マイナビニュースマイナビ マイナビニュースマイナビ
Index square
( Life )

サントリーがバーテンダーアワード2025を開催!今年のチャンピオンバーテンダーが決定

OCT. 30, 2025 13:52
Text : 安藤康之
Share
Contents

サントリーはカクテルとそれを生み出すバーテンダーの魅力に焦点を当てた「サントリー ザ・バーテンダーアワード2025」を、10月28日に都内で開催した。書類審査とセミファイナルを経て選出された8名のバーテンダーが腕を競ったファイナル大会では、神奈川・N-BARの若林将太さんの「鳳鳴」が栄冠に輝いた。

  • 「あなたが世界に伝えたい日本発のカクテル」をテーマに8名のバーテンダーが創作したカクテル

    「あなたが世界に伝えたい日本発のカクテル」をテーマに8名のバーテンダーが創作したカクテル

審査員を唸らす趣向を凝らした創作カクテル

「サントリー ザ・バーテンダーアワード」は、前身である「サントリー ザ・カクテルアワード」が昨年、節目の30回を迎えたことから今年はコンセプトを刷新して開催した。

2025ファイナル大会は、ファーストステージ「創作カクテル審査」とセカンドステージ「Yatte Minahare審査」の2部構成で実施された。

「創作カクテル審査」は、それぞれのバーテンダーが「あなたが世界に伝えたい日本発のカクテル」をテーマに創作したカクテルのプレゼンテーションを実施。審査員が随時審査をし、上位3名が2ndステージに進出する。

なお、創作カクテルには、サントリージャパニーズクラフトジン「ROKU〈六〉」、サントリージャパニーズクラフトジンウオッカ「HAKU〈白〉」、サントリーリキュール「KANÁDE〈奏〉」、SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」から1品以上を使用しなければならない。

  • 大会で使用されるサントリー製品。サントリー製品がないカテゴリーについては、他社製品や自家製材料(アルコール度数1%未満)の使用も認められる

    大会で使用されるサントリー製品。サントリー製品がないカテゴリーについては、他社製品や自家製材料(アルコール度数1%未満)の使用も認められる

審査の結果、神奈川・客船 飛鳥Ⅱの土田勇人さん、大阪・Cocktail Bar Hedonistの島直右、神奈川・N-BARの若林将太さんの3名が「Yatte Minahare審査」に進出した。

  • 2ndステージ進出が決まった3名のファイナリスト。左から、島さん、若林さん、土田さん

    2ndステージ進出が決まった3名のファイナリスト。左から、島さん、若林さん、土田さん

  • 土田さんの「UCHIMIZU」は、日本のおもてなしを象徴する文化である打ち水をカクテルで表現。「ROKU〈六〉」をベースに松竹梅を加え、ジャパニーズウエルカムドリンクとして創作

    土田さんの「UCHIMIZU」は、日本のおもてなしを象徴する文化である打ち水をカクテルで表現。「ROKU〈六〉」をベースに松竹梅を加え、ジャパニーズウエルカムドリンクとして創作

  • 島さんの「Shiki」は、日本の四季の移ろいを旅するカクテルだ。「ROKU〈六〉が織り成す四季のフレーバーで、日本固有の風情ある四季の巡りを世界中の人に伝えたいという思いで創作

    島さんの「Shiki」は、日本の四季の移ろいを旅するカクテルだ。「ROKU〈六〉が織り成す四季のフレーバーで、日本固有の風情ある四季の巡りを世界中の人に伝えたいという思いで創作

  • 若林さんの「鳳鳴」は、「碧Ao」に、桜の香りと茶葉の彩りを重ねた1杯だ。鳳凰は古来より平和と繁栄の象徴であり、その声は吉報を告げるとされる。「鳳鳴」は日本から世界へ、希望と祝福を力強く響かせるカクテルとして創作

    若林さんの「鳳鳴」は、「碧Ao」に、桜の香りと茶葉の彩りを重ねた1杯だ。鳳凰は古来より平和と繁栄の象徴であり、その声は吉報を告げるとされる。「鳳鳴」は日本から世界へ、希望と祝福を力強く響かせるカクテルとして創作

実際の接客シーンを模したセカンドステージ

「Yatte Minahare審査」は、実際のバーでの接客を想定し、「新しい一歩を踏み出すお客様への1杯」をテーマにカクテルを創作。カクテルの完成度はもちろん、バーテンダーに欠かせないホスピタリティである即興力と想像力も審査の対象となる。1人あたりの持ち時間は15分で、超過した場合には減点される。

最初に登場した若林さんに与えられたテーマは、「仕事で独立する背中を押してくれる1杯」だ。ベースの「HAKU〈白〉」を花束の包み紙に見立て、五福が訪れるといわれる梅の花のイメージで梅酒を合わせる。心を癒すが花言葉のクランベリー、苦味で味を引き締めるオレンジビターと酸味のライムジュースで味を整え、最後に情熱のバラを加えた。

  • 若林さんのパフォーマンス

    若林さんのパフォーマンス

島さんは「海外赴任をする背中を押してくれる1杯」をテーマに試技をスタート。日本らしいカクテルとして、お米のウオッカである「HAKU〈白〉」をベースに、白桃のリキュールでフルーティーさとフレッシュレモンでサッパリ感を加える。ヨーグルトと炭酸水を合わせ、新しい挑戦を応援する純白のカクテル「雪化粧」を作り上げた。

