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( Car ) 令和に復活! ホンダ「プレリュード」

600万円超になった理由は? ホンダの新型「プレリュード」についてわかったこと

SEP. 26, 2025 11:30
Text : 森口将之
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ホンダの新型「プレリュード」については、デビュー前からさまざまな記事で紹介されており、筆者もマイナビニュースでデザイン解説をさせていただいた。かつて、デートカーとして一世を風靡した車種の復活ということもあって、注目する人が多いようだ。

9月4日に東京都内で行われた発表取材会では、それまで明かされてこなかったいくつかのストーリーを知ることができた。

  • ホンダの新型「プレリュード」

    新型「プレリュード」にはいろいろなストーリーが秘められていた

先端技術を導入するのがプレリュード

そのひとつが、新型プレリュードは2027年から始まるホンダのハイブリッド戦略の強化に向けた「前奏曲」であるということ。「前奏曲」とは「プレリュード」の日本語訳でもある。

歴代プレリュードは尖った技術を他のホンダ車に先駆けて搭載してきた。例えば2代目ではABS(当時の名称はALB)、3代目では4WS(四輪操舵システム)といった具合だ。新型も、その伝統を継承している。

  • ホンダの新型「プレリュード」

    最新の技術を積むのが「プレリュード」の伝統だ

値段は3代目の約3倍! なぜ?

新型プレリュードのターゲットについては、昔のプレリュードを知る「X世代」のほか、 若い「Z世代」も想定し、購入だけでなくレンタルも用意することで、多様な接点を展開していくという。

こうした販売戦略をとったのは、価格が617万9,800円(ブラックルーフ&ミラーのオンライン限定車は648万100円)であることが大きいだろう。

この数字は、足回りのベースを共有する「シビック・タイプR」のレーシングブラックパッケージと同じだが、歴代で最も販売台数が多かった3代目プレリュード発売時(1987年)の価格は最上級グレードの「Si」でも214.5~232.4万円だったので、約3倍だ。

新型プレリュードは日本だけでなく欧米でも販売するが、国内の月間販売計画台数は300台と少ない。2/3ドアクーペの市場規模が年間3~4万台と限られていることもあるが、メカニズムにも理由がある。シビック・タイプRにも使われている、デュアルアクシスストラットタイプのフロントサスペンションが、手作業で組み立てられているためだ。手組みもある少量生産ゆえコストが嵩むというのは、理解しておいたほうがいいだろう。

  • ホンダの新型「プレリュード」

    デュアルアクシス・ストラットフロントサスペンション

3代目を思い出させるCMのエピソード

もうひとつ、ホンダとしては中国での販売台数が減少し、日本と変わらなくなってきた中で、国内での軽自動車への依存度を減らし、登録車の台数を伸ばしたいという気持ちがあり、ブランドを牽引するクルマが欲しかったという理由もあるようだ。

そのためには、プレリュードのようなスペシャリティスポーツが必要という説明には納得したし、それなら価格もある程度のレベルにしたほうが、イメージリーダーにふさわしいのではないかと個人的にも思っている。

ホンダ側では近年、親子で価値観を共有する人が多いことにも触れており、メインターゲットは子育てを卒業した世代であるが、若い人にはレンタカーだけでなく、そのような形でもクルマに触れてもらうことができるのではないかと話していた。

価格とともにユーザーの間で話題になったのがテレビCMだ。映画『地下室のメロディー』のテーマ曲をBGMに赤いプレリュードが走るシーンは、「これが今度のプレリュード」というセリフを含めて、大ヒットした3代目に限りなく近い。

  • ホンダの新型「プレリュード」

    新型「プレリュード」のCMに込められた意味とは

しかもよく見ると、初代~3代目がチラッと友情出演しているうえに、街角のカフェ(?)の店名はかつてプレリュードを販売していた「ベルノ店」を連想させる「Verno」で、プレリュードとベルノ店が誕生した年の数字も掲げられるなど、細部までこだわっている。

発表会場で聞いた噂では、当初はグランドコンセプトの「アンリミテッド・グライド」を表現するようなCMを、新色のホワイトパールのクルマとともに流す予定だったそうだが、役員会議でダメ出しがあり、今回のものになったという。

最近はクルマに限らず、最初でつまずくとその後の挽回が難しい傾向にある。それを考えればインパクトは大きいほうがいいし、メインターゲットがあの頃を知る世代であることを考えれば、地下室のメロディーを再起用したのは正しい選択だと思う。

  • ホンダの新型「プレリュード」
  • ホンダの新型「プレリュード」
  • ホンダの新型「プレリュード」
  • ホンダの新型「プレリュード」
  • ホンダの新型「プレリュード」
  • ホンダの新型「プレリュード」
  • ホンダの新型「プレリュード」

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