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( Car ) 夢のクルマが大集結! JMS2025特集

スズキの軽EVはスタイリッシュ? 最新のコンセプトモデルから感じる高級感

OCT. 08, 2025 11:01
Text : 藤田真吾
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スズキが2026年度に発売する軽乗用BEV(軽自動車の乗用車タイプの電気自動車)の全体像が見えてきた。同社が「ジャパンモビリティショー2025」(JMS2025)に出展するコンセプトモデルから、スズキ製の軽乗用BEVがどんな姿で市場に登場するかを予想してみる。

  • スズキ「Vision e-Sky」

    スズキの軽乗用BEVがいよいよ具体性を帯びてきた

SUV系からイメチェン?

スズキはJMS2025に軽乗用BEVのコンセプトモデル「Vision e-Sky」を出展する。ボディサイズは全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,625mm、航続距離は270km以上となる。JMS2025は10月30日から11月9日まで、東京ビッグサイトで開催される。

  • スズキ「Vision e-Sky」
  • スズキ「Vision e-Sky」

軽乗用BEVの世界は、日産自動車が2022年6月に「サクラ」を発売して先鞭をつけた。日産に続いたのはホンダで、2025年9月12日に「N-ONE e:」を発売。軽BEVであるにも関わらず、295kmという航続距離を達成していることには驚かされた。軽自動車を得意とするスズキは、すでにライバルが魅力的なモデルを投入済みの軽乗用BEV市場に少し遅れて乗り込むことになる。

スズキは2023年の「ジャパンモビリティショー」にも軽乗用BEVのコンセプトモデルを出展していた。「eWX」という名前で、見た目は軽SUVっぽくて(例えばハスラーのような)、四角くて元気な感じだった。

  • スズキ「eWX」
  • スズキ「eWX」

    スズキが「JMS2023」に出展した「eWX」(写真)のボディサイズは全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,620mm、航続距離は230kmだった

それから2年。今回のコンセプトモデル「Vision e-Sky」は、軽SUVというよりも、もっと普通な軽ワゴン(例えばワゴンRのような)にイメージチェンジをしているように見える。印象としては、ハツラツ系だった「eWX」に対し、今回の「Vision e-Sky」はスタイリッシュに変わったような感じだ。

  • スズキ「Vision e-Sky」
  • スズキ「Vision e-Sky」

JMS2025出展内容の事前説明会で聞いた話によれば、スズキとしては、「eWX」と「Vision e-Sky」では「基本的にコンセプトは変わっていない」という感覚なのだという。

  • スズキ「Vision e-Sky」

    「日常使い+αをカバーする『ちょうど良い』航続距離」として270km以上を設定したとのこと

  • スズキ「Vision e-Sky」

    V2H機能を備え、動く蓄電池としても活用できるという

  • スズキ「Vision e-Sky」

    インテリアにはサステナブル素材を積極的に活用している

軽とは思えないドアハンドル

個人的に注目している点は「ドアハンドル」だ。スズキ提供の「Vision e-Sky」の画像をよく見ると、ドアハンドルが格納式になっているように見える。ハンドルを引っ張って「ガチャッ」と開く一般的なタイプではなく、触れると普段は格納されているドアハンドルがせり上がってくるタイプを採用しているように思われるのだ。

  • スズキ「Vision e-Sky」

    触れると飛び出す「格納式」のドアハンドルを搭載?

格納式のドアハンドルは空力に効果的だと聞くから、軽EVの航続距離を伸ばすのにプラスの効果がありそうだが、ガチャっと開くタイプよりも取り付けるのにお金がかかるのは間違いない。スズキの軽EVということになれば価格の面にも期待したいので、格納式ドアハンドルがそのあたりにどんな影響を及ぼすのかも気になるところだ。

とはいえ、「Vision e-Sky」はあくまでコンセプトモデルであり、このままの形で発売になるとは限らない。市販バージョンがどんな姿になるのか、かなり楽しみになってきた。

  • スズキ「Vision e-Sky」
  • スズキ「Vision e-Sky」
  • スズキ「Vision e-Sky」
  • スズキ「Vision e-Sky」
  • スズキ「Vision e-Sky」
  • スズキ「Vision e-Sky」
  • スズキ「Vision e-Sky」
  • スズキ「Vision e-Sky」
  • スズキ「Vision e-Sky」
  • スズキ「Vision e-Sky」

JMS2025のスズキブースではこのほか、二輪BEVコンセプトモデル「e-VanVan」などを見ることができる。四輪ではBEV商用軽バン「e EVERY CONCEPT」、フレックス燃料車「フロンクス FFV コンセプト」、市販車の「eビターラ」などを展示する。

  • スズキ「e EVERY CONCEPT」
  • スズキ「e EVERY CONCEPT」

    「e EVERY CONCEPT」:スズキ、ダイハツ工業、トヨタ自動車の3社が共同開発しているBEVシステムを搭載した商用軽バンのBEVモデル。全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,890mm、航続距離200km

  • スズキの「フロンクス FFV コンセプト」
  • スズキの「フロンクス FFV コンセプト」

    「フロンクス FFV コンセプト」:FFVは「Flexible Fuel Vehicle」(フレックス燃料車)の略。カーボンニュートラル実現に向けたスズキのマルチパスウェイでの取り組みのひとつ

  • スズキの次世代四脚モビリティ「MOQBA(モクバ) 2」

    次世代四脚モビリティ「MOQBA(モクバ) 2」:JMS2023に参考出品した「MOQBA」の進化版。四脚のプラットフォームをベースに荷物配送仕様、バイク仕様などさまざまなバリエーションを用意

  • スズキの電動パーソナルユースモビリティ「SUZU-RIDE 2」

    電動パーソナルユースモビリティ「SUZU-RIDE 2」:JMS2023に参考出品した「SUZU-RIDE」の進化版

  • スズキのセニアカー40周年記念展示

    セニアカー40周年記念展示

  • スズキの電動モビリティベースユニット「MITRA コンセプト」

    電動モビリティベースユニット「MITRA コンセプト」:多様なロボットの足回りとして活用できることを目指し開発中の電動ユニット

  • 「Glydways」

    「Glydways」:軽自動車並みの小型電動車両を専用レーンで隊列自動運転させるオンデマンドの都市交通システムを開発しているスタートアップ。スズキは「Glydways」と協業し、インフラ整備や運用コスト、車両台数を抑えながら必要な時に必要な台数だけ配車することが可能な、効率的で利便性の高い新しい交通システムによって、世界中の都市の交通問題の解決を目指す。スズキブースでは、「Glydways」で使用する車両「Glydcar」の実車や想定される走行シーンなどをパネル展示する


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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