電気自動車(EV)のメリットとして「ガソリン代がかからない」ことが挙げられますが、実際には充電費用がかかります。維持コストを減らしたい場合は、自宅に充電設備を設置できるかどうかが大きな鍵となります。今回は自宅での充電コストと有料の急速充電ステーションを利用する場合のコストを具体的に比較します。
EVで見えにくい充電費用の正体とは
EVはガソリン代がかかりませんが、充電費用が発生します。この充電費用に関して知られていないことも多く、「隠れたコスト」と呼ばれるものもあります。
まず、初期費用として、充電設備の設置費用があります。戸建て住宅などでは、EV用コンセントや充電器を設置すると5万~10万円程度の費用がかかります。
深夜に電気料金が割り引きになる場合は、EVの充電を深夜に行うことでコストを抑えられます。しかし、今後は全体的な電気料金の値上がりの可能性があり、注意しなければなりません。
さらに、EVのバッテリーは消耗品であり、経年劣化によって性能が低下します。バッテリー交換が必要になった場合、大きな負担が発生する可能性もあります。
自宅充電と外部充電を徹底比較
自宅充電と外部充電の比較表を下記にまとめました。外部充電に関しては、急速充電を利用することを想定しています。電気料金は契約によって異なります。充電時間は充電器の能力やEVの充電能力(どのくらいの出力を受け入れ可能か)によっても変動します。
| 項目 | 自宅充電 | 外部充電(急速充電) |
| 初期費用 | 5万~10万円 | 0円~2,000円 |
| ランニングコスト | 1回あたり620~2,200円程度(0%からフル充電する場合) | 月会費:4,000円程度 1分当たり料金:30円程度 |
| 充電時間 | 遅い(8~12時間程度) | 速い(1時間程度) |
| 利便性 | 自宅でのみ充電可能 | 外出先で充電可能 |
| 設置場所 | 自宅に設置可能 | 公共の充電スポット |
ランニングコストに関して、フル充電に必要な電気量は車種によって異なります。バッテリー容量が異なるためであり、たとえば日産自動車「サクラ」は620円程度、トヨタ自動車「bZ4X」は2,200円程度(Gグレードで算出)です。
自宅充電は初期費用がかかるものの、ランニングコストが安い傾向です。このため、長期間利用するなら自宅充電のほうがコストメリットは大きいです。
外部充電はコストが高いものの、充電時間が短いのがメリットです。外出先で必要な場合にのみ利用するのが良いでしょう。
充電コストを抑える3つの方法
EVの充電コストを抑えるコツを3つ紹介します。
契約プランを見直す
もっとも効率的にコストを抑えられるのは、電気料金プランを見直すことです。電力会社によっては、夜間の電気料金が割引されるプランを導入しています。このようなプランを活用すれば、よりお得に電気を利用できます。
また、電気会社によっては、ポイント制度を導入している場合もあります。指定の時間帯に充電することにより、楽天ポイントやPontaポイントなどがもらえるサービスがあります。
充電カードのプランを見極める
外での充電は急速充電がメインとなるため、自宅充電より割高になる傾向です。そこで充電カードのプランを比較検討し、自分にマッチするものを選ぶ必要があります。
急速充電の利用機会が少ない人なら、最低限の安いプランに加入するのが良いでしょう。
無料の充電スポットを活用する
自宅周辺やよく行く外出先で、EVの無料充電スポットが提供されていないかチェックしましょう。レジャー施設、公共施設、ショッピングセンターなどで提供されている場合があります。
ただし、駐車料金が別途発生するケースがあるため注意しましょう。
エコドライブを実践する
急発進や急加速をせず、穏やかな運転をすることで、エネルギーの大きな消費を避けられます。EVの機種によってはエコドライブの機能が搭載されていることもあるため、活用しましょう。
また、エアコンの使用方法を見直すのも良いでしょう。シートヒーターなどを活用すればエアコンの使用頻度を減らせます。


