2025年から「TAKANAWA GATEWAY CITY」が順次開業します。JR山手線の新駅開業でも注目されているエリアですが、今後どのように発展していくのでしょうか。今回は次世代モビリティや商業施設「ニュウマン高輪」が、この街の不動産にどのような価値をもたらすのかを考察します。
品川・高輪ゲートウェイで進む再開発
品川駅周辺では、高輪ゲートウェイ駅から泉岳寺駅までのラインにおいて、再開発プロジェクトが進んでいます。
TAKANAWA GATEWAY CITYがまちびらき
2025年3月27日、都心最大級の新たな街であるTAKANAWA GATEWAY CITYがお披露目となりました。高輪ゲートウェイ駅正面に位置する、国際交流拠点のシンボルとなるツインタワー「THE LINKPILLAR 1」が開業し、高輪ゲートウェイ駅も全面開業となりました。
玄関口である高輪ゲートウェイ駅の構内には、芝生ファーニチャーが新たに設置されます。様々なイベントに四季を通じて対応し、公園のように居心地のよい空間で、次世代の駅に相応しい場所へと進化します。
ルミネ史上最大規模「ニュウマン高輪」が街に与える経済効果
2025年9月12日、高輪ゲートウェイ駅直結の「ニュウマン高輪」がオープンしました。ルミネ史上最大規模の商業施設です。
多彩な業態が揃う
ニュウマン高輪は3つのエリアで構成され、今回オープンしたのはLINKPILLAR 1のサウスとノースです。
2棟にまたがる広大な空間には多彩な業態のテナントが出店。シャネルやエルメスといったコスメ・フレグランス、ファッションではビームス カルチャート、ポータークラシック、マーガレットハウエルなどが勢ぞろいしました。
さらにLINKPILLAR 2には「ニュウマン高輪 ミムレ」が、2026年3月28日に開業します。全部で200の出店となり、ニュウマン高輪の全体が完成する予定です。
地上150mの絶景にも注目
ニュウマン高輪の注目スポットの1つが、都心上空150mの高層階を舞台にした「ルフトバウム」です。8,000㎡の広大なスペースに、500本以上の大規模植物を配した空間は、都心でありながらまるで別世界。
「都心の別荘」のような空間づくりは、ルミネがこだわるリアルな体験価値によるもの。テクノロジー全盛ですが、リアルでしか味わえない一体空間を実現しました。
ニュウマン高輪がもたらす経済効果
駅直結の大規模商業施設の登場により、交通需要の状況客数の増加、商業活性化が予測されます。施設の運営により、新たな雇用の創出も生まれ、地域経済への波及効果も期待されます。
ニュウマン高輪が目指すのはショッピングだけでなく、街づくり・社会づくりです。従来の商業施設とは異なる考え方で、地域の方々との共創により、他にはない滞在価値の提供を目指しています。
新たな街づくりが成功すれば、ますます外から人を集め、地域の活性化につながります。
データで見る港区の地価上昇率と高輪ゲートウェイの将来性
最後に、港区の地価や将来の予測について見ていきましょう。
港区の地価上昇率は?
令和7年の公示地価によると、港区の地価上昇率は住宅地で12.7%、商業地で11.0%です。東京都区部の平均が住宅地で11.0%、商業地が11.8%であることから、住宅地の伸びがやや大きくなっています。
住宅地・地点別の上昇率ランキングでは、第2位に「港南三丁目6番7」がランクインしました。こちらの地点の最寄り駅は高輪ゲートウェイ駅であり、地価上昇率は18.6%と大きく上昇していることが分かります。
高輪ゲートウェイの将来性は?
高輪ゲートウェイでは再開発が続き、ビジネス・住宅の国際的な拠点になっていくことから、地価上昇は今後も続くと予測されています。TAKANAWA GATEWAY CITYの開業、また将来のリニア中央新幹線の開通などは、周辺地域の地価上昇をもたらすとされています。
京急線は羽田空港と繋がっているため、空港へのアクセスが良好。資産価値の伸びしろが大きい地域とみなされています。

