日経平均は8月に史上最高値を更新しました。ただし日経平均に影響を与える米株式市場は全面高という状態ではありません。相場に変化が生じやすい9月を前に、日経平均の足元の状況を確認し、9月以降の相場の牽引役が期待される材料を取り上げます。

日経平均が44,000円目前まで上昇し史上最高値を更新

日経平均は7月後半に42,000円台に到達し年初来高値を更新したものの、その後反落しました。しかし、8月半ばから上昇を再開して43,000円台に到達。8月19日には43,876円に至り、史上最高値を更新しました。

日経平均の月足のローソク足を見ると、4月から5カ月連続の陽線です。4月は大幅安後の反発で小幅高に留まりましたが、5月からは順調な上昇を見せています。このまま44,000円、そして節目価格45,000円到達が期待される状況です。

TOPIXは7月から史上最高値更新が続く

日経平均よりも国内の株式市場の動向をストレートに反映するとされるTOPIXは、7月に史上最高値を更新した後、8月半ばから再度高値を更新中です。

日経平均とTOPIXいずれも8月は史上最高値を更新する上昇を見せており、8月の国内株式市場は堅調な推移を見せています。

ナスダック総合指数やS&P500指数は上昇は続くがダウ平均は高値圏に留まる

国内株式市場に影響を与える米株式市場の状況も見てみましょう。ナスダック総合指数は日経平均と同様に4月から月足は陽線となり、6月から3カ月続けて史上最高値を更新。S&P500指数も5月以降はナスダック指数と同様の値動きを見せています。ただし、ダウ平均は史上最高値を更新したものの、高値圏での取引に留まる状態です。

ナスダック100指数は8月13日高値を天井に下落が継続

米ナスダック市場の動向を表す指数としてはナスダック総合指数が有名ですが、同市場に上場する時価総額上位100銘柄を加重平均して算出したナスダック100という指数もあります。ナスダックには約7,000銘柄が上昇しており、Googleの持ち株会社アルファベットなど有力企業中心の構成となるナスダック100は、人気銘柄の動向がより指数に反映されます。

そのナスダック100は、8月13日に天井を付けた後は下落が進んでいます。8月13日に高値を更新したものの日足は陰線であり、7営業日陰線が継続。上昇トレンドの中で7営業日陰線はあまり生じることはないため、米株式市場は主力銘柄中心に上昇がピークアウトした可能性が否定できません。

9月は節目となりやすい月、上昇はいったん仕切り直しか?

毎年9月は日本以外の主要国で新学期がスタートすることもあり、相場の転換点となりやすい月です。過去にはリーマンショックが発生した月としても知られています。米株式市場はナスダック総合指数やS&P500指数は堅調な反面、ダウ平均が伸び悩んでおり、またナスダック100の続落もあり強弱まちまちの状態です。また日経平均も5カ月続けて月足が陽線となる中で、いったん反落が生じても不思議ではないタイミングです。

米利下げまで株式市場の上昇は小休止か

トランプ関税問題も相場の材料としては一巡しており、株式市場は次の材料待ちの状態です。その中で、次の材料として期待されているのが米国の利上げです。米国では、9月のFOMCで利上げが行われる可能性が高まっています。物価や経済指標の面からはまだ流動的な面も残されていますが、トランプ関税により景気へのマイナスの影響が懸念される状況下、9月の利下げは充分ありえます。

利下げの期待感が先行し、9月22日のジャクソンホール会議でのFRBパウエル議長の発言を受けて、米株式市場は大きく上昇しました。しかし、発言の内容自体はこれまでと大きな変化はないため、22日の上昇は一時的となる可能性も否定できません。

9月は日銀の利上げも浮上しており、日米の中央銀行の判断が株式市場の行方の鍵を握る状態です。転換点となりやすい9月相場は日経平均、そして米株式市場がどのように動くのか、日米の中央銀行の金利に対する判断及び両国の株式市場の行方が注目されます。