三菱自動車工業が「ジャパンモビリティショー2025」(JMS2025、会期は11月9日まで)で新型「デリカ D:5」のプロトタイプを公開した。デリカ D:5はモデルチェンジ以降で最高の売れ行きを示している三菱の人気モデル。2025年冬に発売予定の新型は何が変わる?
最上位グレードが9割超!
1968年の初代「デリカコーチ」発売以来、57年にわたり販売が続くデリカは、三菱自動車で最も長い歴史を持つクルマだ。2023年には軽自動車「デリカミニ」がファミリーに加わった。ミニも含むデリカの累計販売台数は138万台以上に達する。日本にミニバンはたくさんあるが、「オールラウンドミニバン」というデリカ D:5のポジションは唯一無二といえる。
JMS2025の事前説明会で聞いた話によると、デリカ D:5の昨年度の販売台数は約2.2万台。今年度は昨年度を上回るペースで売れていて、2018年に現行型にモデルチェンジして以来で最高の販売台数に達する勢いだという。
販売の構成としては特別仕様車「シャモニー」の人気が高い。もうひとつの特別仕様車「ブラックエディション」も含めた最上位グレード「P」の販売比率は全体の9割を超えている。
新型の変更点を確認
新型デリカ D:5の予約の受け付けは10月30日に始まった。発売は2025年冬の予定だ。価格は約450万円~495万円。主な改良点は以下の通り。
フロントグリル、フロントおよびリアバンパーのデザイン変更、ホイールアーチモールの追加などにより、エクステリアで力強さと走破性を表現
8インチカラー液晶メーターの採用やインストルメントパネル、シート生地の変更による内装の質感向上(先進性、ギア感、プレミアム感が向上)
四輪制御技術「S-AWC」の追加。NORMAL/ECO/GRAVEL/SNOWの4つから選べるドライブモードの追加。走破性、操縦安定性を向上
運転支援技術「e-Assist」の強化で安全性能と利便性が向上
ボディカラーに「ムーンストーングレーメタリック」と「ブラックマイカ」の2トーンを追加
搭載するディーゼルエンジンや動力性能、サスペンションの設定などは変更なしだ。
新型のターゲットカスタマーは基本的に変更なし。「人生を楽しむことに積極的な、アウトドア志向でオールラウンドミニバン志向」の人で、「週末は家族や仲間とロングドライブに出かけ、旅先でアウトドアなどのアクティビティを楽しむ男性」がメインターゲット、とのことだった。






















