電通ヘルスケアチームは9月3日、「ウェルネス1万人調査」の結果を発表した。同調査は6月6日~7日、全国20~70代の男女計1万人を対象に、インターネットで実施した。
健康意識や行動全般に関する質問において、「健康な人はかっこいい」と考える人の割合は年代に応じて高くなり、70代は79.2%がそのように回答した。一方、同じ健康の悩みを持つ人のコミュニティへの参加意向や、健康のための工夫や努力を周囲から認められたいという考えは年代が若いほど高くなり、20代になると3割を超える。
健康のためにかけている1カ月あたりの金額について尋ねたところ、「商品」「サービス」ともに70代女性が最も高かった(商品2,542円、サービス1,801円)。最も低い30代女性(商品1,043円、サービス845円)と比較して、「商品」では約2.4倍、「サービス」では約2.1倍の差がある。
睡眠状態や食事内容をスマートフォンなどに記録したり、心拍数などを測定できるスマートデバイスを使用する割合が最も多かった層は20代男性だった。
着用することで疲労回復や血行の促進をサポートするリカバリーウエアの使用率わずか5.0%だが、「使用したことがないが今後使用したい人」は22.6%と高かった。
日頃悩まされている、もしくは今後気を付けたいと思っている45の症状のうち、「普段の食生活での工夫」で改善や予防を実践している割合は「骨粗しょう症」(27.9%)が最も多く、「体脂肪が多い」(27.1%)が続いた。特定保健用食品など健康に良い食品・飲料で対策をしている割合が最も高い症状は、「免疫力・抵抗力」(14.8%)となっている。
健康意識/行動によるクラスター分析で、生活者を「全方向アクティブトレンド層」「スマート・コンディショニング層」「コツコツ・シンプル層」「食だけセーフティ層」「セルフイメージ先行層」「将来不安・停滞層」「お疲れ健康後回し層」「低感度・無欲層」の8タイプに分類したところ、最も出現率が高かったのは「低感度・無欲層」(出現率15.1%)だった。
しかし、心身のコンディショニングに丁寧に向き合う「スマート・コンディショニング層」(10.7%)や、健康は気になるものの日々の生活の忙しさや疲れで健康の優先順位が低い「お疲れ健康後回し層」(9.7%)など、時代背景が反映されたクラスターも出現している。







