スズキが軽自動車「ジムニー」と小型車「ジムニーシエラ」の一部仕様変更を実施し、2025年11月4日に発売する。今回の仕様変更では運転支援システム(ADAS)関連の機能が向上。変更前に比べて価格は上がる。
ところで、ジムニーといえば人気が出すぎて納車まで何年待ち、といったような話をよく聞くクルマだが、今は普通に買えるのだろうか? このあたり、スズキ広報に確認してみた。
仕様変更で増えた機能は?
今回の一部仕様変更では、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートⅡ」を採用し、車線逸脱抑制機能を標準装備とした。そのほか、全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)や後方誤発進抑制機能、スズキコネクトに対応し、安全機能と快適装備をさらに充実させた。
ACCは全グレードで採用となるが、「全車速追従機能付き」のACCは4速AT車(いわゆるオートマ車)のみの装備となる(5速MT車=いわゆるマニュアル車では使えない)。後方誤発進抑制機能は4速AT車のみの採用だ。
スズキコネクトに対応させるには、メーカーオプションの「バックアイカメラ付ディスプレイオーディオ・スズキコネクト対応通信機」(12.87万円)を装着する必要がある。
仕様変更後の価格は「ジムニー」が191.84万円~216.04万円、「ジムニーシエラ」が227.15万円~238.59万円。ちなみに、2024年4月に発売となった仕様変更車は、ジムニーが165.44万円~200.2万円、ジムニーシエラが196.24万円~218.35万円だった。
それと、今回の仕様変更を機に、ATとMTの価格が同額になる。従来はATよりMTの方が安かった。
注文すれば買える?
現行型ジムニーといえば大人気のクルマで、注文しても届くまでにずいぶん時間がかかるとよく聞いたものだが、現状はどうなのだろうか。スズキ広報によれば、「ほかの機種に比べると納車までに時間がかかるかもしれませんが、注文すれば買えるクルマです」とのこと。納車時期の目安を聞いてみたところ、「色やグレードによってまちまちなので、詳しくは販売店にお問い合わせください」との話だった。
一方で、2025年4月に発売となった5ドアの「ジムニーノマド」については、今でも受注停止の状態が続いているという。スズキでは早期の受注再開に向け増産を決めたと発表しているものの、ノマドが買えない状況は今のところ変わっていないようだ。












