マイナビニュースマイナビ マイナビニュースマイナビ
Index square
( Life )

食生活にある「粉」を取り入れると、腸も整いメンタルも安定へ

NOV. 05, 2025 08:00
Share
Contents

現代は、昔に比べて小麦粉の摂取量が増えたことから、知らないうちに不調に陥っていたという人が少なくありません。「なんだか調子が良くない……」という人にこそ取り入れてほしいのが、米粉です。

この記事では、米粉のもつ健康効果から米粉を無理なく、賢く生活に取り入れる方法、誰でもカンタンにできる米粉料理レシピまで、知っておきたい米粉にまつわる情報を盛り込んだ『不調が消えて心と体が整う すごい米粉』(みやなりちあき(著), 横田真由美(監修)/あさ出版)から一部を抜粋してご紹介します。

今回のテーマは『小麦製品の摂取が減ると 心の不調も改善される』。

小麦製品の摂取が減ると 心の不調も改善される

小麦製品を摂ることによって気分が落ちこんだり、うつっぽくなる

小麦製品の摂取量を減らすことで、体の不調がよくなることはお伝えしましたが、実は心の不調を改善させる効果もあるといわれています。

兵庫医科大学の精神科神経科学では、グルテンがメンタルの不調に与える影響の研究がされており、グルテンを摂取することによって身体症状だけではなくうつや不安等の精神症状があらわれる割合が高いことなども明らかになっています。

現代では、心の悩みを抱えている人が増えたことが、社会的な問題になっています。

厚生労働省の調査によると、精神疾患を有する外来患者数は、2023年では約576万、2020年のデータでは、約586万人と過去最多となっています(厚生労働省「精神保健医療福祉の現状等について」)。最近では、心の未病のように、医学的な診断基準を満たすうつ病や不安障害ではないけれど、日常生活に支障が出るような状態を指す言葉もあります。

これらの症状の原因の一つとして、グルテンが挙げられています。

「菓子パンがやめられない」「つい甘いお菓子を食べすぎてしまう」、こういったお悩みをたくさんの方から聞きます。反対に、小麦粉の代わりに米粉を取り入れたことで、腸内の炎症などが抑えられた結果「心が落ち着いた」「過食が減った」「感情の浮き沈みが減った」といったお話もよくいただきます。

グルテンの摂取量を減らしたことで、気持ちが落ち着いたり、食べすぎが収まったりしたという声は少なくありません。

私も、小学6年生の頃に摂食障害を発症すると、30歳くらいまで引きずり、大学生の頃にはうつも経験しました。誰にもいえず、苦しい思いをしていましたが、小麦を食べなくなってから、食欲だけでなくメンタルも安定するようになりました。

「第二の脳」とも呼ばれる腸

では、なぜ米粉に置き換えることによってメンタルが安定するのでしょうか。

ここで注目してほしいのが「脳腸相関」と呼ばれるしくみです。

脳腸相関とは、人間の体の重要な器官である脳と腸が、お互いに密接に影響を及ぼしあう関係のことをいいます。

私たちの腸と脳は、迷走神経などを通じて密に連絡を取り合っており、腸内環境が整うと、脳の調子も整うといわれています。

たとえば、幸せホルモンとも呼ばれる「セロトニン」。このセロトニンの約90%が、実は腸内で作られていることをご存じでしょうか?

セロトニンは感情を安定させたり、不安を和らげたりする働きを持っている神経伝達物質ですが、腸内環境が悪化していると、セロトニンの合成がうまくいかなくなります。

さらに、高ストレス作用のある神経伝達物質「CABA(ギャバ)」も腸内細菌の働きによって合成が促進されることがわかっています。

腸内環境が乱れると、これらの神経伝達物質の分泌・合成がうまくいかず、不安感や抑うつ感、情緒の不安定さにつながってしまうのです。

米粉は腸内のバリア機能を整え、腸内細菌のバランスを健やかに保つ手助けをしてくれます。

小麦製品を米粉に置き換えたシンプルで優しい食生活は、

  • セロトニン、CABAなどの分泌・合成をサポート
  • 気分の安定、ストレス耐性の向上

といった、メンタル面の安定にも大きなメリットをもたらしてくれるのです。

心の不調を感じている方にとっても米粉は心と体をサポートしてくれる「やさしい食べ物」になれるかもしれません。

もちろん、すべての人に当てはまるわけではありませんが、もし「元気が出ない」「つい食べすぎてしまう」などの悩みがあるなら、まずは小麦製品を控えてみましょう。食卓や目につく場所に小麦製品を置かないことも小麦の摂取量を減らすコツです。

自分の経験からも、今、心の不調で悩んでいる方がいらっしゃるのなら、小麦製品を控えてみることをおすすめします。

もちろん、ストレスなく、おいしい米粉料理を取り入れるという方法で。

『不調が消えて心と体が整う すごい米粉』(みやなりちあき(著), 横田真由美(監修)/あさ出版)

米粉はもっちりとした食感が楽しめるだけでなく、腸内環境を整え、健康のサポート面もばっちり。油の吸収率が低く、小麦粉より消化がよいため胃もたれしにくいことが特徴です。また、米粉のおいしさを生かした血糖値の急上昇を防ぐ食べ方を取り入れれば、血糖値もコントロールしやすく、糖尿病や肥満の予防効果もあります。小麦粉の代わりに米粉を生活に賢く取り入れることで、さまざまな体の不調の改善だけでなく、心も整えることができます。米粉のもつ健康効果から米粉を無理なく、賢く生活に取り入れる方法、誰でもカンタンにできる米粉料理レシピまで、知っておきたい米粉にまつわる情報をご紹介します。


Share

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

Pick Up
Iapp
PR
年金生活、住宅ローンの負担を減らしたい…“家”があなたの老後に恩返し!?
  • PR
    Large
    思い立って2日後に韓国へ、美容施術も1泊2日に詰め込んだ自分メンテ旅
  • PR
    Large
    未経験でも年収1,000万以上! 日本住宅ローンが“おもてなし採用”で求める人材とは?
  • PR
    Index.large
    【PR】黒一色で引き締まる洗練のスタイル - 超軽量ノートPC「FMV Zero」
Weekly Ranking
  • 1

    Large
    認知症につながりかねない、医師が警告するやってはいけない「食べ方」習慣
  • 2

    Large
    がんや認知症の原因になりかねない、摂りすぎると不調につながる身近な食品
  • 3

    Large
    40代からの赤信号「男性ホルモン低下」5つのサイン、生活習慣病の入り口に注意
  • 4

    Large
    「若返り遺伝子」は誰の体にもある - 活性化の鍵を握る食事とは
  • 5

    Large
    1.4倍~2.8倍も脳梗塞になりやすい、発症のリスクを高める身近な病気