ホンダが小型SUVのヴェゼルに新グレード「RS」を追加した。RSの販売目標は年間1万台(月間800台強)で、先行予約の受け付けは2025年9月18日に開始。10月13日時点の先行受注が1,415台に達していたというから、出足は好調なようだ。
新グレードが追加となったこのタイミングで、改めてヴェゼルの販売状況を押さえておこう。
ヴェゼル販売の内訳は?
ヴェゼルのグレード展開はRS追加で以下の通りとなった
「G」:ガソリンエンジン搭載、燃費15km/L、価格275.88万円、駆動方式は4WDのみ
「e:HEV X」:「e:HEV」を搭載するハイブリッド車。前輪駆動(FF)は26km/L、299.86万円、4WDは21.5km/L、321.86万円
「e:HEV Z」:FFは25.3km/L、326.81万円、4WDは21.3km/L、348.81万円
「e:HEV X・HuNTパッケージ」:「X」にアクティブな要素をプラス。前輪駆動(FF)は26km/L、310.86万円、4WDは21.5km/L、332.86万円
「e:HEV Z・PLaYパッケージ」:「Z」の都会的な個性を際立たせたタイプ。FFは25.3km/L、369.93万円、4WDは21.3km/L、391.93万円
「e:HEV RS」:スポーティーなキャラを強め、全高を1,545mmに抑えた新グレード。立体駐車場に入るところがポイント。FFが374.88万円、4WDが396.88万円
ホンダによれば、ヴェゼルの販売台数は全体で年間6万台くらい。RS登場までの販売状況を聞くと、「e:HEV Z」が全体の約7割を占める主流となっていたそうだ。HuNTパッケージは10%弱、PLaYパッケージは10%~15%くらい。ほぼほぼハイブリッド車の販売となっているが、4WDのみのガソリンエンジン車を用意しているのは雪の降る地域の顧客を考慮してのことだろう。
RSの追加により販売台数が年間1万台の純増になる、とはさすがにホンダも思っていないようだが、全体で7万台に近づくような売れ行きを期待しているそうだ。
ヴェゼルのライバルは?
ヴェゼルはいわゆる「Bセグメント」に属する小型のSUVだが、この市場は各メーカーが力の入ったクルマを販売する激戦区だ。なにせトヨタ自動車「ヤリスクロス」が強い。少しサイズが大きいトヨタの「カローラクロス」も、ヴェゼルの比較対象とされることがあるという。
ヴェゼルの購入者は幅広い。乗り換え前に乗っていたクルマも、小型のハッチバックやミニバンなどさまざまだ。他社のクルマから乗り換える顧客もいれば、車検を機にヴェゼルからヴェゼルに乗り換える熱心なファンもいるという。
今回のRS追加により、ヴェゼルの選択肢はさらに拡大した。RSに4WDの設定があるということで、雪の降る地域に住んでいて、ヴェゼルに乗りたいと思っており、上級グレードあるいはハイブリッド車の登場を待ちわびていた、という人にとっては、最適な選択肢が登場したことになる。
もっというと、ホンダはいくつかの車種で「RS」グレードを展開しているが、4WDの設定があるのはヴェゼルRSのみなので、雪国のRSファンにとってみれば、ヴェゼルが唯一の選択肢ということにもなる。ホンダ開発陣によれば、「RSに乗りたいんだけど、2輪駆動しかないから買えない……」という雪国からの声は、これまでにも実際に届いていたそうだ。
「4WD」がクルマ選びの絶対条件、という人に勧められるヴェゼルRSが登場したことは、ホンダ販売店の人にとっても嬉しい話なのかもしれない。

