  • 島さんのパフォーマンス

    島さんのパフォーマンス

土田さんへのオーダーは、「恋人にプロポーズする背中を押してくれる1杯」。テキーラをベースに、プロポーズが成功して桜が咲くことを願って桜のリキュール、オレンジの皮から作られるビターリキュールでほろ苦さを合わせて、味を引き締める。最後に、花を添えるイメージで赤いクランベリージュースで華やかさと柔らかさを加えれば、「セレブレーション」の完成だ。

  • 土田さんのパフォーマンス

    土田さんのパフォーマンス

「サントリー ザ・バーテンダーアワード2025」優勝者が決定!舞台上で何を語る?

3人が最高のパフォーマンスを終えると、舞台は表彰式へと移る。

サントリーHOSグローバル推進部 部長の奥田秀朗さんの乾杯挨拶の後、5名の審査員たちがそれぞれ講評を述べていく。

「サントリー ザ・カクテルアワード2024」に輝き、今回は審査員として参加した森﨑和哉さん。今回の創作カクテルが日本を代表するカクテルとしてふさわしいかという観点で、「世界へ伝えたい日本発のカクテルというテーマで、本当に素晴らしい作品がそろったと思います。それは視覚的に日本情緒を表すだけにとどまらず、精神性や背景にもすごく意味のある作品が出揃ったと思います」と述べた。

  • 「ファイナリスト8名のお店を巡れば、季節移ろいや儚さなど今の日本を感じ取る何かに出会えるのではないかと予感させる作品ばかり」と講評を述べた森﨑さん

    「ファイナリスト8名のお店を巡れば、季節移ろいや儚さなど今の日本を感じ取る何かに出会えるのではないかと予感させる作品ばかり」と講評を述べた森﨑さん

一般財団法人 カクテル文化振興会 理事長の岸久さんは、「今回の創作カクテルに求められたのは、オリジナリティーはありつつも、味の観点で言えば甘さとアルコール感のバランスに尽きると思います。海外のバーで飲んでも、基本的には万国共通で、おいしいものはおいしいと感じます。そのラインを守っていくことが、今後世界に発信していく日本のカクテルの基礎になるものだと痛感しました。本日のファイナリストの皆さんにその思いを託し、今後も頑張っていただきたい」と大会を統括した。

  • 「新しいコンクールとなった第1回目から、ファイナリストたちがここまでのパフォーマンスを発揮できるのかと驚いた」と岸さん

    「新しいコンクールとなった第1回目から、ファイナリストたちがここまでのパフォーマンスを発揮できるのかと驚いた」と岸さん

講評を終えると、サントリー 執行役員 スピリッツ本部長の塚原大輔さんが登壇。神奈川・N-BARの若林さんが「サントリー ザ・バーテンダーアワード2025」を制したと発表された。

  • 塚原さんより優勝トロフィーが贈られる若林さん

    塚原さんより優勝トロフィーが贈られる若林さん

優勝者となった若林さんは、大会を振り返って「栄養ある賞をいただけることを本当に嬉しく思います。ファイナルは緊張しましたし、強敵揃いの中での戦いでしたが、自分の伝えたいことは伝えられたのかなと思います」とコメント。

ついで、「今回の受賞に甘んじることなく、日々精進を兼ねて、より良いバーテンダーになれるように研鑽し、より多くのお客様に居心地のいい空間を提供していきたい」と決意を語った。

  • 優勝の喜びを誰に伝えたいかを尋ねられ、「1番側で支えてくれている妻に伝えたい」と語った若林さん

    優勝の喜びを誰に伝えたいかを尋ねられ、「1番側で支えてくれている妻に伝えたい」と語った若林さん

表彰式後に若林さんに優勝のポイントを伺うと、「Yatte Minahare審査で与えられた独立祝いというテーマは、他の2人の海外への転勤や女性からのプロポーズと比べればやりやすいテーマでした。そこはラッキーもあったと思います」と話してくれた。


Share

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

Pick Up
Iapp
PR
年金生活、住宅ローンの負担を減らしたい…“家”があなたの老後に恩返し!?
  • PR
    Large
    思い立って2日後に韓国へ、美容施術も1泊2日に詰め込んだ自分メンテ旅
  • PR
    Large
    未経験でも年収1,000万以上! 日本住宅ローンが“おもてなし採用”で求める人材とは?
  • PR
    Index.large
    【PR】黒一色で引き締まる洗練のスタイル - 超軽量ノートPC「FMV Zero」
Weekly Ranking
  • 1

    Large
    認知症につながりかねない、医師が警告するやってはいけない「食べ方」習慣
  • 2

    Large
    がんや認知症の原因になりかねない、摂りすぎると不調につながる身近な食品
  • 3

    Large
    「若返り遺伝子」は誰の体にもある - 活性化の鍵を握る食事とは
  • 4

    Large
    40代からの赤信号「男性ホルモン低下」5つのサイン、生活習慣病の入り口に注意
  • 5

    Large
    食生活にある「粉」を取り入れると、腸も整いメンタルも安定へ