣しだいで「一生老けない」ことも可能です!
肌や体つきなど、見た目年齢に10歳差がつく科学的に正しい習慣をお茶の水健康長寿クリニック・白澤卓二院長が指南。
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