都心の家賃高騰により、「住みたい街」最新ランキングにも変化が生まれつつあります。過去最高位を記録したのが立川や柏で、いずれも郊外のターミナル駅です。都心への良好なアクセスがありながら、独自の都市機能を持つ「ハブ都市」としての成長が、不動産市場に与える影響を解説します。
最新版「住みたい街ランキング」(首都圏版)
SUUMOが発表した、2025年版の住みたい街(駅)ランキングの首都圏版は以下のとおりです。
横浜や吉祥寺・恵比寿など、おなじみの人気の街(駅)が上位を占めています。しかし今回注目するのは、15位の立川と19位の柏です。いずれも過去最高位を記録し、人気が上昇していることが明らかになりました。
21位以下にも、藤沢など他の郊外地域の駅もランクインしています。
なぜ立川や柏の人気が上がっているのか?
郊外の駅である立川や柏の人気がなぜ高まっているのか、その要因を解説します。
家賃や物件価格がリーズナブル
東京都や千葉県に限った話ではありませんが、やはり郊外のほうが住居費が安くなります。都心は物件価格や家賃の高騰が止まらない状況であり、住居費を節約するために郊外を選ぶ人が増えているのです。
たとえば1K・1DKの場合、港区の家賃相場は11.4万円、新宿区は10万円、墨田区で8.9万円です。一方で立川市は7.1万円であり、都心より3万~4万円ほど安く、リーズナブルになっています。
都心へのアクセスが良好
立川・柏とも電車で都心へ行きやすいのが特徴。立川から中央線の快速に乗ると、約40分で新宿駅、55分で東京駅に行けます。
柏の場合、常磐線の快速に乗ると約30分で上野駅、そこから上野東京ラインに乗り換えると15分で東京駅に着きます。
買い物やレジャー施設が充実している
立川駅前は伊勢丹など商業施設が充実しており、IKEAなどの大型店が立ち並んでいます。また、少し歩けば都内で最大の昭和記念公園があり、自然も楽しめる環境です。
一方の柏は、フィットネスジム・プールといった運動施設、図書館施設が充実しています。スーパーなど生活に必要な施設も駅周辺に揃っており、暮らしやすいと評価されている地域です。
また、柏駅の西口には高島屋があり、高品質なショッピングも楽しめます。
郊外の物件を選ぶポイント
郊外で資産価値を考慮しながら物件を選ぶためのポイントを紹介します。
生活アクセスや利便性を確認する
生活に必要な商業施設・医療機関が充実している地域は、資産価値が安定しやすい傾向です。スーパーや大型ショッピングモールなどが揃っているかチェックしましょう。
また、都市部への交通アクセスがしやすいかも重要です。さらに、バス路線が充実していると、車がなくても移動がしやすいです。
再開発や新駅の情報を追う
近隣の再開発計画、新駅の開設、新たな商業施設の建設などの情報を探しましょう。これらの情報は、資産価値上昇につながる可能性があります。
人口が増加しているエリアを選ぶ
資産価値を意識して物件を選ぶなら、人口が増加している、あるいは増加が予想されるエリアを選ぶことも重要です。このようなエリアは、将来的に住宅需要が高まり、資産価値が維持されやすくなるためです。
郊外でも高い資産価値を保つための3つの条件
物件は購入してそれで終わりではありません。適切な処置をしないと、時間の経過や自然現象によって物件の機能は劣化し、資産価値下落につながります。
郊外の物件で資産価値を高く保つには、以下の3点が重要です。
外観や庭を整備する
外壁や屋根の補修、庭の手入れを定期的に実施することで、建物の第一印象が良くなり、資産価値の維持につながります。
定期点検や早期の修繕を実施する
配管や屋根、共用部などの定期的な点検を行い、問題が小さいうちに修繕しましょう。早期の修繕が、大規模な修繕費用を抑え、資産価値の低下を防止します。
適切なリフォーム・リノベーションを行う
リフォームは原状回復を目的とした改修です。築年数がまだそれほど古くない場合、リフォームによって速やかに原状回復をさせることが重要です。
築年数が古くなるとリフォームでは足らず、リノベーションが必要になってきます。付加価値を加え、より機能的で快適な空間へ生まれ変わらせることで、資産価値向上が期待できます。


