シャークニンジャは米国の家電メーカーだが、日本市場へ投入しているコードレススティック掃除機は、日本の家庭におけるユーザビリティをかなり意識して開発されている。実際、家電に詳しい人や業界内ではその性能や使い勝手に加えて、すっきりとして室内で目立ちすぎないデザイン面でも評価が高い。

そのシャークニンジャから9月1日に、コードレススティック掃除機の最新モデル「Shark EVOPOWER SYSTEM BOOST」および「Shark EVOPOWER SYSTEM BOOST+」が発売となる(以下、BOOST、BOOST+)。全4モデルを用意し、上位版の「BOOST+」は自動ゴミ収集ドックを備えた2モデル。本体パイプの途中が曲がることで低い位置や家具の下を掃除しやすくなるFLEX機能の有無でモデルが分かれる。

  • Shark EVOPOWER SYSTEM BOOST+(LC751JLV ライトラベンダー FLEX機能付き

一方の「BOOST」も2モデルだが、こちらはカラーリングの違いのみ。自動ゴミ収集を持たないノーマルな充電台となり、本体はFLEX機能なしだ。各モデルのカラーと価格は以下の通り。

Shark EVOPOWER SYSTEM BOOST+(自動ゴミ収集ドック搭載)
・LC751JLV ライトラベンダー FLEX機能付き:9万4,600円
・LC701JBK ウォームブラック:9万4,600円

Shark EVOPOWER SYSTEM BOOST
・LC600JGY フロストグレイ:7万1,500円
・LC600JGN アッシュグリーン:7万1,500円

  • 左から、「LC751JLV ライトラベンダー FLEX機能付き」、「LC701JBK ウォームブラック」、「LC600JGY フロストグレイ」、LC600JGN アッシュグリーン」

コードレススティック掃除機へのユーザーニーズは掃除性能(ゴミをよく吸い取る)が一番だが、同時に軽さを重視する人が多い。この2つは基本的に相反し、各メーカーが工夫を凝らして両立を目指している部分でもある。

今回のBOOST/BOOST+は重さ約1.5kg~1.7kgと、まずまずの軽量化を実現。シャークが「360°クリーニング」と呼ぶ独自の仕組みによって、ヘッドの前後左右からゴミを吸引する性能はなかなかのもの。

メディア向けの体験会で簡単に試してみたところ、一般的に掃除機が苦手とする、手前に引いたときの吸引力や、壁ぎわの吸引力もキープ。ヘッドの前方には青色LEDライトを搭載し、ヘッドの前を照らしてゴミを浮かび上がらせ、掃除を手助けしてくれる。

  • 青色LEDライトによって、ヘッド前方のゴミやホコリがかなり見やすくなる

【動画】ヘッドを押すときと引くときの吸引デモ。一般的な掃除機は引くときの吸引が苦手だが……(音声が流れます。ご注意ください)

【動画】壁ぎわの掃除。ゆっくりていねいに動かしたこともあるが、ヘッドをきちんと壁に沿って動かせば、ゴミをかなりきれいに吸い取ってくれる(音声が流れます。ご注意ください)

また、フローリングやカーペット、壁ぎわ、汚れ具合を内蔵センサーが判断して、パワーを自動調整。吸引力とバッテリー運転時間を最適化する。バッテリーの運転時間は、BOOST+が約15分~約60分、BOOSTが約7分30秒~約30分だ。

BOOST+にはバッテリーパック×2個が付属するため、手軽に交換して掃除を続けられる(BOOSTでもバッテリーパックは追加購入可能)。これもEVOPOWERシリーズの良いところだ。

もうひとつうれしいのは、ヘッドのブラシに新しくケブラー繊維を採用することによって、動作音が小さくなったこと。さすがに掃除機なので「静かな動作」とまではいえず、最大パワー時はそれなりにうるさく感じるが、家庭で日常的に使うことを考えると、少しでも静かなほうがいい。従来モデルと同様に、髪の毛やペットの毛がブラシに絡みにくい構造は健在だ。実はこれ、掃除機の満足度をけっこう左右する。

  • 新型のブラシ

  • ヘッド裏。手前に見えるグレーのフィンは、ヘッドを前に押すときはそれぞれがくっついて密閉性を高め(吸引の圧力を逃がさないため)、ヘッドを後ろに引くときは開いてゴミを吸う

  • ブラシ部分は簡単に取り外して水洗い可能

BOOST+が同梱する自動ごみ収集ドックは、掃除機本体をセットすると充電を行うのと合わせて、掃除機にたまったゴミを自動的にドック側へと移す機能が便利。

ドック側には約30日間のゴミをためておけるため、人間の手によるゴミ捨ては実質、1カ月に1回ですむ(もちろんゴミの量や使用頻度、状況によって変わる)。掃除機側もドック側も紙パックは使わず、ほとんどのパーツは水洗いできるため、汚れが気になってきたら水洗いしてキレイな状態を取り戻せる。

  • Shark EVOPOWER SYSTEM BOOST+

  • 予備バッテリーも充電しておける。また、掃除機にたまったゴミをドックへ移す操作のボタンが天面になったことで、操作しやすくなった

  • 自動ごみ収集ドックは全体的な形状が菱形になり、どの角度からでもすっきりと見える。ゴミがたまる部分のサイドには窓があり、ゴミのたまり具合を目視で確認することが可能。ここを取り外して、ワンタッチでゴミを捨てられる。写真右の赤丸部分を押すと、底面がパカッと開いてゴミが落ちる

自動ごみ収集ドックと掃除機本体はシュッとしたスリムなデザインもあって、部屋の隅や壁ぎわ、廊下に置いても存在感をそれほど主張しない。センスのある人ならインテリアのオブジェ的に使えるかも(これは褒めすぎかもしれないが)。

BOOSTとBOOST+は、吸引力や日常の細かい使い勝手など、高いレベルでバランスのよいコードレススティック掃除機だ。自動ごみ収集ドックとバッテリーパック×2個の恩恵は大きいので、せっかく買うならBOOST+をおすすめしたい。最近はシャークニンジャのコードレススティック掃除機を取り扱っている量販店も増えていることから、見かけたら触れてみるとよいだろう。

  • (写真左)FLEX機能付きの本体はパイプの中央が曲がり、家具の下などを掃除しやすくなる。(写真右)ドックに装着したままでも、ハンディクリーナー部分だけ取り外して使える

  • ハンディクリーナー状態はこれくらいの大きさ。下部のトリガーを引くと、ダストカップのフタが開いてゴミを捨てられる。シャークの掃除機は以前からこのゴミ捨て機構を採用しているが、手を汚さずにゴミを捨てられる優れた仕組みだ

  • (写真左)持ち手のところのボタン類。基本的には、内蔵センサーを駆使してパワーを自動調整する「iQモード」で使えばよいのだが、手動でパワーを高めたり、パワーを下げて運転時間を延ばすエコモードにも切り替えられる。(写真右)同梱のアタッチメント。左上がミニモーターヘッド、右上がマルチノズル、下がブラシ付き隙間用ノズル