ドイツの高級家電ブランド「Miele(ミーレ)」が、日本市場で初となるコードレススティック掃除機を発売した。「Triflex HX2」シリーズを3モデルと「Duoflex HX1」シリーズを3モデル、計6モデルだ。価格は7万3,700円~11万9,900円。
ミーレは「キャニスター掃除機で培った“本物の掃除力”の哲学をコードレスにも活かし、パワー・耐久性・デザイン性を兼ね備えた」としている。さっそく実機を体験してきたので写真を中心にお伝えしよう。
コードレスでも“妥協しない”ミーレらしさ
ミーレは過去100年以上も掃除機を製造してきたドイツのメーカーだ。キャニスター掃除機を中心に、パワフルな吸引力とキレイな排気にこだわり、「本物の掃除力」を追求してきた。その哲学は今回のコードレススティックシリーズでも継承されている。
今回の6モデルはすべて3kg超の重さがあり、軽さを重視する近年の一般的なコードレス掃除機市場では珍しい存在だ。ドイツの自社工場製モーターと独自のVortex(ヴォルテックス)テクノロジーを搭載し、重さを活かした床へのヘッドの密着力、そしてサイクロン技術でじゅうたんの奥の汚れまで吸い上げるという。
本格派・重厚ライン「Triflex HX2」シリーズ
Triflex HX2シリーズは、ペットと暮らしている人や広い住まいにも対応するハイエンドモデル。9月4日発売の「HX2」と「HX2 Cat & Dog」に加え、「HX2 Pro」はこの冬に登場予定だ。価格はHX2が9万3,500円、HX2 Cat & Dogが10万2,300円、HX2 Proが11万9,900円。
本シリーズは「3 in 1構造」が特徴だ。モーターの位置を上下で切り替えることで、掃除のシーンに合わせた使い方ができる。
また、3段階のフィルター構造(フロントフィルター、ComfortClean付き集塵フィルター、排気フィルター)を持ち、排気の質も重視。排気フィルターは「HEPA Lifetimeフィルター」で、花粉やダニなど微細な物質も99.999%捕集するという。
ダストカップには、ダイヤルを回すだけで集塵フィルターのチリを自動でふるい落とす構造を採用。ここでしっかりチリを落とすため、排気フィルターのお手入れは不要とのこと。これはありがたい。排気フィルターに使われているHEPAフィルターは、空気清浄機でも一般的に使われているものだ。
各モデルとも、充電時間は約4時間。運転時間は約14〜30分(メインのエレクトロブラシ使用時)。共通付属品は「すきま用ノズル」「ホコリ取りブラシ」「家具用ノズル」「壁付けブラケット」「アクセサリーホルダー」となる。
最も付属品が充実している「HX2 Pro」は、共通付属品のほか、LED付き28cmワイドブラシ、追加バッテリー、充電クレードル、硬質床用ケアソフトローラーを付属する。
「HX2 Cat & Dog」は、共通付属品のほか、LED付き28cmワイドブラシ、ペットの毛取り用エレクトロコンパクトハンドブラシを付属。
「HX2」は基本機能を搭載した標準モデルで、LEDは非搭載、付属品は共通アクセサリーのみだ。
【動画】ブラシは床面に密着し、溝のホコリを確実に吸引。じゅうたんなど抵抗がある場所では自動でモーター回転数を上げる。壁際のゴミもきちんと吸い込んでいた。「HX2 Cat & Dog」には、ペット毛取り用の「エレクトロコンパクトハンドブラシ」が付属
(音声が流れます。ご注意ください)
部屋のアクセントになるデザイン「Duoflex HX1」シリーズ
Duoflex HX1シリーズは、軽快な使い心地とインテリアに映えるデザインを兼ね備えたモデル。2025年冬の発売予定で、価格は「HX1 Total Care」が9万2,400円、「HX1」と「HX1 直販限定モデル」が7万3,700円。
本体にはダイヤモンド状のテクスチャやクロム仕上げのロゴを用い、高級感のあるデザインと仕上げ。リビングに出しっぱなしでも空間のアクセントになる。カラーは「HX1 Total Care」がオブシディアンブラック、「HX1」がノルディックブルー、「HX1 直販限定」のサンセットイエローを用意する。
Duoflex HX1シリーズは、細かいチリをキャッチする集塵フィルターとフロントフィルターの2段階フィルターシステムを採用。排気のキレイさはHEPAフィルターを備えるTriflex HX2シリーズのほうが優れているが、Duoflex HX1シリーズでもダイヤルを回してチリを落とすComfortClean機能は搭載している。
ブラシ幅は25cmで、Triflex HX2シリーズと比較すると小ぶり。付属品は全モデル共通となり、すきま用ノズル、ホコリ取りブラシ、家具用ノズル、壁付けブラケット、アクセサリーホルダー、クリーニングツール。
「HX1 Total Care」はさらに、エレクトロコンパクトブラシ、ユニバーサルブラシ、伸縮式フレキシブルXLすきま用ノズル、延長ホースが付属し、さまざまなシーンへの対応力に優れる。
掃除機本体は、スタンドから上に引き上げればハンディとして使えて、手前に倒せばスタンドから取り出せる構造。使い方の切り替えが簡単だ。
今回の6モデルは用途や好みに応じて差別化されており、ペットの毛やじゅうたん掃除、広い部屋には「HX2 Cat & Dog」「HX2 Pro」、バランスを重視するなら「HX2」、シンプルな使い心地やミーレ家電の入門として選ぶなら「HX1」「HX1直販限定モデル」、高級感のあるデザインと多用途性を重視するなら「HX1 Total Care」といった選び方ができる。なお、Triflex HX2シリーズのほうが排気性能が高いため、花粉やダニ対策を考える家庭に適しているだろう。
軽量モデルが人気となっている市場のなかで、ミーレは重量感と堅牢さを特徴とする製品を展開した。キャニスター掃除機で評価されてきた吸引力や排気性能をコードレスでも実現しており、掃除の質にこだわりたい人にとって検討に値する選択肢といえる。






















