ダイソンといえばメジャーなのは掃除機だが、「羽根のない」空気清浄機を思い浮かべる人も多いはず。そんな同社が空気清浄機のまったく新しいシリーズ「Dyson HushJet(ダイソン ハッシュジェット)」(以下、HushJet)を発売した。「Hush」とは英語で「静か」という意味。新製品はその名の通り、従来よりもパワフルな風を送風しつつも驚くほど静音性が高いことが特徴だ。価格はオープン、直販価格は53,399円となっている。
いままでの2倍以上パワフルになったダイソンの新しい空気清浄機
ダイソンの有名な「羽根のない空気清浄機」は、空気清浄機能だけでなく扇風機としての機能もある。製品によってはヒーターや加湿機能も搭載する1台数役の複合家電だ。
そのためか、実は空気清浄機単体としての適用畳数はプレミアムモデルでも9畳ほど。今回のHushJetは「部屋の空気をキレイにする」という空気清浄機能に特化した製品で、適用床面積は19畳と従来モデルと比較して2倍以上の仕様を備えた。
しかもパワーはアップしたが、本体サイズは幅23cm×奥行き23cm×高さ47cmと従来モデルよりもコンパクトに。やや大きめゴミ箱くらいのサイズなので、電源との位置関係はともかく設置場所にはまず困らない。
HushJetのパワーの秘密は、上部にある星形「HushJetノズル」だ。この特徴的な形で風の流れを「整える」ことによって、風の勢いを落とすことなく天井まで高く吹き上げる。
吹き上げた風には周囲の空気を巻き込んで気流を増幅させているため、天井から広がった気流が広い部屋でも空気を効率的に循環。これならサーキュレーターとしての役割も期待できる。HushJetは気流を一度天井にあててから広げるという発想をしており、部屋にいても身体に風があたる感覚がないのも、個人的に魅力を感じたポイントだ。
この特徴的な形状がもたらすもうひとつのメリットは、高い静音性だ。風を整えることで風切り音を抑えられるため、運転時の音は最弱運転時で13dB、最大パワーで運転しても47dBほどとかなり静か。
10dBは「蝶のはばたきくらいの音」といえば13dBの静かさをイメージできるだろうか。HushJetは10段階で運転パワーを選べるが、筆者は実際にレベル4で運転した製品が目の前にあっても、音だけでは本当に動いているのかわからないくらい静かだった。
よい睡眠のためにも大切な「空気の質」
ダイソンは、運転音が静かなHushJetを寝室での使用にも推奨している。寝室はベッドなどの布製品が多く、綿ホコリや乾燥したダニの死骸が粉塵となって舞うこともあるため、家庭のなかでも目に見えない空気の汚れが多い場所だからだ。
HushJetのメディア向け体験会では、睡眠環境プランナーである三橋美穂氏が解説してくれた。「汚れた空気のなかで寝ると、呼吸が浅くなったり、吸い込んだ異物を除去することに体力をとられたりして睡眠の質が低下しやすい」と、寝室の空気質と睡眠の関係性いついて説いた。
HushJetは0.3ミクロンの微細な汚染物質も99.97%除去するフィルターを搭載。PM2.5はもちろん、花粉やハウスダスト、ウイルスなど、睡眠の質を妨げるとされる目に見えない微細な粒子までしっかり除去できる。
また、HushJetではフィルターのメンテナンス性にも注目だ。ダイソンの従来製品は約1年でフィルター交換が必要だったが、HushJetは静電気式のHEPAフィルターを採用することによって、約5年間、HEPAフィルターの交換もお手入れも不要となった(もうひとつの活性炭フィルターは約1年ごとの交換を推奨)。
多機能な複合タイプか? パワフルな単機能型か?
今回のHushJetによって、空気清浄機に「扇風機、ヒーター、加湿機能なども欲しい」という多機能性を求めるか、「とにかく部屋の空気を強力かつ静かにキレイにしたい」という単機能の性能を求めるか、自身のニーズやライフスタイルにあわせてダイソン製品を選べるようになった。
ダイソンは特徴的なデザインや高い技術力からファンも多いが「既存製品では設置したい部屋にパワー不足」「もう少しコンパクトで置きやすい製品があれば」と考えていた人にとって、HushJetはうれしい選択肢のひとつだ。













