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ジム・ロジャーズが考える、最高値更新の「金」を買うタイミングと最適な保有比率

OCT. 14, 2025 11:30
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トランプ関税、米中対立、円安・インフレ、株・商品市場……混乱する世界をどう読み、何に投資するべきか?

世界的投資家のジム・ロジャーズ氏にロングインタビューを敢行し、最新予測をまとめた『世界大激変 混乱する世界をどう読むか』(ジム・ロジャーズ著/花輪 陽子監修/アレックス・南レッドヘッド監修/東洋経済新報社)から一部を抜粋してご紹介します。

今回のテーマは『金や銀を買うタイミングに遅すぎるということはない』。

金や銀を買うタイミングに遅すぎるということはない

――商品の中でも、一貫して、金や銀をポートフォリオに組み入れるべきと言っていますね。

いま、私が買うとしたら銀のほうを買う。金は史上最高値を更新しているが、銀は史上最高値から45%近く下落した値で買うことができる。歴史的なベースを見れば、銀は金より安いのだ(編集部注:2025年5月に入って、銀価格は大きく上昇している)。

しかし、10年、20年という時間軸で考えると、金や銀はもっと上がるだろう。もし、あなたが金を持っているのであれば、金を売らないでほしい。あなたの家族にも、金を売るべきではないと伝えてほしい。銀も同様だ。どちらも今後10年から20年かけて、さらに上昇していくだろう。

機関投資家などが金や銀を売る理由は、史上最高値の更新が続くことを確信しているからで、多くの市場参加者は利食いをしたがるのだ。個人であれば、早く買って、売らずに持ち続けることが正しい行動だ。

この上昇相場には、金に対して高い信頼を寄せる中国やインドといった新興勢力の買いが関係していることは明らかだが、彼らが金や銀を買う理由は、より多くの保証を望んでいるからだ。もし政府が彼らに対して、増税などひどい仕打ちをしようとしても、国債や株式ではなく、金を所有していれば、その痛手を最小限にとどめることができると考えているのだ。

――個人の場合、全体の資産のうち、金や銀をどれくらいの割合で持つべきでしょうか。

もし、数年内に世界が終わるとしたら、金や銀を保有する割合は20%や30%では足りないだろう。しかし、残りの人生が順風満帆にうまくいくなら、それほど多く持つ必要はない。現在、マーケットに参加する多くの人が、波乱の時代が来ると考えるために金や銀が買われている。

私は金と銀の価格が下がれば、たいてい買い増すようにしている。そして、これまでに、購入したものは売ったことがない。いつか私の子供たちにその金や銀を渡したいと思っている。そして、子供たちがそれを売らなくてもよい、お金に窮することのない人生を送ってくれることを心から願っている。私にとって金や銀を買うことは、投資というよりは保険の一種だと考えている。

歴史の中で物事がうまくいかないとき、愚かなことかもしれないが、人々は金や銀に頼ろうとする。人類は何千年もそうした行動をくり返してきたのだ。特に銀はそうで、過去、多くの国で銀は通貨の基礎となってきた。アメリカが建国されたとき、通貨制度は金ではなく銀をベースにしたものだった。銀は世界のどの地域においても、金よりも手に入れやすく、私たちの経済活動に対して、きわめて重要な役割を担ってきたのだ。

ただ、どれくらいの量を所有すべきかについては、自分にしか決められないことだ。数か月後に世界が終わるのであれば、全財産を金と銀にすべきかもしれない。逆に、安定した平和な世界が続くのであれば、1%でよいだろう。それを決めることができるのは自分自身だけなのだ。

金や銀などの鉱物資源は、新たな産業・テクノロジーの発展にも必要不可欠なものだ。銀は太陽光発電の材料としても需要が高まっている。これはほんの一例であって、この先、新たなテクノロジーが興るたびに、銀や銅といった鉱物資源には需要が出てくるだろう。だからこそ、私はそれを買っている。そして、子供たちに渡したいと考えている。

『世界大激変 混乱する世界をどう読むか』(ジム・ロジャーズ著/花輪 陽子監修/アレックス・南レッドヘッド監修/東洋経済新報社)

トランプ関税、米中対立、円安・インフレ、株・商品市場……混乱する世界をどう読み、何に投資するべきか。世界的投資家にロングインタビュー、緊急出版!【本書の主な内容】トランプ関税が今後の国際社会に与える影響/空前のバブル相場の終わりはハードランディングしなない/「コモディティ・スーパーサイクル」の時代が到来する/金や銀を買うタイミングに遅すぎるということはない/アメリカが覇権の座を降りたとき、世界はどう変わるのか/中国はロシアと組んで強固なエネルギー安全保障を実現/投資先として注目するのは、ウズベキスタンとサウジアラビア/キャリア形成は従来の常識が通用しなくなる /移民政策を進めるには厳格な審査基準を設けるべき/投資で成功するために毎日続けるべきシンプルな習慣


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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