日産自動車は新型「リーフ」の日本仕様「B7」グレードを発表した。10月17日から注文の受け付けを開始し、2026年1月から納車を開始する予定だ。この新型、航続距離や充電性能などが大幅進化を遂げているにもかかわらず、旧型(現行型)よりも実質的な購入価格が下がっているようだ。
実質負担額は450万円
リーフは日産が2010年に発売した電気自動車(EV)。今回の新型は、クロスオーバーEVとして全面刷新した通算3世代目となるモデルだ。
新型の発表会に登壇した日産 日本マーケティング&セールス 執行職の杉本全さんは、EVを取り巻く環境について、「(購入するタイミングは)今ではない」と考えている顧客が多いのが「日本の現実」であり、航続距離、充電インフラ、価格などがEV購入のハードルになっていると認めたうえで、新型リーフの性能と日本の状況の変化について説明した。
杉本さんによれば日本のEV充電インフラは充実してきており、充電器の口数はガソリンスタンドよりも多い約3.7万口に達したとのこと。日産では販売店での急速充電器の整備も進めているそうだ。
価格については「手の届きやすい」水準に挑戦したと杉本さん。B7の量販グレードである「X」は518.87万円だが、この価格は旧型リーフの「e+ X」よりも低い設定となっている。補助金は申請中だが、仮に旧型と同額になった場合、購入者の実質負担額は430万円程度になるという。日産ではB7よりもバッテリー容量の小さい「B5」を2026年2月に発売する予定だが、そちらの補助金を含めた実質負担額は350万円程度になる見込みとのことだった。
新型リーフはどんなクルマ?
B7のバッテリー容量は78kWh。グレードは2種類で、価格は「B7 X」が518.87万円、「B7 Z」が599.94万円となる。
一充電走行距離(WLTCモード)は「B7 X」で702km、「B7 Z」で685kmを実現。ファストバックスタイルのシルエットや空力を考慮してデザインしたホイール、電動格納式のアウトサイドドアハンドル、フラットな床下など、空力性能を徹底的に磨きあげ、同クラスではトップレベルの空気抵抗係数(Cd値)0.26を実現した。
充電性能も向上していて、新型は最大150kWの急速充電に対応。150kWの急速充電機を使えば35分で充電量10%から80%までリカバリーすることができる。
インテリアでは、「CMF-EVプラットフォーム」の採用によりフラットなフロアと開放感のある足元空間、使い勝手のよいラゲッジルームを実現。インストルメントパネルは横に広がるフローティングデザインだ。
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12.3インチの大型デュアルディスプレイを採用。Google搭載の「NissanConnectインフォテインメントシステム」は「Googleマップ」「Googleアシスタント」「Google Play」の各機能に対応している
日産初の装備としては、「調光パノラミックガラスルーフ(遮熱機能付)」(メーカーオプション)を搭載している。ガラスルーフは電子調光技術によりボタンひとつでガラスの透明度を変更可能だ。
新開発のEVパワートレインはモーター、インバーター、減速機といった主要な3つのコンポーネントを一体化した「3-in-1構造」とし、従来比でユニット容量を10%削減しつつ、モーターの最大トルクを4%向上させた。最高出力は160kW(218PS)、最大トルク355Nmだ。 55kWhバッテリーを搭載した「B5」は2026年2月ごろに発表の予定。こちらはB7よりも「お求めやすい価格」とするそうだ。



























