三菱自動車工業が電動クロスオーバーSUVのコンセプトカー「MITSUBISHI ELEVANCE Concept」を公開した。エンジンとモーターの両方を積むプラグインハイブリッド車(PHEV)で、AIの「コ・ドライバー」を搭載しているところが特徴だ。どんなクルマなのか、話を聞いてきた。
車内の会話を通訳してくれるAI
「MITSUBISHI ELEVANCE Concept」(エレバンスコンセプト)はカーボンニュートラル燃料対応の高効率ガソリンエンジンと大容量の駆動用バッテリーを搭載するPHEVだ。前輪にインホイールモーター、リアにはデュアルモーターを積み、クアッドモーター4WD式の独自の四輪制御技術「S-AWC」を搭載する。電気だけで走れる距離や出力などの数値的なスペックは非公開だった。
AIのコ・ドライバーと一緒にドライブできるのもエレバンスコンセプトの特徴だ。
ステアリング内やインストルメントパネル内の液晶ディスプレイに表示される「AI Co-Driver」は、ドライバーのライフスタイルや価値観に応じてパーソナライズされた行き先や、路面状況に応じたドライブモードなどを提案してくれるそうだ。
屋根にはプロブスカイト太陽電池を用いたソーラーパネルを搭載。同じくソーラーパネルを搭載し、大容量バッテリーも積んだトレーラーを牽引すれば、どこまでも走って出かけることができそうだ。トレーラーは広々とした室内空間を備え、キッチンやシャワーブースを完備。快適な車中泊が楽しめる。
三菱自動車が開催したJMS2025の事前説明会で聞いたところによると、このコンセプトモデルをそのまま市販車に仕立てて販売する予定はないらしいが、搭載している技術については同社で開発中あるいは研究中の技術ばかりであり、そのうち何らかの形で具体化する可能性があるようだ。
JMS2025の三菱自動車ブースではこのほか、新型「デリカ D:5」(プロトタイプ)などを展示する。























