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最後発でも需要あり? スズキ初のEV「eビターラ」とは

SEP. 16, 2025 17:59
Text : 藤田真吾
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スズキは同社初の電気自動車(EV)「eビターラ」(e VITARA)を2026年1月16日に日本で発売する。価格は399.3万円から。CEV補助金87万円が使えるので、実質的な価格は310万円台からだ。日本でのEV投入は遅れたスズキだが、eビターラは売れる? 実物を見てきた。

  • スズキ初のEV「eビターラ」

    スズキ初のEV「eビターラ」は2026年1月16日に発売となる

最後発だが独自のEV?

スズキのEV参入は遅かったが、eビターラについては「非常にニッチなところではあるものの、需要はあるのかな」というのがスズキ 日本営業本部 本部長 常務役員 玉越義猛さんの考え。というのも、日本のEV市場にはeビターラのように、「Bセグメント(クルマのサイズが小さい)」で「SUV」で「4WDの設定がある」という特徴を兼ね備えたクルマは、あまり多くないからだ。確かに、この条件に当てはまりそうなクルマはボルボ「EX30」くらいしか思いつかない。

eビターラのボディサイズは全長4,275mm、全幅1,800mm、全高1,640mm、ホイールベースは2,700mm。実物を見ると全長の短さは一目瞭然で、都市部でも運転しやすそうなサイズ感だった。全長は短いもののホイールベースが長く、ショートオーバーハングなデザインとすることで室内スペースは広く取れたそうだ。

  • スズキ初のEV「eビターラ」
  • スズキ初のEV「eビターラ」

    エクステリアのテーマは「ハイテク&アドベンチャー」

軽自動車と小型車のイメージが強いスズキが、なぜ初のBEVをSUVで開発したのか。そのあたりについてスズキ代表取締役社長の鈴木俊宏さんは、EVは「黎明期」でもあり、「値付けを含め難しい」部分もあって、「グローバル」の展開も必須という状況の中で、「ある程度の値段が付けられる」モデルにする必要があるということから、SUVという車種を選んだと話していた。

eビターラのグレード展開は以下の通り。

  • 「X」(2WD):前輪駆動でバッテリー容量は49kWh。一充電走行距離は433km。価格は399.3万円

  • 「Z」(2WD):前輪駆動でバッテリー容量は61kWh。一充電走行距離は520km。価格は448.8万円

  • 「Z」(4WD):4WDでバッテリー容量は61kWh。一充電走行距離は472km。価格は492.8万円

    • スズキ初のEV「eビターラ」

      インテリアにはメーターとセンターディスプレイを一体化して同一平面上に配置した「インテグレーテッドディスプレイシステム」を採用

  • スズキ初のEV「eビターラ」

    シート表皮はメイン材に「メランジ表皮」、ボルスター材に「ブラウン合皮」、アクセント材に「パーフォレーション合皮」を採用。インテリアカラーはブラックとブラウンを基調として上質感を表現している

バッテリーはBYDから調達

バッテリーは中国のBYDから調達する「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」を使用。スズキの説明員によれば、このバッテリーを選んだ理由として最も重視したのは安全性であったとのことだ。バッテリーセル自体の安全性に加え、電池パックとして見ても、何か異常があった場合にすばやく検知する「モニタリング」の能力が高いことから、BYD製バッテリーに決めたのだという。もちろんコスト面でも、いわゆる「三元系」よりも「リン酸鉄」の方が安く仕入れられる。

eビターラはインドで生産し、100以上の国と地域で販売する。すでに注文を受け付けている欧州(英国、ノルウェー、スイス)では「思った以上に反応がいい」(鈴木社長)とのことだ。インドのEV市場については、1車種あたりの月間販売台数が「1,500~2,000台」くらいに落ち着く傾向があると鈴木社長。eビターラについても月間2,000台規模で販売していきたいとのことだった。

日本でEVといえば、航続距離や充電時間について「まだまだネガティブな情報が多い」と認めつつも、「EVを使っていただく条件にハマる人」はかなり多いとの見方を示した鈴木社長。そうした潜在顧客を「しっかりとグリップして」、販売活動に結び付けていきたいと意気込みを示していた。

  • スズキ初のEV「eビターラ」
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    スズキがアクセサリーで用意する自宅用の充電器

  • スズキ初のEV「eビターラ」

    充電ケーブルには、使い終わったら手間なく小さく収納できる工夫が盛り込まれていた。伸ばしたときもダラリとならないので、地面を引きずってしまうこともなさそうだ

  • スズキ初のEV「eビターラ」

    こちらも用品として、EV充電ケーブル収納袋を用意。鈴木式織機製作所で作った織機で織り上げたこだわりのアイテムだ

  • スズキ初のEV「eビターラ」

    ケーブルをしまうとこんな感じ

  • スズキ初のEV「eビターラ」
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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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