あなたの人生のところどころにあらわれる〈キライなひと〉。なぜ、あなたはその人を〈キライ〉になるのか――この記事では、そのメカニズムを理解し、ネガティブな感情の発生原因を解明した書籍『キライな人がいなくなる方法』(堀もとこ/あさ出版)から一部を抜粋してご紹介します。
今回のテーマは『軽いウォーキングをしてみよう』。
軽いウォーキングをしてみよう
「気分が晴れない……」
「キライな人に言われたことが頭から離れない……」
そんなときは、ちょっとだけ頑張ってウォーキングをしてみましょう!
ウォーキングは、一定のリズムで体を動かす「リズム運動」です。
ほんの10分程度でも、一定のリズムで歩き続けることでリラックス効果が得られると言われています。
リズム運動でリラックス効果が得られる理由
一定のリズムを繰り返すと、脳波はアルファ波やシータ波の状態になりやすくなります。これは、リラックス状態や集中力が高まるときに現れるもので、いわゆる「トランス状態」に似ています。
ウォーキング中に「なんだか無心になれるな」という感覚になったら、このときこそ脳波が変化している証拠。最近では「歩く瞑想」「マインドフル・ウォーキング」という言葉も出てくるほど、この効果は注目されています。
さらに、ウォーキングによって脳内の幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌されることもわかっています。
セロトニンが不足すると、気分が落ち込んだりイライラが増えたりと、ちょっとしたことで気分が沈んでしまいます。
ですが、セロトニンが十分に分泌されると、ストレスへの耐性が高まったり、気分が安定したりと嬉しい効果が期待できます。特に、朝のウォーキングはセロトニンの分泌に効果的です。
無理なく体を動かしながら、脳の状態もリセットされる――。そんなウォーキングは、誰にでも取り入れられる「心のメンテナンス」なのです。
「なんだかスッキリしないな……」と思ったときは、外に出て、歩いてみましょう。
リズムに身を任せることで、気分も自然と軽くなりますよ。
ウォーキングを効果的に楽しむコツ
ウォーキングはただ「歩く」だけでいい簡単な方法ですが、ダラダラ歩いていては効果も半減してしまいます。ちょっとした工夫を加えるだけでその効果がぐっと高まります。
ここでは、ウォーキングの効果を高めるためのコツをご紹介します。
コツ(1)10分~続ける
あまり時間が取れない場合は5分でも構いませんが、できれば10分~ほど歩いてみましょう。
歩くペースは、普段よりちょっとだけ速めが理想的。スマホを見ながらの「ながら歩き」は、頭が下がり猫背になってしまいますから、しっかりと顔を上げて、景色を感じながら歩きましょう。
コツ(2)朝に歩いてみる
理想は起きてから1時間以内のウォーキングです。
「朝はちょっとバタバタして無理...」という場合は、午前中や昼間のウォーキングでもOK。通勤や通学で歩く時間がある場合は、「この時間をウォーキングに活用しよう」と意識するだけでも全然違います。
少し早く家を出たり、昼休みに外を歩いたりと、日常生活の中にウォーキングを取り入れる工夫をしてみてください。
コツ(3)気持ちよく歩ける場所を選ぶ
ウォーキングのコース選びも大切です。
緑が多い公園や、静かな住宅街、川沿いの道など、気分転換がしやすいルートを開拓してみましょう。私は近くの神社までをコースにしており、参拝も兼ねてウォーキングを楽しんでいます。
「ここを歩くと気持ちがいいな」と思える場所を見つけることが、ウォーキングを続けるモチベーションに繋がります。
どうしても外に出られない、そんな気分になれない……。
そんな気分のときもありますよね。そういうときは、室内でできる「リズム運動」を試してみましょう!
明るい曲を聞いて体を揺らすことはもちろん、ただひたすら編み物をするのも、一定のリズムに乗って体を動かす「リズム運動」になりますよ! ウォーキングが難しいときの代わりに、ぜひ取り入れてみてください。
『キライな人がいなくなる方法』(堀もとこ/あさ出版)
職場、学校、習い事の教室など、同じ空間に〈キライなひと〉がいると、毎日イライラ、気になって仕方がないし、自分が心の狭い人間のように思えて自己嫌悪にもつながってしまう。「キライ」なのに四六時中考えてしまうなんて、貴重な時間のムダ。でもその人が生活圏にいる限り、スッパリ距離を置くのは難しい……。距離を置けたとしても、もつれた人間関係を切り捨てるという対策だけでは根本的な解決にはならず、同じことを繰り返すだけ……。あなたの人生のところどころにあらわれる〈キライなひと〉。なぜ、あなたはその人を〈キライ〉になるのか。そのメカニズムを理解し、ネガティブな感情の発生原因を解明。いつも自分でうまくリセットできるあなたになるための、考え方のコツ。


